真空シーラー狂 作り置き料理家のAYA(小平文)です。
食にまつわるサステナブルをテーマに今月よりお届けしたいと思います。
初回は「ライフスタイルに合わせた冷凍保存」についてです。冷凍保存をすると食材ロスが減らせる、節約になるなどで取り入れている方も多いはず!でもうまく活用できてない人もいるのでは?
今回はライフスタイルに合わせた冷凍保存を考えることで、食材ロスをなくすことや自分にとって心地よいルーティンの探し方のヒントになればと思っています。
目次
ライフスタイルに合った冷凍保存を考える
食材の冷凍保存についてSNSでもたくさんの情報を得られる時代。アイディアを簡単に拾える時代だからこそ、何が正しいのかわからなくなるというお悩みを聞きます。情報があふれてしまって、手当たり次第取り入れてしまうとそうなりがちですね。
まず私が考えることは「自分のライフスタイルに合うかどうか?」です。SNSでアイディアを見つけて気づきがあることはとてもいいことですが、それが自分のライフスタイルに取り入れることで悩みが解決するのか?を考えたうえで取り入れることが大事です。
投稿者のライフスタイルと全く違う状況なのに、アイディアだけいいな!と思って取り入れてみてもうまくいきません。
例えば家族構成が6名なのか、夫婦2人なのか、ひとり暮らしなのかで食材の量も調理も変わってきますよね。また、3食食べるのか?お弁当を作るのか?など食べるタイミングや料理の頻度によっても変わります。
ご自身のライフスタイルと似ているひとのアイディアを取り入れることが失敗なく悩みを解決できると思います。上級者編としては、ライフスタイルが違ってもそのアイディアを自分に合わせてカスタマイズすることです。
自分に合った冷凍とは?素材のまま/半作り置き/完成作り置き
食材の保存で「冷凍保存」と聞いて皆さんは何を思い浮かべますか?
(1)冷凍食品
(2)素材をそのまま小分け冷凍
(3)半作り置き冷凍(下味冷凍)
(4)完成品作り置き冷凍
ざっとこんな感じでしょうか?ここでライフスタイルの違いでどれを選ぶかで選択する方法が変わってきます。またいくつかの掛け合わせというのもありですね。
まずはどんなメリットデメリットがあるのかを見ていきましょう!
(1)冷凍食品
メリット :手軽さ/安定の味/保存期間の長さ
デメリット:価格が高い/添加物が多い/かさばる
(2)素材をそのまま小分け冷凍
メリット :時間がかからない/何にでも使える
デメリット:かさばる/調理必須
(3)半作り置き冷凍(下味冷凍)
メリット :味がしみこむ/冷凍やけを防ぐ/パサつかない
デメリット:調理必須
(4)完成品作り置き冷凍
メリット :温めてすぐに食べられる/節約になる
デメリット:大量に仕込まないといけない
これを見て、みなさんはどれをよく取り入れていますか?冷凍庫の大きさにもよってもかわりますね。
<ひとり暮らし・夫婦二人の場合>
もしあなたが一人暮らしだった場合、料理頻度をはどれくらいでしょう?毎日3食作りますか?朝は軽食、昼は外食、夜だけしっかり作るスタイルですか?
毎日3食しっかり作る派の人は、自分の中での料理の品数やルーティンがある程度あると思います。それに合わせてまとめて作ったほうが効率の良いものは大量に仕込んで小分け冷凍がお勧めです。とくに一人暮らしは食材を余らせてしまいがちです。(4)を多めに作って冷凍するのがおすすめです。
<大人数家族の場合>
家族の人数が多いと食材も一回に使いきれる場合が多いですね。では逆に多く作ってしまってちょっと余ってしまったときに、無理やり食べてしまうのではなく、残り物冷凍をするとお弁当や一品足りない時の小鉢になります。大人数の場合は、(4)の作り置きよりも(2)や(3)のほうが使い勝手が良いでしょう。(1)は冷凍庫の場所も取り高くつくのでここぞという時になるかと思います。肉を素材のまま冷凍または下味冷凍をしておくと、あとは季節の野菜を合わせるだけでメインが作れます。逆に作り置きをして冷凍するとかさばるので、大きな冷凍庫が必要になります。
冷凍食品をどんな時に使いたいか?出来立てを食べたいvs調理したくない
これはライフスタイルの中で、食事をどうとらえているかで変わります。出来立てを食べたい人は基本的には①と④の選択肢はなくなります。そもそも冷凍食品や作り置きというものを食べるときはどんな時なのか?人それぞれ違いますね。
少しでも時短するために冷凍をしている人は、(2)素材のまま冷凍や(3)下味冷凍を選ぶ人が多いです。その場合、毎回調理することが必須となりますが時短ができる上に、出来立てを食べることができます。
逆に冷凍を使うときは、買い物に行けなかったり、忙しくて調理する暇がないときという人は、(2)(3)のような調理必須の冷凍保存をしても使う機会がないでしょう。その場合は(1)や(4)を取り入れると楽になります。
料理家として日々企業レシピを考えたり料理イベントの企画する私ですが、夫婦二人暮らし、日々忙しい、仕事の料理と家庭の料理は違うということを考えると(2)素材のまま冷凍 と(4)完成作り置き がメインの保存方法です。冷凍保存したものを使う日は、「何も作りたくない日」なのでレンチンですべて完成が私の理想となります。料理をする日はたっぷり作って完成品を冷凍し、忙しい人はそれを組み合わせて一切料理をしないと割り切っています。
あなたのライフスタイルにはどれがマッチする?
皆さんはどれでしたか?
いろんなお役立ち情報があふれる世の中で、自分に合った冷凍方法を選ぶことでサスティナブルな生活が送れます。それは食材ロスにもつながりますね!
作り置き料理教室を主宰していますが、レシピをお伝えすることが目的ではありません。レシピは探せばいくらでも出てきます。レシピには見えないコツや調理器具、考え方というものを知ってもらうことで家事の負担を減らしてお悩みを解決してあげたいと思って開催しています。
いつもある食材、いつも余らせてしまうもの、冷凍庫に眠っているものなどをどう利用するか?たくさんの引き出しからお伝えしています。
(4)の完成品を冷凍保存する人にピッタリのレッスン内容です。どうすればおいしく冷凍作り置きを解凍できるのか?どう盛り付ければ手抜きに見えないのか、一つの冷凍食品をどう使いまわすのか?などをお伝えしています。
自家製の調味料や下処理冷凍をすることで節約しながらもおいしく日々食べなれた味の食卓を続けられるように。食品ロスを減らす第一歩は家庭から。今月から毎月、みなさんのヒントになることをお伝えしてきますね!
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GooGooFooクリエイター
真空シーラー狂 AYA(小平文)