お料理クラブパルタージュの竹本です。
日常に取り入れて楽しいフランスの家庭料理をご紹介しています。
Lyon in 2013
そろそろ春の足音が聞こえてきそうな今の季節ですが、いかがお過ごしでしょうか。
三寒四温の言葉通り、暖かい日と真冬のように冷え込む日が交互にやってきて、体の調子を崩しそうになっている方も多いのではと思います。
フランスでもこの季節は、冬の鈍色の空に暖かな日差しが差す日も
少しずつ増えてきて、春の訪れを感じる季節です。
マルシェにアスパラガスや苺も並ぶようになって春の訪れを感じるようになりましたが、まだ少し肌寒い日の食卓にぴったりの一皿をご紹介します。
目次
のび〜るマッシュポテト”アリゴ
熱々のグラタンやポトフが寒さが厳しい真冬に恋しくなる料理だとしたら、アリゴは肌寒いくらいの季節に食べたくなる料理かもしれません。
アリゴはフランス南部のオーブラック村という自然豊かな村の名物料理です。この地域で伝統的に食べられるトム・フレッシュというチーズを使って作る家庭料理です。
オーブラック村はキリスト教徒の聖地巡礼コースの途中にあり、かつてフランス国内を巡礼する旅人が村の修道院に立ち寄った際、アリゴが振る舞われ、英気を養ったという歴史があります。
その話にも思わず頷いてしまうくらい、アリゴは付け合わせというよりもこれ自体が一つの完成された料理です。ポテトとチーズは定番の組み合わせですが、よく濾して滑らかにしたジャガイモの口当たりとフレッシュなチーズ、それぞれの食材の良さを引き立たせ合う相性です。
日本でも知名度がじわじわと高まってきたので、聞いたこと、見たことがあるという方も多いと思います。今回はとっても簡単に作れるお手軽アリゴをご紹介します。
お手軽アリゴのレシピ(2人分)
材料<2人分> | 分量 |
---|---|
ポテトフレーク(無塩のプレーンなもの) | 60g*ジャガイモを使う場合は中2個をふかしてマッシュしておく |
シュレッドチーズ・ | 70g |
生クリーム | 50ml |
バター(有塩) | 5g |
白胡椒 | 適量 |
熱湯 | 280ml*お好みでチューブのニンニク小さじ |
最近スーパーで見つけて感動した「ポテトフレーク」です。
インスタントのマッシュポテトはほとんどが外国産で、すでに味付けをしてあるものが多いですが、こちらは無塩・無調味料なので、お湯を加えるだけでふかして裏漉ししたのと同じ状態のジャガイモを作ることができます。
ポテトフレークが見つからない方はもちろん、ジャガイモ(メークインがおすすめ)をふかして裏漉ししたものをお使いいただいてOKです。
お手軽アリゴの作り方
熱湯280mlを沸かした小鍋にポテトフレークを加え、軽く混ぜる。
裏漉ししたジャガイモを使う場合は、鍋に裏漉ししたジャガイモ、少量の水かお湯を加え、水っぽくならない程度にのばす。
生クリーム、バターを加えて馴染むまでよく混ぜ合わせる。
ピザ用チーズを加え、よくかき混ぜる。時々持ち上げてみて、とろりとリボン状に落ちる硬さになるまでよくかき混ぜながら加熱する。硬いようであれば様子を見ながら水を少量ずつ加える。
白胡椒少々、お好みでチューブニンニクを加える。
出来上がりです。アリゴは出来立てが一番美味しいので、熱々を食卓に届けましょう。ソーセージ、温野菜と相性抜群です!
まだまだ冷え込む日もありますが、春はもうすぐそば。
元気に、頑張っていきましょう。
↑お料理クラブパルタージュのインスタグラムはこちらから。
フランス家庭料理を囲む食事会のご案内や、毎日の食卓に役立つ情報を発信します。