お料理クラブパルタージュの竹本です。
日常に取り入れて楽しむことのできるフランスの家庭料理をご紹介します。
アヌシーの風景(オート・サヴォア)
冬の足音が聞こえてくるような季節になりました。
日を追うごとにコートの厚さが増してくるような今の時期は、温かい料理を楽しみに、足早に家に帰りたくなるようなそんな季節です。
今日はそんな今の時期に作りたいチーズフォンデュをご紹介します。
目次
チーズフォンデュは「鍋料理」?
チーズフォンデュ。日本では10年以上前に急にブームが来たような印象のある料理ですが、フランス南東部、イタリア国境近くのサヴォア地方の伝統料理です。
サヴォア地方ではナッツのような風味のあるボーフォールチーズなど数種類のチーズを合わせて作ります。
サヴォア地方。リヨンのすぐ近くでした。
日本でフォンデュというと、ほぼ「チーズフォンデュ」を指しますが、本来「フォンデュ」は鍋に入ったスープや油に食材を浸して加熱して食べる料理の総称なので、日本の鍋料理もフランス語で「フォンデュ・ジャポネーズ」と呼ばれることも。ちなみに中国の火鍋は「フォンデュ・シノワーズ」で、リヨンやパリの中華街ではこの料理の看板をよく見かけますが、チーズは入っていないのでご注意を。
フランスにはチーズフォンデュだけでなく、フォンデュ・ブルギニヨン(ブルゴーニュ風フォンデュ)のような他の種類のフォンデュもありますが、こちらはどこかのタイミングでご紹介したいと思います。
今回は1人用に、カマンベールチーズを丸ごと使うレシピです。
カマンベールチーズの丸ごとフォンデュの食材(1人分)
材料 | 分量 |
---|---|
カマンベールチーズ(ホール) | 1個(90g) |
白ワイン | 10ml |
キルシュ(さくらんぼのリキュール) | 小さじ1 |
ニンニク(チューブ) | 小さじ1/2 |
卵黄 | 小さめの卵1個分(お好みで調整) |
コーンスターチ | 小さじ1/2 |
黒胡椒 | 適量 |
パプリカパウダー | 適量 |
ナツメグ | 適量 |
付け合わせの食材として | パン・ブロッコリー・ ニンジン・ソーセージなど |
カマンベールチーズの丸ごとフォンデュの作り方
カマンベールチーズの上の部分を切り取ります。切れ味の良いナイフを使いましょう。
カマンベールの中のクリーム部分をくり抜きます。
くり抜いたところです。
カマンベールチーズのクリームの部分を白ワイン、キルシュで伸ばして電子レンジ(600w)で1分加熱してアルコールを飛ばします。
加熱したらスプーンで攪拌して粗熱を取り、コーンスターチと黒胡椒、ナツメグ、パプリカパウダーを加えてさらによく混ぜて電子レンジ(600w)で1分加熱。
電子レンジから出して、卵黄を少しづつ加えてよく混ぜる。
カマンベールのソースをくり抜いたカマンベールの皮に戻して、切り取った皮で蓋をし、アルミで包んでオーブン(200℃に余熱)で10分か、弱火のグリルで5分ほど加熱。カマンベールのソースは溢れないように8割ほどの分量に抑えましょう。残りはお代わり分です。
焼きあがり!
パンやブロッコリー、ソーセージを絡めていただきます。
一人分のお気軽なチーズフォンデュ。皮まで美味しくいただけます。今夜の晩ご飯にぜひどうぞ。
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