【真空シーラー狂AYAのサステナブル通信vol.2】「作り置き」が続かない人へ

【真空シーラー狂AYAのサステナブル通信vol.2】「作り置き」が続かない人へ

真空シーラー狂 作り置き料理家のAYA(小平文)です。
先月から始めた食にまつわるサステナブルというお題での連載。大きなテーマだとむずかしいですが、自分ができることを継続的にすることが第一歩かなと思っています。

第一回目は「ライフスタイルに合わせた冷凍保存」でお話ししましたが、今回のテーマは「作り置き」」について考えてみたいと思います。

「作り置き(つくりおき)」という言葉が世の中一般的になり、SNSでも作り置きの投稿を見ない日はないくらいですね。
1回目のライフスタイルに合わせた冷凍保存というテーマにもかかわってきますが、ライフスタイルに合う作り置きをすることを意識すると、今までよりも家事がちょっとラクになるだけでなく、食材ロスの減少にもつながるのではないでしょうか?

 

 

「作り置き」は何日分を想定して作っていますか?

 

よく1週間分の作り置きというのを目にしますが、家庭で作ったもので冷蔵で1週間保存できるものには限りがあります。だいたいの作り置きは3日くらいの日持ちです。それを考えると、お休みの日にせっせと時間を使って大量に作り置きを作ったところで、全部の日持ちが3日では、なんだか頑張った割には続かないってことになっている人がいるのではないかしら?
私も若い頃やってみてすぐに挫折した一人です。

冷蔵と冷凍を分けて考えれば、作り置きの日持ちも伸びます。一気に作ることを作り置きと思い、頑張りすぎて逆に疲れてしまう人は、まず自分の作り置きについて何日分が妥当なのか?どんな方法があっているのか?から考えてみるといいかもしれませんね。
作り置きを一生懸命作ったのに、結局食べきれずに廃棄することになってしまったら、食材ロスにもなりますが、何よりも自分の時間のロスになって本末転倒です。

 

 

冷蔵3日程度の副菜を毎日1品追加の作り置き

 

家庭で作ったお惣菜は衛生面を考えても3日程度での消費が理想的。実際、私がとり入れているのが「毎日1品追加の作り置き」です。一気に作り置きをすると日持ちは全部一緒ですが、毎日1品だと少しづつ日持ち伸びるのでおすすめです。

この方法の良い点は、毎日1品なので、すぐにご飯が完成することで時短になります。そして、品数も2〜3品くらいを食卓に出すことができるため、ワンプレートで済ませたい人よりも、いろんなものをバランスよく食べたい人に合った作り置き方法です。ちょこっとずつ食べるだけなので、同じものが3日くらい続いても苦にはなりません。晩酌をするご家庭にもピッタリの方法ですね。

 

 

メインは作り置き+当日サラダを作る

 

ワンプレートで済ませたい人にオススメの方法が、メインを一気に作り置きして、当日はサラダだけを作る方法です。
ワンプレートを好む人は、「洗い物を減らしたい」「食事に時間をかけたくない」「副菜は1品でもOK」という人が多いと思います。
そう考えているのに、たくさんのメニューを作り置きしては大変すぎて続きません。
いっそのことメインを大量に作り置き、当日はサラダにする方法がお勧めです。メインは副菜よりも日持ちがすることが多いです。

味をしっかりつけたり、煮込み料理となれば長く楽しめます。小分けして冷凍することもおすすめですね。
当日のサラダは、切ってドレッシングをかけるだけでもいいし、コンビニで購入品を盛り付けるだけでもOKです。
一番は気楽に続けること。冷凍保存をメインにすれば、毎日おうちでご飯を食べるかわからない人も食材ロスなく済みますね。
生野菜は日持ちがせず買いだめができないため、都度買い足すのことになるからです。

 

 

メインは毎日出来立て+副菜を作り置き

 

