【ジャケ買いワインのすすめvol.03】ワイン造りと音楽は同じだ!「アルモニー」

【ジャケ買いワインのすすめvol.03】ワイン造りと音楽は同じだ!「アルモニー」

皆さん、こんにちは!

 

ジャケ買いワインの専門家・岩本すずかです。

 

 

私は日本橋人形町で「ジャケ買いワインのセレクトショップWine and Weekend」を経営しております。

 

 

当店には、海外から来日された生産者がよくお立ち寄りくださいます。

 

その際にはワインの造りはもちろん、ワインに対する想いを、根掘り葉掘りとお聞きします。

 

直接生産者のお人柄に触れられるのは、大変楽しい時間です。

 

 

今回は、先日お越しくださったフランス・アルザス地方のワイナリー、ジェラール・メッツ「アルモニー」という名のワインをご紹介します。

 

 

 

偉大な義父(ワイン醸造家)からの伝承

 

フランス・シャンパーニュ地方のワイナリーで生まれ育った、背の高いエリック・カジミールさん。

 

看護師の奥様と結婚し、1989年、奥様のご実家であるアルザスのワイナリーの婿養子に入りました。

 

 

その義父となったのは、フランス北部の村において数々の賞を受賞した名手である、ワインメーカーのジェラール・メッツさん。

 

 

エリックさんはブドウ栽培から醸造における極意を、徹底的にジェラールさんから学びます。

 

そして1996年、修行の後に晴れて正式にワイナリー”ジェラール・メッツ”を継承しました。

 

 

 

「音楽家であり、醸造家である」音楽とワインの共通点とは?

彼は子供の頃からフルートやギターなどの楽器を嗜み、クラシックやジャズ、ロックなど、ジャンルを問わず音楽に深く携わってきました。

 

 

ワインを造るようになってからは、音楽とワインに多くの共通点があることに気づくようになります。

 

「楽曲はテロワール(土壌)。アルザスの土壌と古樹の織りなす複雑さや多様性は、和音が増えてゆくような音楽性の高まり。修練を積み、それを演奏するのは醸造家。楽曲の素晴らしさと演奏者の心技が一体となった時、言葉では表現できない何かが五感に響いてきます。」

 

周りにはもちろん音楽家の友人も多く、ワインという彼の作品のラベルの一つには、「ストラスブール管弦楽団」にも所属していた友人が作曲してくれたワルツの実際の楽譜が描かれています。

 

 

オシャレです!

 

 

 

ワイン醸造家エリック氏が語るワインとアートの関係

さらに彼は言います。

 

「ワイン造りとアートは、とてもよく似ています。五感を駆使して創り上げること。その時々の取り巻く状況によって、一つとして同じものはないこと。ワインの仕事というのはとても楽しいです。自然の中に身を置いてブドウを栽培しワインを造るのも楽しく、そして飲むことも楽しく、今日ここであなた達と会うように、世界中の人々に会えるのも楽しい。人生には ”pleasure” (楽しみ)が必要で、ワインはそれにあたります。」

 

 

そんなエリックさんに、当店恒例、壁にサインをしてくださいとお願いした所・・・

 

 

『ワインは儚いアートだ』と書いてくださいました。

 

飲み終えてしまえば、無くなってしまう。

 

まさに今を楽しむ、儚いアート作品なのですね。

 

 

 

ジャケ買いワイン専門家「岩本すずか」が勧めるエリック氏のワインとは?

エリック氏が造る作品(ワイン)の中でも、私が個人的にとてもお気に入りなのは、「アルモニー」。

 

 

ボトルにサインもして頂きました!

 

1本1本、全てのボトルに丁寧にこのサインを・・・真面目で真摯なお人柄のエリックさんです。

 

ラベル右下にサラサラっと書いてある文字は、「完璧な調和」という意味。

 

アルザスでは、複数のブドウ品種をブレンドした比較的格下の安ワインのことを「エデルツヴィッカー」といいます。

 

 

このワインも5種類のブドウをブレンドしてあるものの決して劣ることはなく、絶妙なハーモニーを醸し出す素晴らしいワインであることを自負した一言です。

 

 

このラベルデザインは、パリでデザイナーになる勉強をされている彼の長男ヴィルジル君によるもの。

 

「1950年代風です。今日のようにストレス過多ではなく、みんながもっと楽しんでいた、あのクールな時代をモチーフにしました」とのこと。

 

 

先日は、当店のお客様がキュートなラベルを気に入り「アメリカから女性シンガーの友人が来るから」とおっしゃってギフトとしてご購入されました。

 

 

 

ラベルにこだわりある生産者の中身(ワイン)へのこだわり

「ジャケ買いワイン=ラベルデザイン」へこだわりあるワインの生産者は、肝心の中身(ワイン)にも当然こだわりがあります。

 

 

ブドウ栽培は厳格な減農薬を貫いてきて、現在オーガニック認証の申請中。2年後に取得予定だそうです。

 

アルモニーにブレンドされたブドウ品種は、シルヴァネールが主体。

 

アルザスにほど近いドイツでは、5月の旬の時期にホワイトアスパラガスと一緒に、シルヴァネールのワインを楽しむのが定番とか。

 

 

とても澄みきった、主張をし過ぎない、すっきりとクリアな味わいに、心が洗われるようです。

 

お出汁の旨味を楽しむような、繊細な和食にも合いますね。

 

春の訪れと共に、ワインとアートの素敵な関係に想いを馳せながら飲みたい1本です。

 

 

日々を豊かにしてくれる一本を選ぶポイントは、コレです!!

 

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