皆さま、こんにちは!
ジャケ買いワインの専門家・岩本すずかです。
夏至も過ぎ、梅雨明けの楽しいイベントが待ち遠しくなる季節ですね!
ワイン愛好家の間では、夏に向けてロゼワインを飲むことが多くなる頃です。
しかしながら、「どうせロゼって、甘くてベタベタしてるんでしょ〜?」や、
男性なら「ロゼなんて女性っぽいワイン、飲んでられないよっ!」という江戸っ子的なご意見をよく聞きます。
最近、アメリカの大きなスーパーでは、”ロゼワインコーナー”としてかなりの種類が用意されていたりもしていますが、なぜか日本ではイマイチ人気度の低いロゼ。
そこで今回はロゼワインの魅力と、ジャケ買いでおすすめのロゼワイン3種をお伝えいたします。
目次
ワイン専門家が紹介するロゼワインの三つの魅力
ロゼワインの魅力1,軽やかだけど心地よいコクがある
ロゼワインは多くの場合、赤ワイン用のブドウ(黒ブドウ)を使用して、醸造過程の途中で白ワインのように造ります。
ブドウの皮から抽出されたほんのりとした渋み成分と、果汁そのもののフルーティーさを
両方感じることができるのです。
フルーティーと言っても心配することなかれ、甘いばかりのイメージは過去のもの。
スッキリと辛口の美味しいロゼが、世界各国からたくさん日本に輸入されています。
ロゼワインの魅力2,色がキレイ
言うまでもなく、ロゼワインは透き通ったキレイなピンク色が特徴です。
片手にロゼワインのグラスを傾ける女性も、いつもに増して美しく見えることでしょう。
ロゼワインの魅力3,様々な料理に合わせやすい!
なんと言っても・・・ロゼワインは、とっても幅広い料理に合うんです!
フランスの南・プロヴァンス地方は、生産量世界一を誇るロゼワインの産地です。
美味しいお野菜もたくさん採れ、ゆえに郷土料理の代表的なものは煮込みのラタトゥイユ。
ワインのマリアージュ(料理との組み合わせ)のセオリーの一つには「土地のもの同士を」というのがありますから、お野菜料理に合わせやすい。
そしてもう一つ、「料理とワインの色を合わせる」というセオリーに則れば、タコやエビ
などの魚介類はもちろん、ピンク色のお肉・チキンやポークなどにも向いています。
お野菜からお肉まで、料理の邪魔をすることなく、優しく寄り添ってくれるのがロゼワインです。
可愛くて、美味しくて、ストーリーがある3つのおすすめジャケ買いロゼワイン
「ではどんなロゼワインを選べば良いの?」という方へ、当ジャケ買いワインのセレクトショップWine and Weekendで人気のロゼワイン3種をご紹介いたします!
おすすめジャケ買いロゼワイン1,プロヴァンス・オリガミ
折り紙のセミの絵が描かれています。フランス・プロヴァンス地方では、セミは幸福のシンボルの存在だそうです。
なぜこのような名前とラベルデザインなのかというと、高級ワインのシャトー・レヴェッシュのオーナーは「折り紙のワインも、その国の歴史や文化を代表するもの。そして手で創り上げるもの。」という所に共通点を見出します。
その繊細で深淵な奥深さに敬意を表しました。
プロヴァンス・オリガミの味わいについて
同シリーズの赤ワインは「ボルドー・オリガミ」という名で、折り鶴が描かれています。
どちらも、高級ワインのラベルで折り紙を折っているところがユニークです。このロゼワインの色は薄く、味わいも上品な辛口。
当店のお客様で「ロゼは苦手……」とおっしゃる方が一度試しにご購入されたところ、後日「これは美味しかったよ〜!」と嬉しいことにご感想を言いにいらしてくださいました。
おすすめジャケ買いロゼワイン2,ビーニャ・ソルサル ガルナッチャ・ロサード
前回の記事でもご紹介しました、スペインのロゼワインです。ワイナリー名の「ソルサル」とは、スペイン語で鳥のツグミのこと。
せっかく熟したブドウの実を啄ばみに来るツグミが憎らしいけど可愛いとして、ワイナリーのシンボルに。
同シリーズのワインは全てツグミの中の絵が異なり、それぞれに意味があります。
このロゼは、ワイン評論家から「スペインのワインは重いのが多くて、気軽に飲めるものが無いわよね。」と言われたことがきっかけで造りました。
ツグミの中には「映画館で気軽に飲んで欲しいワイン」としてポップコーンの絵が描かれています。
ビーニャ・ソルサル ガルナッチャ・ロサードの味わいについて
色は少し濃いめ、味わいは辛口ながらストロベリーのニュアンスがあり華やかでチャーミングです。
「ロゼを飲むのは初めて!」という方でもカジュアルに入りやすい一本です。
おすすめジャケ買いロゼワイン3,ラ・プティ・パリジェンヌ・ロゼ
フランスの南・ルーション地方、ドメーヌ・ド・ヴェニュスというワイナリーが造ります。
ワイナリーは、ルーションで最も高い所にあり、大変恵まれた気候から、フレッシュで洗練されたワインを生み出します。
「自分たちがカジュアルに飲める美味しいワインを造りたい!」という想いに賛同した14名の造り手が参加し、彼らの夢を追い求めています。
特徴は何と言っても、可愛い女の子の絵!これはワインの味のイメージを表現しているんです。
小悪魔的なパリジェンヌ。
グレープフルーツのような酸とミネラル感のバランスがよく、キュートな味わいです。
ちなみに同シリーズの白ワインと赤ワインのラベルもまた可愛い!
エレガントなパリジェンヌ。
フレッシュで生き生きとしていながら、エレガントな余韻があります。
ロック好きなパリジェンヌ。
ダークチェリーやスパイスを感じ、シルキーな印象です。
ラ・プティ・パリジェンヌ・ロゼの味わいについて
デザインが可愛すぎて「やはり甘すぎるのではないか」、というご心配は要りません。
大変クリアで、身体にスッと馴染む爽やかさがあります。
当店のお客様で、お父様がフランス料理店を営んでいたために様々なロゼワインを飲まれて来た方も、一口で「これは美味いね!」と太鼓判を押されたほど!
フード・フレンドリーなワイン、ロゼ
料理に合わせやすいタイプのワインを、「フード・フレンドリー」と評することがあります。
見た目にもラベルデザインが可愛く、美しい色をした美味しいジャケ買いロゼワイン。
ほどよく冷やし、今年の夏はぜひ色々な料理に合わせてみてくださいね!