【パスタクリエイター梅津コラム 食×音 Vol.1】Drasticなパスタと料理動画について

【パスタクリエイター梅津コラム 食×音 Vol.1】Drasticなパスタと料理動画について

前回少しお話しした料理動画と同様に、自分の作ったinstagramのリール動画を掘り下げていこうと思います。

noteにも同様の記事を書きましたが、googoofooではもう少し細かくフォーカスしていこうと思います。

 

 

エビのパスタの概要

今注力している料理動画のinstagramリール、自分は昔から好きな音楽を聴きながら食事をする空間が好きでした。音楽は、様々なメディアや創作物で後回しにされがちですが、一気に空間を支配する力があると思います。

 

 

※画像をクリックするとinstagramのリールに飛ぶことができます。

 

自分のパスタのテーマであるDrasticとは、『思い切った』や『徹底的』といった意味があります。パスタに限らず動物性の旨みを掛け合わせれば、比較的容易に美味しさは作ることが出来ます。パスタで言えばあさり、ムール、エビ、イカ等の魚介を使ったペスカトーレなど、美味しいですが旨味が強すぎて何を食べてるのかが多少薄れてしまう気がします。

私のパスタの場合、基本的に動物性の旨味は1〜2に抑え、複雑味は植物性の食材や調味料、そして調理法を複数掛け合わせて表現します。

このパスタの大きな構成要素としては、エビの出汁とフレッシュトマト、にんにく、オリーブ油とシンプルなので、濃厚な味ながらもしつこくありません。もしここで生クリームやトマトソースを使ってしまうと容易に濃い味に持って行きやすいですが、少し自分のパスタの流儀からは逸脱するので敢えて使いません。

 

 

音楽について

音楽はPLEASURE CENTRE『Disease Machine』。

apple musicで見つけて気に入った曲です。イントロから切り替わっての疾走感をパスタに合わせずにはいられませんでした。

instagramの楽曲リストは非常に優秀ですが、世の中の曲全部というわけではありません。『アーティストはいるけど楽曲がない』という事は多々ありますので自分が使いたい曲をピンポイントで見つけた時はかなり嬉しいです。

 

 

動画を合わせる事

動画を作る際はリズムを意識し、場面場面でタイミングを合わせると見ていて気持ち良い内容になります。例えば自分の先の動画だと、12秒あたりの白黒から切り替わるエプロンを着るシーンで一気に曲が加速するので、盛り上がる一つのポイントを作ってます。

 

 

パスタの粉を投げるシーンなどはハイスピードカメラで撮り、早い部分と遅い部分を合わせて緩急をつけるようにします。

元々映画やアニメ、サウンドトラックやファッションショーといった、何かと合わせる事で力を発揮する音楽が好きでした。特にアパレルのPVやランウェイの音楽は特に好きで、選曲の考え方はそれを参考にしています(今回はテロップの出し方や演出はVIVIENNE & TAMASのファッションPVを参考にしました。)

 

自分が今回作った動画のような、食と音楽のメディア化に目覚めたきっかけはNetflixのChef’s tableのopムービーです。

 

ヴィヴァルディの四季の冬・一楽章を合わせたこのムービーは私に心の底から『かっこいい!』と感じさせ、こんなかっこいい料理動画をいずれ作りたいと3年前に思いました。そして、動画に負けない料理を作らなければいけないと思って始めたのが、見た目も味も徹底的に尖らせたDrastic Pastaです。

 

*昨年RED U-35 2021にて提出したイカ墨のパスタ『Noir et Blanc』

 

 

まとめ

テクノロジーの発展は急速であり、飲食業界においては料理人が『これまでのように料理だけ出来ればいいわけじゃない』という意見を至るところで聞きます。料理人だけではなく、食に関わる人全般に同様の課題はあると思います。

次回も同様に自分の料理動画をもとに解説し、そこから思う事を綴っていこうと思います。

 

*私のポートフォリオです。私がこれまでに作ったDrasticパスタや提供した楽曲があるので、是非見ていただけると嬉しいです。

https://umezoo7676.myportfolio.com

 

 

 

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