皆様、こんにちは!
ジャケ買いワインソムリエの岩本すずかです。
梅雨を間近に控え、少しジメジメとした気候になってきました。うーん、雨の日はちょっとブルー・・・
そんな時は美味しいワインで気分をUP!ポルトガル北部の産地から生み出される、スッキリと爽やかなワインをご紹介します。
目次
ポルトガルワインといえば
ポルトガルワインとは、あまり馴染みが無い方も多いかも知れません。しかしながらその始まりは意外にも古く、紀元前600年〜500年ごろからブドウ栽培が始められています。
歴史から見ると戦争、紛争、宗教など、様々な要因があり、その中で独自のワイン文化が形成されました。
それ故に、現在でも250品種を超えるブドウがワイン用栽培品種として認められています。
有名なワインといえば、ドウロ地方やポルト地方で生産される甘口の高級デザートワイン「ポートワイン」ですよね。食後にチーズと一緒に頂くのはほっこりし、至福の一時です。
またマデイラ島で造られる「マデイラ」は、18世紀にアメリカ新大陸への航路へ積んだことから偶然にも船内で変化して誕生したワインで、酸化がもたらす独特のフレーバーを楽しみます。
ポルトガルのこれらの特殊なワインは名物でもありますが、もちろん通常のワインにも魅力的なものがたくさん生み出されています。
郷土料理には干し鱈、イワシ、タコなどの海の幸を多用していること、そしてヨーロッパの中で最も米の消費が盛んなことから、日本人と食の嗜好が似ているとも言われています。
料理とワインのマリアージュも、日本人好みなことが期待できますね!
グリーンのワイン、「ヴィーニョ・ヴェルデ」!
ポルトガルの北部にある大きなワイン産地、ミーニョ地方。そこには「ヴィーニョ・ヴェルデ」と呼ばれる栽培地区があります。
このヴィーニョ・ヴェルデとは直訳すると、「緑のワイン」。
この名前は地域で造られるワインの若々しいフレッシュな味わいを表現し、その一般的な特徴としては・・・
1:比較的低めのアルコール度数
2:微発泡
3:色も緑がかっている
という3つが挙げられます。
この地区一帯は夏は比較的涼しく避暑地としても人気で、緑豊かな土地だからこそヴィーニョ・ヴェルデ(=緑のワイン)と呼ばれるそう。
最近お気に入りのヴィーニョ・ヴェルデをご紹介!
個人的に毎年この季節になると、軽やかなヴィーニョ・ヴェルデのワインが飲みたくなってしまいます。
ゆえに、経営するワインショップWine and Weekendでも店主の好みにより仕入れがついつい多めに(笑)・・・
一般的にヴィーニョヴェルデとして主に白ワイン(左)が造られるのですが、日本では見かけることの少ないロゼワイン(中)とスパークリングワイン(右)も!
これらを造るワイナリーは、「グアポス・ワイン・プロジェクト」。
(ワイナリーHPより)
ワインメーカーのBruno Valente(ブルノ・ヴァレンテ)とDaniel Costa(ダニエル・コスタ)の二人が立ち上げたブランドです。共に1977年生まれ。
15年以上ワイン造りに携わって来た彼らが、カジュアルワインのイメージがあるヴィーニョ・ヴェルデをより向上させるべく「高品質でユニークなワインを造ろう」という想いのもと、2016年にこの新しいブランドを設立しました。
数種類のワインをリリースしていますが、今回はその中から3種類をピックアップ!
いずれもポルトガルの土着品種の魅力を、存分に味わえます。
*白ワイン
「アルディナ・アリント ヴィーニョ・ヴェルデ」1980円(税込)
ブドウ品種:アリント100%
まさにフレッシュで、爽やかで、青々しいハーブの香り。主張しすぎないすっきりとした味わいは、様々な前菜に。野菜や白身魚のマリネ、カルパッチョなどにピッタリ。またお寿司や天ぷらなど、和食にもぜひ合わせて頂きたいです。
コストパフォーマンスが良く、当店にお越しのお客様へは”ガブ飲み系”としてイチオシしております!
ほんのりチリチリとした微発泡が心地良し。
先日は当店スタッフのMえちゃんが、家飲みで明太子のパスタに合わせてくれました。
美味しそう♪
*ロゼワイン
「カステロ・ネグロ・ロゼ ヴィーニョ・ヴェルデ」2200円(税込み)
ブドウ品種:トゥーリガ・ナショナル60%、エスパデイロ40%
お料理に合わせやすい辛口のロゼ。日本のさくらんぼのようなチャーミングさがあります。魚介だけでなく、お肉にもオススメ!
またまたスタッフMえちゃんが、おウチで豚肉の生姜焼きに合わせてくれました。
甘辛い味付けや生姜とも、相性良しです。
*スパークリングワイン
「アルディナ・エスプマンテ ヴィーニョ・ヴェルデ」3300円(税込)
ブドウ品種:アヴェッソ、アリント、シャルドネのブレンド
とてもシンプルで、フレンドリー。クリーミーでリンゴのようなふくよかな風味も。
ほんのりとした苦味も感じるため、葉物野菜に合いそう!ということで、日曜日のブランチにマリアージュ。
グリーンサラダに合わせて、美味しく頂きました。
気になるラベルのデザインは
ジャケ買い(ラベルのデザインが気に入り買ってみること)ワインソムリエ として注目する、ラベルデザイン。
「グアポス・ワイン・プロジェクト」が生み出すワインシリーズのラベルには、このように全て3桁の数字が並びます。
これらは使用するブドウの畑の標高(メートル)を表しています。
ポルトガルでは地形が標高差に富んでいて、それがワインに良い影響と個性を与えます。
同じヴィーニョ・ヴェルデでの標高の違いと、様々なポルトガルの土着ブドウ品種(上記3種以外にはローレイロ、アヴェッソ、アルバリーニョも有り)の飲み比べというのも楽しそうです。
ヴィーニョ・ヴェルデと共に梅雨を乗り切る!
雨の恵みある緑豊かな季節に、緑のワインを。ポルトガルに旅する気分で、ヴィーニョ・ヴェルデをぜひトライしてみてくださいね!
【ご購入・お問い合わせ先】
『ジャケ買いワインのセレクトショップWine and Weekend』
東京都中央区日本橋蛎殻町1-6-9-103
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