みなさまこんにちは。
お米には「お父さん」と「お母さん」がいます。
通常、私たちがいただくお米は、同じ品種のお父さん(おしべ)とお母さん(めしべ)から生まれたお米です。
天候や日本人の嗜好の変化など、必要な品種は日々変わっているのです。
それらの事情から、適切な「お父さん」と「お母さん」をめぐり合わせる・・・
そんな婚活が日本のあちこちで行われているのでございます。
「つや姫の弟君」と、必ず枕詞がついてしまう、そんな宿命のもとに生まれた山形の新たなお米、「雪若丸」。
しかし、その出生を探ってみると、衝撃の事実が判明するではありませんか・・・
以前のコラムでも取り上げたように「つや姫」のお母さんは「山形70号」、お父さんは「東北164号」です。
ところが「雪若丸」のお母さんは「山形80号」、お父さんは「山形90号」。
つまり、「つや姫」とは違うお母さんとお父さんから誕生したのです。
両親の祖父母をさかのぼっても、同じ血ではありません。
山形での両者の血を絶やさないための政略なのでしょうか。
いわゆる、<ビジネス姉弟>な関係だったのです。
コシヒカリの祖である「亀の尾」の血筋の「つや姫」に対し、「雪若丸」は山形で愛されている「はえぬき」の血が強いようでございます。
有名な姉がいると弟は大人しくなりがちですが、「雪若丸」は耐倒伏性にも優れ、強くたくましく育っているようです。
姉とともに、ブランド化戦略推進本部という大人たちのもと、山形を代表するエリートの道を進んでおります。
こうしている今でも、日本の未来のために日本のどこかでお米の婚活が行われているのでございます。
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