弁当博士の遠藤です。
夏も真っ盛りで連日暑い日が続いています。WITHコロナとなり、イベントも増えてきています。イベントが増えるとお弁当の製造、販売も増えていきます。
今回は弁当を製造する側の立場として以前より抱えている問題と製造する側、注文する側に気をつけて欲しいことを書かせていただきます。
目次
新型コロナウイルスの蔓延により、飲食業からお弁当製造業に転身する会社が続出
2020年から続いている新型コロナウイルス感染症、未だ収束を迎えていません。そして今回の第7波によって多くの方が緩んだ行動を締めることになるでしょう。
この2年で多くの飲食店が休業に追い込まれ、閉店する決断をした会社、宅配型のお店に転換した会社がいる中、お弁当製造業に転換した会社も多くいらっしゃいます。
大手お弁当サイトでは、2019年と2022年で比較すると登録店舗が4倍近くなりました。需要は増えたとはいえ1.5倍程度のところに4倍近いお店が増えたことで、まさに戦国時代となりました。
大きな落とし穴!飲食店と仕出し弁当屋の違い
飲食店では、持ち帰りなどに対応しているお店も多く存在しています。自発的に消費時間や賞味時間のシールを貼っているお店も少なくありません。
仕出し弁当屋のお弁当と飲食店のテイクアウトのお弁当の作り方での違いを理解する必要があります。
まずテイクアウトは料理の出来立てを入れ物に入れ蓋をします。それに対して仕出し弁当屋の弁当はおかず、御飯を十分冷ましてから蓋をします。
前者は冷める前に美味しく食べるのに適していますし、後者は製造してから数時間は美味しく食べることができます。用途が違うので、どちらが良いか悪いかということではありません。
気をつけなければならないのは、熱々のテイクアウトのお弁当を20度以上ある場所に置いておくと食中毒のリスクがかなり増すということです。
製造者利用者の守るべきルール
どんなものも腐ります。「高温多湿」このワードが細菌にとって嬉しい環境です。
細菌を付けない、増やさない、やっつける。この食中毒3原則をよく理解し、心に留めて対応していって欲しいと思います。
例えば、作る側は、十分冷めてから梱包し、保冷剤を利用して涼しい環境を作る。食べる側は食事の時間まで涼しい環境にお弁当を保管すればリスクが減ります。(20度以下で保管することを推奨します。)
食中毒の発生しやすい時期は、春になり気温が上昇する頃、秋に入り気温が高い日、低い日が入り混じる頃です。
弁当を製造する側、それを食べる側が正しく理解し、食中毒のリスクを減らしていければと考えます。
エピローグ
先日、お弁当を配送するドライバーから聞いた話です。お弁当を届けた時に気温30度、公園でのロケで60人くらいのスタッフが作品を作っていたそうです。お弁当を受け取ったスタッフは日陰にお弁当を置くように指示したそうです。
この話を聞いて、危険だなあと思いました。いつ食べるか分からない状況でそれはとてもリスクのあることだと感じました。
お弁当は、受け取ったらロケバスの冷房が付いた涼しいところで保管して欲しいです。そして消費期限内に食べることを守ること。
これからも多くのお弁当を作っていきますし、注文すると思います。作る側の責任と食べる側の責任の両方にリスクがあるということを改めて知って欲しく書きました。
食中毒に気をつけて、大いにお弁当業界を盛り上げていって美味しいお弁当が世の中にでることを願っています。
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