あけましておめでとうございます!
ついに2020年が始まりましたね。
新しい年ってなんでもできるような気がして、ワクワクしますよね。
どんな一年になりますか・・・
2020年の日本茶の予測をひとつしたいと思います。
前回(vol.10)は、2019年の振り返りをしましたのでこちらもあわせてご覧くださいね。
目次
急須の所持率
急須の所持率は下がっています。
わたしの身の回り統計的には持っている人が5~6割くらいと思っていたのですが、2014年に静岡県立大が調査したデータによると、20代でも8割はもっていて、全年代をならすと約9割がもってはいるようです。
全年代のデータだと「日常的に使う~ときどき使う」が8割となっているので、あれ?急須離れも日本茶離れもしていない??と思ったのですが、これがデータを単身世帯に絞ると、持っていない人と持っているけれど使っていない人とであわせて4割くらいに。
大消費地東京はまさしく単身世帯が半分近くを占めます。
これこそが急須離れ・日本茶離れの正体とみたり!
急須はめんどうだしティーパックはまずい?
同じ調査で、急須で淹れた緑茶が好きな人は88,7%にのぼると出ています。
まあ素直にうなずける数字ですね。
急須で淹れたお茶は好きだけど、自分で淹れるのはめんどうということなのでしょう。
めんどうと感じるかどうかは人それぞれの感覚なので、「めんどくさくないよ!急須使おうよ!」というのはアプローチとして有効ではないですね。
めんどうを「おもしろい・楽しい」にチェンジする、或いはめんどうじゃない方法を提案するのが日本茶のファンを増やすうえでの課題のひとつです。
めんどうじゃない方法の筆頭がティーパックなのですが、ティーパックのお茶は美味しくないから飲まないという声を耳にすることが。
これは大きな誤解です!
ティーパックのお茶が美味しくないのではなく、美味しくないティーパックのお茶を飲んでいるんです。
その昔のティーパックはお茶が出にくい仕様のパックだったり、あまりいいお茶を使わないことがあったようですが、今ではティーパックでいい具合にはいるように作られたものがたくさん出ています。
ぜひ良質なティーパックのお茶を試していただきたいですね。
と言いつつ、身近なお店でいいティーパックのお茶が手に入りにくいのが普及しない原因なのでしょうね。。。なんとかしなくては!
ドリップタイプが今年こそは伸びそうな予感
東京茶寮さんの登場で広く知られるようになった日本茶をドリップして淹れるというアイデアですが、家庭やオフィスで淹れられるドリップタイプの商品も出ています。
例えばこちらはカネイひと言製茶さんのほうじ茶のドリップティー。
熱湯で淹れてこそ美味しいほうじ茶、それもかなり深煎りのものをドリップで出やすいように茶葉を細かくしています。
風味もあっさり淹れたコーヒーと似ています。
ティーパックも三角タイプのものであれば茶葉が広がりますが、ドリップタイプは茶葉がしっかり泳ぐことができます。
茶葉を裁断しないで使用している商品もあり、そうなるともう急須で淹れたものと比べてもそん色ありませんね。
現代的なライフスタイルになじむ有望株として、何年か前に見つけてから観測しています。
1包あたりの価格が少し高い(といってもコーヒーと比べたら別に高くないのですが)せいか、思ったより広がらないわと思っていたのですが、ここしばらくで目につくように。
もしかしたら東京茶寮さんが話題になったことが影響していたりするのかも?
2020年はもっと増える予感!
茶葉で買って急須で淹れて飲むのが、今のところ一番安くで美味しく飲める方法なのは間違いありませんが、30年後には変わっているかもしれません。
コーヒーでティーパックタイプの商品が増えているのも面白い現象です。
日本茶はドリップタイプに、コーヒーはティーパックになっていたり???
どうなるのかしら~♪
それではまた次回!
皆さま元気で楽しい一年にいたしましょう。
参考文献:エンタメRBB掲出 静岡県立大学茶学総合講座岩崎研究室『急須でいれた緑茶に関する意識調査』