お料理クラブパルタージュの竹本です。フランス家庭の毎日の食卓の工夫をお伝えしています。
2011年 パリ
暦の上ではもう秋。でも、まだまだ暑い日が続きます。
食品館あおば自由が丘店にも、夏野菜の代表、茄子がたくさん並べられていました。
思わず手にとってしまったので、今日はこの茄子を1袋全部使って、フランスの夏の味覚、ラタトゥイユをイメージした茄子のトマト煮込みを作ろうと思います。
目次
茄子はキャビアのように美味しい
フランス料理にはちょっと変わった名前の料理が時々ありますが、ラタトゥイユと同じ南仏の家庭料理に、「茄子のキャビア」があります。
茄子の種がキャビアに見えることと、キャビアのように美味しくて手頃という意味をかけてこの名前で呼ばれているようですが、名前の通り茄子は普段の食卓で愛される優秀食材と言って良いかもしれません。
油との相性が良いので、調理するときはオリーブオイルをたっぷり惜しみなく使うのがオススメです。
お肉に見立てて調理する国もあり、クミンやコリアンダーのようなスパイスとも抜群の相性です。
今回はズッキーニや玉ねぎを使わないで、茄子を存分に楽しめるレシピにアレンジしたので「ラタトゥイユ」ではなく「ラタトゥイユ風」です。同じく旬のししとうと、同じく食品館あおばで見つけたカラフルなミニトマトも使って、夏の味覚を堪能できるトマト煮込みに仕上げました。スパイスも使って、今フランスで流行しているオリエンタル風のアレンジもプラスしました。
茄子のトマト煮込み ラタトゥイユ風の作り方(2人分)
材料 | 分量 |
---|---|
茄子 | 1袋(中4~5本) |
ししとう | 大3本 |
パプリカ | 1/2個 |
ニンニク | 2片 |
カラフルミニトマト | 1/2パック |
バジル | 1枝 |
トマト缶(MUTTI社のファインカットが便利!) | 1/2缶 |
オリーブオイル | 大さじ5 |
クミン・カルダモン(粉末) | 適量 |
レモン果汁 | 適量 |
塩胡椒 | 適量 |
茄子と同じく食品館あおばで発見した夏の味覚です。
美しい色を生かすために、ミニトマトとバジルは生の状態で最後に加えます。
茄子のトマト煮込み ラタトゥイユ風のレシピ
ニンニクを包丁の背で潰し、オリーブオイルを引いた鍋で炒めて香りを出します。そこに乱切りにした茄子、塩胡椒を加えて、しんなりするまで中火でよく炒めます。
わたを取って一口大に切ったパプリカ、ししとうを加えて同じくしんなりするまで中火で炒めます。
トマト缶と水少々、クミン、コリアンダーを加えて全体をかき混ぜたら蓋をして弱火で20分ほど煮込みます。
MUTTI社のファインカットのトマト缶を使うと煮込む時間が短くても全体にトマトが馴染んで便利です。
野菜が柔らかくなったら味を見て、塩胡椒で味を整えます。甘味が欲しい人は少し蜂蜜を加えても美味しく仕上がります。
耐熱容器に移して粗熱が取れたら冷蔵庫で3時間ほど冷やします。
ミニトマトとバジルと適度な大きさに切ります。
先に作った煮込みがしっかりと冷えているのを確認して、ミニトマトとバジルを混ぜ合わせて完成です。レモンを少し絞って爽やかに。
少しだけ加えたスパイスもアクセントに。
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