
こんにちは!
カップヨーグルト研究会こと、ヨーグルトマニアの向井智香(むかいちか)です。
本日は、前回の記事「ヨーグルトを買いに行こう 〜食品館あおば 深川店〜」で入手した食品館あおばさんのプライベートブランドヨーグルト「北海道 生乳ヨーグルト」をじっくりレポートさせていただきます。
恍惚のビジュアルを掲載しているので、ヨーグルト好きの方々は飯テロ注意!
プライベートブランドのヨーグルト
スーパーのPB(プライベートブランド)ヨーグルトと聞いて、どんなものを思い浮かべますか?
最もメジャーなものは、こういった400g前後のプレーンヨーグルトでしょうか。
PBプレーンヨーグルト
あるいは、4個パックの加糖プレーンやフレーバー系のものかもしれません。
PB 4個パックヨーグルト
価格を抑えたファミリー向けサイズ・日常使いのヨーグルトが一般的なイメージですね。
ですが、食品館あおばさんのヨーグルトはちょっと様子が違います。
※特別な許可を得て撮影させていただいております
250gという珍しいサイズで、パッケージも可愛く個性的。
プレーンではなく加糖タイプで、Rich&Creamyという表記も気になります。
お値段はPBにしてはお安くはない138円でした(この日は運良くセール価格!)。
PBヨーグルトはこの1点のみ。
あおばさん、攻めています。
「北海道 生乳ヨーグルト」基本スペック
では、スペックを詳しく確認していきましょう。
あまり見かけない中型カップで、ワクワクします。
「北海道」の文字が大きく目に飛び込んできますが、なんとこのヨーグルト、製造はHOKUNYUこと北海道乳業さん!!
「フルーツサラダヨーグルト」や「とびきり大粒ヨーグルト」で有名なメーカーさんですね。
北海道乳業さんのヨーグルト
フルーツの大きさが印象的ですが、ヨーグルトも相当おいしいぞ!?って思ったこと、ありませんか?
あの北海道乳業さんのヨーグルトだと思うと、期待も高まります。
そしてもう1つ気になるのが「“生乳”ヨーグルト」という表現。
生乳とは?
生乳(せいにゅう)は、搾ったままの乳のことを指します。
「生乳」を殺菌処理し、飲んでも安心な状態にしたものを「牛乳」と呼びます。
\\ えっ!まさか、殺菌してない乳で作ってるの!? //
と思ってしまいそうですが、ご安心ください。
ヨーグルトを作る工程の中で殺菌はされています。
ではなぜわざわざ「“生乳”ヨーグルト」と表現するのかというと、“乳製品”から作られたヨーグルトとの差別化のためなんです。
大量流通品のヨーグルトでは、粉末状になった乳原料を水で戻して作られることもしばしば。
国産の他、ニュージーランド、オーストラリア、ベルギーなどから輸入した粉乳も使用されます。
おかげで安定した供給やコストダウンの恩恵が受けられるのですが、粉末加工の段階でどうしても失われてしまうのが生乳ならではのフレッシュな風味。
そこで、Rich&Creamyな味わいにこだわった食品館あおばさんの「北海道 生乳ヨーグルト」では、生乳を86%も使用。
北海道乳業さんは、年間に約12万トンもの生乳を処理されていらっしゃるプロフェッショナル!
厳しい品質チェックをクリアした生乳がたっぷり使用されているからこその商品名なのです。
さて、次は裏面を見てみましょう。
原材料にはゼラチンや増粘剤、香料などが入っています。
\\ もしかして、給食に出てくるような、ツルッ!プルッ!とした、甘い香り付きのクラシカルなもの・・・!? //
と思ってしまいそうですが、これが全然違うんです。
注目すべきは無脂乳固形分。
14.0%!!
無脂乳固形分とは?
無脂乳固形分(むしにゅうこけいぶん)とは、牛乳から水分と脂肪分を除いた残りの成分です。
たんぱく質・炭水化物・ミネラル・ビタミン類を含み、牛乳らしいコクや風味を担う大切な要素です。
乳等省令で、発酵乳は【無脂乳固形分が8.0%以上のもの】と定められており、一般的なヨーグルトはおおよそ8〜9%、ジャージー牛乳など濃厚な乳原料を使用されていると10%程度になります。
ですが、食品館あおばさんのPBヨーグルト「北海道 生乳ヨーグルト」の無脂乳固形分は14.0%!!!
ギリシャヨーグルト並みの数値です。
\\ じゃあ、これはギリシャヨーグルトなの? //
と思ってしまいそうですが、それもまた違うんです。
ギリシャヨーグルトではヨーグルトから水分を取り除くため、乳脂肪分も同時に高まるはずなのですが、「北海道 生乳ヨーグルト」の乳脂肪分は3.0%と一般的なヨーグルトの数値。
水切りをするのではなく、無脂乳固形分だけを強化されたヨーグルトなのです!
原材料にある「乳製品」や「乳清たんぱく」がその秘密。
牛乳から脂肪分を遠心分離したもの(いわゆる脱脂乳)や、ホエイから精製したたんぱく質を生乳に調合して、乳成分を強化しているんです。
これによって、脂質はそのままに、コクや風味だけを強めたリッチなヨーグルトが出来上がります。
「北海道 生乳ヨーグルト」開封の儀
難しい成分の話はこれぐらいにして、気になる中身を確認しましょう!
透明の外蓋を外し、アルミの内蓋をめくると・・・
なめらかな質感のヨーグルトが登場!
ねりねり・・・
なんて美しい質感なんでしょう。
ゼラチン入りと聞くとプルッ!と凝固したものを想像しがちですが、恐ろしくなめらかでクリーミーな質感です。
スプーンから落としてみるとこのとろみ!!
むにゅっと弾力のある落ち方で、眺めているだけで幸せを感じます。
きめ細かく、柔らかい艶を帯びたテクスチャ。
スイーツ感あふれるクリーミーな香り。
これはもう、上質なスイーツでは!!!
「北海道 生乳ヨーグルト」その味は・・・
コク。
ひたすらに旨味とコク!!!!
酸味が控えめなことはご想像がついたかと思いますが、実は甘みも控えめ。
口の中でゆっくりトロけながら、強烈なミルクのコクがジュワジュワと染み出してきます。
あまりにも強くて、舌に鈍い重みを感じるほど。
でも、こんなに濃厚でねっとりした質感なのに、胃もたれを起こしそうな感覚が一切ない。
そう、脂質は一般的なヨーグルトと同じなのでした!!
水切りヨーグルトとも違うので、あのモツァっとした口の中の水分を奪っていく感覚もなく、極上の舌触り。
クリーミーさにただただ癒されます。
この成分調整と質感デザイン、甘み・香り付けのバランス・・・新感覚!!
これはクセになりそう。
スーパーのプライベートブランドというイメージからはかけ離れた、上質なスイーツのようなご褒美ヨーグルト。
中身を知ったら、250gで138円はとんでもないサービス価格に思えてきました。
これはどう楽しむのがベストなんでしょう。
そのままでもちろん素晴らしいものですが、生クリームの代用にもなりそうな、優秀な気配がぷんぷん漂っています。
要研究。
まとめ
いかがでしたか。
PBヨーグルトで攻めまくる食品館あおばさん。
都内にもじわじわと店舗が増えてきて嬉しい限り。
お買い物に行かれた際は、ぜひPBヨーグルト「北海道 生乳ヨーグルト」も手にとってみてください。
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