お料理クラブパルタージュの竹本です。
忙しい毎日を豊かにする、フランス家庭風の料理を研究しています。
Lyon 2019
このところ一気に肌寒くなって、冬の気配が漂ってきました。
そろそろ暖かい鍋料理が恋しくなってくる季節ですが、甘みを蓄えた白菜や大根、ネギが美味しい時期でもあります。
フランスでも冬野菜のシーズンはこれから。
今日はフランスでも旬を迎える「ネギ」を使った「フラミッシュ」のご紹介です。
目次
実はフランス家庭料理に欠かせない「ネギ」
photo by Jean Weber
「ネギ」というと日本の食卓に欠かせない食材ですが、実はフランスでもよく使う食材です。日本では辛味や香味を活かして薬味のような使い方をする野菜ですが、フランスのネギは日本のものに比べると甘味が強く刺激が少なめなので、スープや煮込み料理に好相性。フランスではポトフにも加える冬野菜の代表格です。
ちなみにフランス語でネギは「ポワロー」、英語では「リーキ」と呼ばれています。
日本でも「ポロネギ」の名前で栽培され始めていますが、まだまだ手に入るところは少なく、高額なことが多いです。
なので私はいつも「下仁田ネギ」を代用しています。下仁田ネギは通常のネギよりも刺激が少なめで甘味と柔らかい食感が特徴なので、ポロネギに近い風味を表現できます。
今回は下仁田ネギを使った北フランスの家庭料理、「フラミッシュ」のご紹介です。
下仁田ネギのフラミッシュの作り方 (グラタン皿1枚分)
材料(グラタン皿1枚分) | 分量 |
---|---|
冷凍パイシート | 2枚 |
下仁田ネギ(白い部分) | 2本分 |
卵 | 2個 |
シュレッドチーズ | 20g |
生クリーム | 100ml |
牛乳 | 100ml |
ナツメグ(粉末) | 適量 |
バター | 10g |
塩・胡椒 | 適量 |
作り方
オーブンを190度に予熱する。
下仁田ネギを小口切りにしてバターで炒める。
ネギの辛味を飛ばして甘味を引き出す必要があるので、時々水を加えながらペーストに近い状態になるまでよく炒めます。
卵を割りほぐして生クリームと牛乳を加え、よく混ぜる。
ネギ、チーズ、ナツメグを加えてさらによく混ぜる。塩胡椒で味を整える。
ネギと卵のフィリングを流し入れ、190度のオーブンで25分ほど焼く。
主な食材は卵と下仁田ネギだけですが、新鮮なおいしさです。
出来立てが美味しいので、粗熱が取れたらすぐに食卓へどうぞ。
「これ何で出来てると思う??」なんていう会話で盛り上がるかも。
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