皆さん、こんにちは!
ジャケ買いワインの専門家・岩本すずかです。
新型コロナウィルスによる外出自粛要請が続き、たくさんの飲食店がテイクアウトメニューに対応されています。お店の味を家で頂ける機会が増えてきました。
そんな時に欠かせないのは美味しいお酒!という方も多いのではないでしょうか。
いつもはワインショップオーナーソムリエとして、ラベルが可愛くて味も美味しい”ジャケ買いワイン”をご紹介していますが、前回の記事「お料理とワインの合わせ方」に続き、今回も特別編。
ワインビギナーの方が揃えておきたい、ウチノミがもっと楽しくなるような3つのアイテムをお伝えいたします。
目次
1:ワイングラス
なぜグラスが大切なの?
「家で飲むときはどんなワイングラスが良いのですか?」という質問をされることがあります。
もし今家で普通のコップでワインを飲まれているとしたら・・・実はとても勿体無いのです!
ワインとは不思議なもので、使用するグラスによって味が大きく違って感じられます。
すなわち、高級なワインを飲む時に適していないグラスを使用するとその美味しさは半減してしまいますし、逆にカジュアルなワインを飲む時にぴったりと合うグラスを使用するとお値段以上!の美味しさを楽しめます。
その理由は、ワイングラスの形状にあります。
ワイン造りに長い歴史があるヨーロッパの数々のグラスメーカーは、ワインの味わいの要素を最大限に表現することを徹底的に研究しています。
厳密にはブドウ品種や醸造方法によって向いているグラスの形状は異なるのですが、ご家庭で何脚も揃えるのは大変ですよね。
できるだけ汎用性が高いという視点から、初心者さん向けグラス選びのポイントを見てみましょう。
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- 口がすぼまっていること
口がラッパ型に開いているワイングラスを見かけますが、デザイン性として素敵ではあるものの、ワインの香りや味わいを十分に感じ取ることはできません。
ワインの液面から立ってくる香りの粒子が逃げてしまわないよう、グラスの中に閉じ込めるイメージです。グラスの中にグッと鼻を入れて、そのワインの持つ個性をまずは香りで味わいましょう。
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- “薄はり”であること
人間の唇の感覚は、想像以上に繊細です。グラスの縁(リム)がやたらに厚いと、ワインを構成する果実味や酸味、ミネラル感、アルコールのボリュームなど、多様な要素が舌の味覚ゾーンへと伝わりにくくなってしまうのです。
一般的にワイングラスだけでなく薄はりのグラスは少しお値段が高くなってしまいますが、100円ショップの厚めのワイングラスは、BBQなど屋外で割れにくく丈夫さを求める時のもの、と使い分けて頂き、ぜひ薄はりの良さを体験してみてください。
つまりワイングラスを最初に揃える時には、「口がすぼまっていて」「ガラス厚が薄め」ということを押さえて選びましょう。
2:ソムリエナイフ
ワインボトルのコルク栓を開けるオープナー。このウィング型のタイプは比較的開けやすいと人気ですよね。
しかしながら、いわゆる”ソムリエナイフ”を一度使い慣れてしまうと、こちらの方が簡単に思えるようになります。
ボトル上部を覆うアルミのキャップシールの首の部分をナイフでくるりとカットし、
スクリューネジの先端をコルク栓の真ん中に当ててグッとネジ方向に押し込み
あとは垂直を意識して起こし、クルクルと回していくだけで力を入れずとも入って行きます。
抜く時にはボトルの縁にテコの部分を引っ掛けてゆっくりと引き抜きます。
何よりも上記の”ガッチャン!”タイプよりも、ソムリエナイフを使えば見た目にスマートですよね。
記事をご覧になっている世のご主人様方、ササッとソムリエナイフで鮮やかにボトルを開けられる姿を見たら、奥様は惚れ直してしまうかもしれません!
ぜひこのこの機会に、開け方をコソ練してみませんか?(笑)
ちなみに私が愛用しているのはこちら。
3年前にワインショップをオープンした際に、CAの元同僚からお祝いにと頂いた大切なソムリエナイフです。
色とりどりのスワロフスキーが散りばめられていて、とっても可愛い!
このようにお気に入りの物を持つと、ますますワインを開けるのが楽しくなります。
3:保存グッズ
「ワインは一本買っても飲みきれない・・・」と躊躇することがありますよね。
ワインの個性にもよるのですが、多くは開けてから2〜3日くらいは味の変化も楽しみながら美味しく飲むことができます。しかしそれ以上となると確かに難しいところはあります。
そこでご紹介したいのは、最近市販されるようになったワインの酸化を遅らせる”アルゴンガス”と”ワイン用ストッパー”です。
アルゴンガス
アルゴンガスは以前日本では認可されていなかったガスで、ワイン業界からの再三の要望により昨年から使用可能となった、そもそも空気中に1%弱存在する、無味・無臭・無色の気体です。
(ワインセーヴHPより)
例えばこちらの商品はノズルからシュッとひと吹きすると、ワインの液面にアルゴンガスで蓋をしたような状態になり酸化から守ることができるのです。
「スパークリングワインの泡持ちも持続」とのことで私自身も半信半疑で使用していましたが、実際にシュワシュワ感は長持ちしている印象です。
開栓から時間が経つことによる酸化が気になる方は、このガスも試してみるのも良さそうです。
ワイン用ストッパー
ガスを吹いた後には、保存のためのストッパー各種をボトルの口にセットすれば、酸化対策はより万全になります。
★スパークリング用ストッパー
★通常のワイン用ストッパー
ウチノミアイテムでより美味しく!
ワイングラス、ソムリエナイフ、保存グッズ。
ワインをこれから楽しんでみたい!という初心者の方がまず揃えたいこれら3つのアイテムは、ウチノミをより充実させるのにきっとお役に立つことでしょう。
ぜひこの機会に揃えてみるのはいかがでしょうか。
今回ご紹介した商品はこちらのショップでも購入できます。
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