【週末のパルタージュVol.15】フランスのピザ?「ピサラディエール」で南仏気分を。

【週末のパルタージュVol.15】フランスのピザ?「ピサラディエール」で南仏気分を。
 

le jardin secret à Lyon リヨンにある秘密の庭

 

お料理クラブパルタージュの竹本です。

日常生活に取り入れて楽しむことのできるフランスの家庭料理をご紹介しています。

 

海外に行けなくなって早半年・・・いつまでこの日々が続くことやらと思うと、海外の映像を見たり観光地のガイドブックを開く度に、旅に出たい気持ちが募るこの頃です。

 

でもこんなときだからこそ、毎日の食卓に異国の風を届けてみると、心が晴れるような楽しみを見出せるかもしれません。

 

今回ご紹介するのは、南仏の隠れた名物「ピサラディエール」です。

 

 

 

南仏のピザ「ピサラディエール」

 

南フランスの料理で有名なものは何でしょうか。ラタトゥイユやブイヤベースは有名ですが、ピサラディエールを挙げる方は少数派かもしれません。

 

それもそのはず、おそらくまだ日本ではあまり知られていない部類のフランス料理ですが、家庭でも簡単に作ることができて、しかも美味しい。ぜひご紹介したいと思っていました。

 

この料理はニースの名物として知られています。

ニースはフランス南東部、モナコとイタリアに国境を接しているプロヴァンス地方の街です。

避暑地として有名なので、名前をご存知の方も多いかもしれません。

食文化は海産物やオリーブオイルが中心で、歴史的に関わりが深いイタリアの影響も見て取れます。「ピサラディエール」という名前も、ニースに程近いリグリア地方でかつて話されていたリグリア語の名前がルーツとのこと。

 

余談ですが、フランス人にとって”南仏”は、ちょっと特別な憧れを抱かせる土地のようで、例えば南仏でバカンスを過ごす、南仏に別荘を持つというのは「夢の暮らし」の一つの形のようです。

なので、リヨンにいた時も、南仏を感じさせる料理がテーブルに上がると、料理をきっかけにバカンスの思い出や、これからの楽しい計画話に花が咲く、そんな場面によく出会いました。ピサラディエールも、人生の陽気な場面を盛り上げてくれる料理の一つです。

 

今回は本場の味をベースに、ご家庭でできるだけ簡単に楽しんでいただけるレシピにアレンジしてご紹介したいと思います。

 

 

 

ピサラディエールの材料(ピザ生地2枚分)

 

 

材料 分量
市販のピザクラスト 2枚
玉ねぎ 大1個
アンチョビ 大さじ1/2〜2(お好みで加減してください)
ニンニク 大さじ1/2
キュウリ 1本
オリーブオイル 大さじ1
ミックスハーブソルト 小さじ1/2
白ワイン 50ml程
黒オリーブ 適量

 

南仏料理に欠かせない2大食材と言っても過言ではないのがオリーブとアンチョビです。

 

アンチョビはカタクチイワシを塩漬けにして発酵させた食材ですが、ピサラディエールの”ピサラ”はアンチョビをペーストにした食材の名前から来ています。それにならって今回は市販のアンチョビペーストを使って、ピサラ風のソースを使ったレシピでご紹介します。

 

また今回は調理を簡単にするために市販のピザクラストを使いました。生地からこだわる場合は、パン生地や、タルト生地で作ると本場に近付きます。

 

 

 

ピサラディエールの作り方

 

玉ねぎを薄切りにします。

 

 

玉ねぎ、オリーブオイル、ニンニク、ミックスハーブソルトをフライパンに合わせて、玉ねぎが飴色になるまで炒めます。約20分ほど炒めるのですが、途中フライパンに水分がなくなる度に、水を少量加えて、フライパンの焦げを溶かしながら炒めると失敗しません。

 

 

こんな状態になれば玉ねぎはOKです。

 

 

アンチョビペーストと白ワインを小さめのフライパンかソースパンに合わせて煮詰めます。

 

アンチョビの量はお好みで調整してください。ただし塩辛いので塩分には要注意です。

 

 

ピザクラストにアンチョビのソース、飴色玉ねぎ、黒オリーブの順に乗せます。

 

 

トッピングが終わったら、200度に余熱したオーブンやトースターで5分ほど焼いて完成です。

 

簡単で美味しい、南仏の名物です。ぜひプロヴァンスのロゼワインとご一緒に。

 

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