2016年 パリ
フランスの家庭料理料理を研究しています。竹本です。
ジメジメとした梅雨の季節が始まりますが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
この季節が過ぎれば楽しい季節がやってくるとわかっていても、雨の日が続くとため息もでるというもの。
ちなみに日本が梅雨のこの季節、フランスはとても過ごしやすい時期です。
カラッと晴れた日も多く、肌寒い日はあるものの太陽の日差しが柔らかく、観光にはうってつけ。
小さなイベントがあちこちで開催され、夏至の日にはパリをはじめ様々な街で、街全体がお祭りムードになる”La Fête de la Musique(音楽祭)”が開催されます。
この日は街角の至るところで音楽が演奏されて、ビールやワインを片手に街中に人が溢れます。
パリのような都市ではまっすぐ歩けないほどの人出になるので、まさに「密」なのですが、知らない人と踊ったり笑ったり、ルノワールのムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会のような非日常の高揚感が楽しめます。もし機会があれば、ぜひ一度は梅雨の日本を抜け出して、お祭りムードのフランスへ遊びに行ってみてくださいね。
目次
夏の前のごちそう「ヤングコーン」
そんなフランスとは対照的に、雨がしとしと降る日本ですが、今の時期だけのごちそうがあります。
それが「ヤングコーン」。
ヤングコーンとは甘いとうもろこしを作るために摘花したとうもろこしのことですが、ほのかな甘味と食感がたまりません。
味が落ちやすいので、採れてすぐ焼いたり蒸したりしていただくのがおすすめです。
採れたてなので鮮度抜群
シンプルに蒸してマヨネーズなどでいただくのも良いのですが、
今回は山梨県の農家の方から頂いたヤングコーンを使って、甘味と食感を丸ごと楽しむことができるピラフのご紹介。
一緒に合わせるのはバターとトリュフ。炊飯器を使う簡単レシピです。
ヤングコーンのピラフ トリュフ風味のレシピ(2人分)
材料 | 分量 |
---|---|
ヤングコーン(中身と髭を分けておく) | 6〜8本 |
生米(無洗米) | 1.5合 |
玉ねぎ | 小1個〜1/2個 |
バター(有塩) | 20g |
コンソメ(固形) | 1/2個 |
トリュフ塩 | 適量 |
パセリ | 少量 |
今回ヤングコーンの髭はブイヨンに使います。とうもろこしの風味がたっぷりです。
トリュフ塩は輸入食材のお店では簡単に手に入ります。
オムレツやフライドポテトなどに使っても美味しいのでオススメです。
開けてから時間が経つと香りが抜けやすいので、賞味期限に気をつけましょう。
ヤングコーンとバターの相性は抜群なので、今回は少々バター多めのレシピです。
作り方
鍋に熱湯500mlほどを沸かし、ヤングコーンの髭を入れて2分ほど加熱。ざるで濾してブイヨンだけを取っておきます。
玉ねぎをみじん切りにし、フライパンにバターを溶かしてしんなりするまで中火で軽く炒める。
生米を加え、透明感が出るまで炒めます(焦がさないように注意)。
フライパンの中身を炊飯器に移し、ヤングコーンの髭のブイヨンを1.5合の目盛りまで加えます。
固形ブイヨンも加え、固形ブイヨンが溶けるまで全体を軽く混ぜたら、半分に切ったヤングコーンを加えて炊き込みご飯モードで炊飯します。
炊き上がったらトリュフ塩をお好みの塩加減になるまで加え、よく混ぜて完成。
パセリを少し乗せたら完成です。
トリュフ塩の塩加減はピラフだけで召し上がる場合は少し強めでもOKですが、他のお料理の付け合わせの場合は控えめにするのがオススメです。
我が家ではビーフストロガノフと合わせていただきました。
とうもろこしの甘味とバターのコクが相性抜群。トリュフの深みのある香りも合わさって、普段のお料理を少し格上げしてくれる「おとも」になります。
今回もお読みいただき、ありがとうございました。
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