お料理クラブパルタージュの竹本です。
日常に取り入れて楽しめるフランスの家庭料理をご紹介しています。
突然ですが、日本食に欠かせない食材の「海苔」は、黒い色と食感が独特なために、海外の方に受入れられるまでに時間がかかった、というエピソードがあります。
寿司ブームのおかげで少しずつ浸透し、今ではお寿司以外の料理で見かけることも増えています。そして、海苔のおかげで「ワカメ」や「昆布」のような海藻を食べる文化も以前より広まったと感じています。
でも、実はフランスには昔から海藻を食べる文化のあるエリアがあります。
フランスの北西部にある”ブルターニュ地方”もそのひとつです。
昔からブルターニュの海に自生するgoëmon(読み方はゴエモン。五右衛門とほとんど同じ発音です。面白いですね。)という海藻を肥料や様々な身の回りのものを作る素材にしてきたブルターニュの料理には、しばしば海藻が登場します。
そして潮の満ち引きが大きくて干潟が広がるあの景色、どこかで見たような・・・なんて漠然と思っていたのですが、糸島の海の景色はブルターニュにちょっと、似ています。
今回はブルターニュの家庭で海藻を使って作る爽やかな一皿を、糸島の海藻を使ってご紹介します。
目次
レシピの材料(2人分)
材料 | 分量 |
---|---|
鮭の切り身 | 2枚 |
海藻のタルタルソースの材料 | |
---|---|
材料 | 分量 |
海藻(ドライ) | ひとつまみ程度 |
ケイパー | 5粒程度 |
コロニッション(キュウリのピクルス) | 太めを2本程度 |
新玉ねぎ | 1/8欠け程度 |
ミックスナッツ(無塩) | 大さじ1程度 |
レモン汁 | 大さじ1 |
水 | 大さじ1 |
オリーブオイル | 100ml程度 |
塩 | 適量 |
クリームチーズのセルヴェル・ド・カニュ風の材料 | |
---|---|
材料 | 分量 |
クリームチーズ | 大さじ3 |
レモン汁 | 大さじ3 |
オリーブオイル | 大さじ1と1/2 |
ディル | 1枝 |
塩 | 適量 |
糸島産海藻を使ったタルタルソースの作り方
糸島の山下商店さんの「海のサラダ」は、茎わかめやめかぶ、ワカメなど、何種類もの海藻がミックスされています。
こちらは、糸島産「海のサラダ」の袋の中身です。
まず、ドライの状態の海藻を軽く水で洗います。
よく水気を切ったら、適度な大きさに切り、レモン汁(大さじ1)と水(大さじ1)を合わせたものに浸け、5分程度置きます。
フードプロセッサーに以下の材料を入れて、よく撹拌します。
- 戻した海藻
- ケイパー
- コロニッション
- 新玉ねぎ
- ミックスナッツ
- 塩
- オリーブオイル
オリーブオイルは、様子を見ながら少しずつ加えていくのがコツです。
ちなみに本場のレシピでは、玉ねぎではなくエシャロットを使います。
エシャロットは現地ではスーパーで手に入るお馴染みの食材ですが、日本では手に入らない場合も多いので、これからの季節美味しくなる新玉ねぎで代用しました。
下の写真の様に、細かくなるまでしっかり撹拌しましょう。
出来上がったら冷蔵庫で30分くらい置いて、海藻にしっかり水分を吸わせます。
クリームチーズのセルヴェル・ド・カニュ風の作り方
セルヴェル・ド・カニュは、「フロマージュ・ブラン」という乳脂肪分の少ないフレッシュチーズを使ったリヨンの郷土料理です。
名前の由来は”絹織物職人の脳みそ”という意味ですが、リヨンに居た絹織物職人が生んだ料理にちなんでいます。
作り方は簡単で、フロマージュ・ブランにハーブを加え、オリーブオイルとレモンで伸ばしてペーストにするだけ。
フレッシュなハーブの香りとさっぱりとした口当たりがサーモンにもぴったりなので、今回海藻のソースと合わせて使ってみました。
ちなみにフロマージュ・ブランはまだまだ手に入りやすいチーズではないので、クリームチーズで代用します。
作り方は、まず材料をボウルに入れます。
そして、よく混ぜたら完成です。
盛り付けのポイント
最後は、鮭の切り身をフライパンでソテーし、お皿に盛りつけます。
ピンクペッパーも添えれば完成度がぐっと高まりますよ。
海藻はお味噌汁に使うだけ、という方もぜひお試しくださいね。
とっても簡単にできるので、フランスの家庭料理も身近に感じていただけると嬉しいです。
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