皆様、こんにちは!
ジャケ買いワインの専門家・岩本すずかです。
一年で最もと言って良いほど爽やかなシーズンとなりましたね。屋外でキャンプやBBQをされる機会も多くなる事でしょう。
今回は、当ジャケ買いワインショップWine and Weekendでも開店以来の大定番!アウトドアシーンにとてもよく似合う、可愛い鳥のラベルのワイン「ビーニャ・ソルサル」をご紹介します。
目次
亡き父親の遺志を3人の息子たちが引き継いでいるビーニャ・ソルサル
(引用元:i-wine happiness株式会社)
ワイナリー「ビーニャ・ソルサル・ワインズ」の物語は1989年に始まりました。
ワイン業界に人生を捧げてきたアントニオ・サンズさんは、長年の夢であった自身のワイナリーをスペイン北部のナバーラ地方にスタート。
そしてすぐに、良質なワインを造るのに大切なのは、畑での作業であるというだけでなく、ブドウの木に対して緻密に注意を払うこと、そしてきちんとした手入れを怠らないことであるということを実感するようになりました。
現在は、アントニオの3人の息子達であるサビィさん、ミケールさん、イニャーキさんが父親の夢を引き継ぎ、自由でエキサイティングなワインの世界を創り出そうとしています。
以前サビィさんが来日された際には、彼を囲んでワイン会を開催いたしました。
とても気さくなお人柄で、お客様からの様々な質問に答えてくださいました。
スペイン土着の品種を大切にする想い
家族経営のこのワイナリーは、ナバーラ地方では数少なくなった樹齢70〜120年の古木のガルナッチャの畑を所有しています。
スペインの土着のブドウ品種を大切にするスタイルで、グラシアーノなどのスペイン固有の品種にも力を入れています。
有機栽培を実践し、酸化防止剤等の使用を極力避け、伝統を大事にしながら造られるフレッシュ感豊かで高品質なワイン。
スペイン国内だけでなく、アメリカやイギリスなどの様々なメディアから高評価を獲得するなど、スペインの新潮流として今最も注目されている生産者と言えます。
(スペインのワインガイド誌「ギア・ペニン」の評価)
とても美味しくコストパフォーマンスがあまりに良いため、ワイン会では「お値段が安いね!」(1,600円〜)と参加者様が口を揃えるので、「あまり言って値上げになると困るから、シーッ!」と冗談を言ったのですが、サビィさんは「僕たちが造りたいのは、普段から気軽に飲んで欲しいワイン。値段もカジュアルでいいんだ。」とおっしゃっていました。
現地スペインでも、8ユーロ程度の親しみやすい値段で販売されているそうです。
ビーニャ・ソルサルはなぜ、鳥のラベルなの?
ワイナリー名の「ビーニャ・ソルサル」のうち、スペイン語でビーニャは「ワイン」、「ソルサル」は鳥のツグミを意味します。
畑にせっかく熟した実を啄ばみに来るツグミが「時には憎らしいけど可愛い」、としてワイナリーのシンボルに。
シリーズのワインラベルにはツグミが描かれており、ツグミの中の絵はそれぞれ異なる模様が、そしてそれぞれ異なる意味を持ちます。
可愛いツグミちゃん達は、写真に撮るととてもフォトジェニックです!
ある時は青空マルシェへと出店。
気持ち良い空に羽ばたいてしまいそうです。
美味しそうなかき氷を狙うツグミ?
ある時はお客様がご自宅で、ロゼワインをイチジクの生ハム巻きとお楽しみくださいました。テーブルマットもピンクでコーディネートされ素敵です!
白ワイン、赤ワインのセットは紅白でおめでたいと言うこともあり、ご結婚のお祝いにも人気です。
それぞれのワインラベルが持つストーリー
ビーニャ・ソルサルのワインそれぞれのラベルデザインに隠されたストーリーとをご紹介します。
ビーニャ・ソルサル・ガルナッチャ・ブランカ(白ワイン)
ガルナッチャ・ブランカというブドウ品種はワイナリーの周辺地域で絶滅してしまったのですがそれをソルサル・ワインズがレスキューして復活しました。
一旦は絶滅したということに対して怒っている男性の絵が描かれています。
ビーニャ・ソルサル・シャルドネ(白ワイン)
シャルドネは世界中で栽培される国際品種のため、世界で使用される紙幣と重ね合わせました。
スペインから見た国際とは遠く離れたアジアの国々であり、描かれているのは実際のミャンマーの紙幣です。
ビーニャ・ソルサル・ガルナッチャ・ロサード(ロゼワイン)
ある時ドイツのジャーナリストが「スペインのワインはしっかりとした味わいのものが多くて、気軽に飲める様なワインが無いわね」と言いました。
それでは自分達が造ってみせよう、ということで手がけたワインです。
中にはポップコーンが描かれていて、映画館でポップコーンを食べながら気軽に飲んで欲しいワインというメッセージが込められています。
ビーニャ・ソルサル・ガルナッチャ(赤ワイン)
ソルサルワインズが設立された1989年は、ベルリンの壁崩壊の年。
ベルリンの壁にあった落書きをそのまま描いています。
ビーニャ・ソルサル・テンプラニーリョ(赤ワイン)
全ての種類を試飲する際に、赤ワインの1番最初にソルサルワインズが用意するのがこのテンプラニーリョです。
そのためシートベルトの絵には、「ソルサルの世界へようこそ!これから飛び立ちますよ、シートベルトをお締め下さい」というメッセージが込められています。
ビーニャ・ソルサル・グラシアーノ(赤ワイン)
グラシアーノというブドウは、スペインの土着品種でありながら、通常は補助的にブレンドされて使われます。
ソルサルワインズにとっては無くてはならない、すなわち心臓部だということで、心臓が描かれています。
ビーニャ・ソルサル・リオハ・テンプラニーリョ(赤ワイン)
スペインワインにおいてリオハ地区は、カーレースでいうF1のようにレベルの高いブドウを造る産地です。
チェッカーフラッグの模様には、ソルサルワインズもリオハの中でフラッグシップを取れるようなトップの存在になりたいというメッセージが込められています。
ビーニャ・ソルサル・マライエート(赤ワイン)
「マライエート」という名前の畑で採れる、シングルヴィンヤードのワインです。
ラベルに描かれた子供の手書きの文字のように、「ソルサルワインズはワイン造りを始めてからまだまだ歴史は浅いですが、これからどんどん成長して美味しいワインを造っていきます」というメッセージが込められています。
ビーニャ・セニョーラ・デ・ラス・アルテュラス(赤ワイン)
ソルサルワインズの最上級のワインです。
これまではその場所に留まっていたツグミが、最上級の高みへと飛び立ってゆく様子が描かれています。
アウトドアのお伴にツグミのワインを
ラベルのデザインが可愛くて、美味しい。有機栽培を実践し身体に優しい。そして、それぞれが持つユニークなストーリーが楽しい。
ぜひ、大空へと今にも飛び立ちそうなツグミのジャケ買いワインを連れてお出かけしてみてくださいね!
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