無添加食品プロデューサーが提案する【界面活性剤】のない暮らし

無添加食品プロデューサーが提案する【界面活性剤】のない暮らし

『プロダクトアウトとは売り手目線で商品、サービスを市場に提供することです。選ぶのはお客様です。「いいものが売れるのではなく、売れるものがいいもの」ですから、まず市場のニーズを調べ、それを満たす商品・サービスを提供するマーケットインの発想をすることです。』

(引用:『創業補助金 (受かる!補助金・助成金シリーズ)』/著・若狹 清史)

このフレーズは、福岡県で無添加石けんを製造する数少ない企業を連想する。

界面活性剤とは、界面の性質を変える物質のこと。

水と油の間には界面が存在しているので混ざらないが、界面活性剤を使うと水と油を混ざり合わすことができる。食品でいうところの、乳化剤のようなものだ。

日本石鹸洗剤工業会 (JSDA)によると、国内外の研究により、洗剤などの主成分である界面活性剤が原因で、皮膚にアレルギー反応を引き起こすことはないことが報告されているそうだ。

一方で日本臨床皮膚科医会は、公式ホームページで、非アレルギータイプは種々の環境因子の影響をうけるが、界面活性剤(合成洗剤、シャンプー、ハンドソープ、石けん)との接触が最大の原因となると述べている。

emotional tribe は、この記事でどちらの正誤を言及するつもりはない。選択肢は、消費者にあるからだ。私はシンプルに「自分の地肌に合うかどうか?」を選んだ結果、界面活性剤のない暮らしになった。

そう考えると、「マーケットイン」の発想だけで企業がプロダクトをつくるのは、少し疑問だ。なぜなら、本人が潜在的に求めているモノやコトに、自分自身ですら気がついていない場合があるからだ。

知識と情報がなければ「そのプロダクトが欲しい」という判断材料が欠けて、行動までには至らないため、ニーズは表面化しないままで終わってしまう。そのためにインサイト分析がマーケティングでは重要視されている。ましてや今回のような、石けんについては、学校教育を受ける機会も少ないわけで、美容家と言われる人たちもどこまで知識があるのか定かではない。

 

それではemotional tribeが、本物の無添加の石けんの素敵な魅力をお届けしよう。

久留米で愚直にせっけんづくりをする「まるは油脂」様の全面協力により、石けんとたくさん対峙した。

 

今月は、【界面活性剤】のない暮らし。

 

Not only information, but also emotion.

 

 

 

柿渋お風呂の石けん― ブランド「七色石けん」

柿渋お風呂の石けん

 

石けんは、すべて

  • 合成界面活性剤
  • 合成着色料
  • 合成香料
  • 酸化防止剤
  • 保存料

を使用していない。

 

創業から87年積み重ねたノウハウで、石けんにこだわり、原料油脂の選定・配合割合、職人による製造方法など積み重ねた技術 が光る。

 

柿渋を配合した石けんで嫌なにおいを洗い落としつつも、柑橘系の香りでリフレッシュできる人気の品。

 

 

 

よもぎ石けん、ラベンダー石けん―ブランド「やさしくなりたい」

ブランド「やさしくなりたい」のよもぎ石けん

 

自他製品は問わず、受託商品も含め、天然成分を使用し製造。

 

お肌の敏感な方のための製品づくりを行っている点が安心。

 

よもぎ配合のしっとり使用感、ラベンダー粉末と精油を使った浴用石けん。

 

 

 

ブランド「やさしくなりたい」は、地肌に優しく、安心して使える

ブランド「やさしくなりたい」のボディソープ

 

 

「おこめのボディソープ」

ボディソープは米油主原料のしっとりタイプ。へちまエキスがお肌の潤いを保つ。

 

ラベンダーとマジョラムのやさしいフローラルハーブの香りで、お客様の中にはシャンプーとしても使っているそう。

 

 

 

「ママと赤ちゃんのお肌の石けん」 

エタノールフリー、無香料である。自然素材の石けんべビーソープだが、大人でもありがたい。

 

日焼け止めも子供用を使ってる私のような敏感肌には、赤ちゃん用がベスト。

 

主原料は刺激の少ないオリーブオイルなので、安心。

 

 

 