こちらは先ほどの逆ですね。副菜2品程度を欲しい人で、出来立てを食べたい人向き。または家族の人数が多く、メインを作り置きするのが大変な場合もこちらがお勧めの作り置き方法です。
4人以上になるとメインの作り置きは冷凍でも冷蔵でも大変です。それならいっそのことメインは当日仕上げるかわりに、副菜を作り置きすると考えると時短になりますね。

このタイプは下味冷凍があっています。メインのお肉を下味冷凍、食べるときに仕上げる方法です。副菜を3日くらいでローテーションする形で計画をするとうまく回りますね。毎日1品作り置きとのハイブリットがうまく回る気がします。

 

 

自家製レトルトという作り置き

 

私が実際に実践しているのがこの「自家製レトルト」を作る作り置きです。基本冷凍保存が前提で手抜きだといわれない味とクオリティを目指しているのが特徴です。食べなれた味ですぐにご飯が出来上がるってやっぱりほっとします。

方法としては、料理をできる日に多めに作って、小分け冷凍するので、わざわざ作り置きをしません。忙しい日はすべて自家製レトルトをレンチンして盛り付けるだけ。週3料理する日、週4レンチンだけという生活も夢ではないわけです。
コンビニで買うよりもお安く経済的。外食で食べない日があっても冷凍保存だから問題なし!一人暮らしや共働きの人にピッタリの方法です。また高齢の方にもお勧めで食材を無駄にせず、少量づつ食べられるということもあり、オススメしています。
自家製レトルトにプラスするものとしては、盛り付けるだけでOKなサラダや冷奴が我が家の常備菜。炒め野菜や煮物などはすべて小分け冷凍し、自家製レトルトにしています。和食だとおひたしにして冷凍保存するとアレンジもきき、水っぽくならずに使いやすいです。

 

 

作り置きのやり方を変えて無理なくラクにおいしいご飯を食べるために

 

今まで上げた例はごく一部。やり方はたくさんあります。作り置き地獄に悩まされるお話を聞くたびに私はこの話をするのですが、ライフスタイルに合っていなければ、他人がどんなに良いといっている方法でも合いません。これってダイエットや断捨離お片付けにも共通して言えることではないでしょうか。

家族構成や、食事の回数、食事時間などでどうすれば一番自分がラクできるか?考えるきっかけになっていただけたかしら??

現在作り置きのオンラインレッスンを主宰していますが、レシピをお伝えすることに重きを置いていません。なぜならレシピはググれば出てくる時代です。でも、料理がおいしくできる人とできない人の差ってレシピに書かれている工程では見えない部分なんですよね。
作り置きも同じで、作り置きをすることはたくさん情報がありますが、それをどう活用するか?どうおいしくするか?どう処理して冷凍し、解凍するのかというほうが実は大事だったりします。

レッスンでは、オンラインの特性上、味を見てもらえない分、再現しやすい簡単なレシピというのが基本にしています。質問と雑談にも時間をとり、ご家庭での悩みを聞いてアドバイスすることをメインに考えています。冷蔵庫にこれがあるけどどうしたらいい?とかいつもこの食材だとこれしか作らないのですが、ほかにアイディアありますか??という相談できない料理の悩みに寄り添いたいと思っています。

自分のライフスタイルに合った作り置きをすることで、継続的につづけられ食材ロスも減る。これは飲食店にも言えることですね。どう食材を保存し、いかにロスを減らすか。家庭も飲食店も同じです。

作り置きをがんばらず、ラクしてご飯を毎日食べる。人間は食べたものでできているわけで、体に良いものをとらないと精神も体もボロボロになっちゃいますからね!
さて、次のテーマは何にしようかしら?いつもInstagramからの質問やコメントでいろんなご質問いただくことで私の頭の引き出しからテーマを取り出しています。実は私自身は当たり前にやっていることだから、周りから言われないとこういう考えがみなさんに役に立つなんて思ってもみなかったんです。自分の普通は他人とは違う。これも大きな意味で多様性を認めるってことにつながりますね。

 

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GooGooFooクリエイター
真空シーラー狂 AYA(小平文)

 
 
【真空シーラー狂AYAのサステナブル通信】
 

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