「アワ石けん ハンドソープ」

天然成分ヒノキチオールを配合で、ニキビ肌の方に向いているそうだ。飲みすぎた後や夏など、皮脂汚れが気になったときに使い分けをする。

 

ピーナッツとココナッツの植物性オイルから生まれたもので、ドライフルーツ&ナッツアカデミーの油脂セミナーでも推奨したいと思う。

 

すべて詰め替え用が用意されているので、スペアを買ってお財布にもやさしくありたい人は、コチラを。

 

 

 

創業から87年積み重ねたノウハウと技術

まるは油脂の石けんの石けん製造過程

 

まるは油脂の石けんは、もともと油脂の知識、純度の高い石けんを作るための技術、天然油脂の選定、配合割合により製品の泡立ちを調整してきた。

 

よく私も小売店で「無添加」の石けんやシャンプーなどを見かけるが、法律では無添加と記入する場合は、無添加である原料を記入する事と定められている。

 

そのため、添加していない原料名を記入することで、「無添加」という表示は可能となることを今回の取材で知った。

 

 

まるは油脂化学は「お肌の上で分解しづらい合成成分を使用しない」というコンセプトがあるため、本来は表示義務がない雑貨扱いの製品(台所用・洗濯用)の商品すべてに、全成分表示を行っているそうだ。

 

また、コンセプトは受託製造の場合でも貫いており、合成成分を使用する製品の受託は行わないこだわりがある。

 

 

 

お米を使った石けんシャンプーを家族のパートナーに。

ブランド「やさしくなりたい」のお米を使った石けんシャンプー

 

石けんは、最も分解しやすい洗浄剤である。

 

pHがアルカリ性ではなく、中性や酸性になると洗浄力は無くなってしまうが、まるは油脂化学は、洗い流した後に刺激が残らないというメリットを優先した。

 

合成洗剤は、合成界面活性剤を使用した洗浄剤であるが、原料は石油。

 

短時間で大量に製造できるので安いし、人工的な成分により製造するために変化も起きにくい。メーカーにとってみれば都合がいい。

 

しかし、言い換えると「変化がしづらい=お肌の上でも分解がしにくく、すすいだ後も洗浄力を発揮する」とも言えるため、何か髪の毛に残っている感じがしていた。

 

こちらはその問題がクリアされた品だ。

 

 

 

爽やか3倍増し?「Leus」のシャンプー・ボディーソープ

「Leus」のシャンプー・ボディーソープ

 

泡立ちを特化させた石けんシャンプーで、ミントとティーツリーの香りと爽快な使用感がある。

 

ハリ・コシのある髪になるので、デザインはメンズ向けだが、女性の愛用者が多いとのこと。

 

柑橘系の香りでリフレッシュ、泡切れがよくさっぱりした使用感のボディーソープも、これからの夏にはピッタリである。

 

まるは油脂化学株式会社

 

 

 

編集後記

井上嘉文

 

週5日のフィットネスジム通いで一番困っているのが、常設のシャンプーとボディーソープ問題。

備え付けのあれらを使うと髪が驚くほどにパサパサになり、15分後には全身が痒くなる。

なので結局、家に帰ってからもう一度、お風呂に入り直す。そのためMyシャンプーなどを携帯する羽目に…

出張先のビジネスホテルも同様の問題が起きるので、ホテルのランクによっては持参する。

あるジムの株主優待と一緒に同封されてくる葉書のアンケートのハナシ。

「御社はコストダウンのために業務用石けんやシャンプーをボトルに詰め替えているのは周知の事実です。しかし、「健康」を促進するフィットネスジムにおいて健康を害す地肌が荒れるような石けんなどを提供することは、矛盾しませんか?」とコメントを書いて、変更のリクエストを4年にわたり送った。

しかし、未だに解決されぬまま。上場企業は、どうやら私のような1人の声には耳を傾けそうもない。でも、いつも行くジムと定休日が異なるので、株は保有している。界面活性剤のように分離できない現状が皮肉。

今後も、界面活性剤のない暮らしをするには、自分が社会に合わせる覚悟がいりそうだ。今回の執筆では、地肌の荒れの根本原因を学べたので、感謝している。

皆さんも、素直な「好き」を大切に。

 

#emotionaltribe #無添加食品プロデュース

 

 

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