皆さん、こんにちは!
ジャケ買いワイン専門家の岩本すずかです。
新型コロナの影響でリモートワークが増えるなど、自宅で食事をする機会も多くなっているかと思います。
ネガティブなニュースに気持ちが疲れてしまっても、美味しいワインとお料理で、食を楽しむ心は忘れずにいたいですよね。
今回は家飲み応援特別企画、私が開催するワイン講座でも人気の内容 ”ワインとお料理のマリアージュ” について解説いたします。
目次
「マリアージュ」とは
「マリアージュ」とはフランス語で、直訳すると「結婚」の意味。
ワインの個性とお料理が、その良さをお互いに引き立て合う素晴らしい組み合わせのことを言います。
「どんなお料理がワインに合うの〜?」と、ワインショップのお客様に聞かれることがよくあります。
難しいと躊躇することなかれ、まずはご自身の舌や直感を信じること、その次に簡単な基本セオリーを知っていれば大丈夫!
以下の3つにポイントを絞ってご紹介しますね。
基本の簡単マリアージュ法
1:ワインをソースとして考える
ワインを口に含んだ時に、お料理に対するソースとして考えてみます。
例えば、キリッと辛口、酸が際立つような白ワイン。レモンやライム、ハーブのようなスッキリとした印象を持つものがありますよね。
これにはどんなお料理が合うと思いますか? 自由にイメージしてみてください。
・・・・思いつきましたか?
例えば、こんなお料理はいかがでしょう。
- サーモンとフレッシュハーブのカナッペ
- 白身魚のカルパッチョやムニエル
- 塩コショウやハーブのみで味付けしたシンプルなチキンソテー
サッパリと爽やかで、いかにも合いそうですよね。
これらのお料理には、レモンやライムを絞ってかけたら美味しそう、という点で共通しています。
上記のタイプの白ワインは酸が十分にありますから、まるでお料理にレモン果汁をかけるように、口の中で合わせるととてもマッチすると言えます。
2:ボリュームを合わせる
普段、「何を食べようかな〜」とお料理を考える時。「今日は軽めにお蕎麦で」や「ガッツリとお肉を」というように、軽い、重いという基準で選んだりしますよね。
ワインにもその味わいやアルコール度数等により、「軽い」「重い」というタイプが存在し、それを”ボリューム”と呼びます。
上記1でご紹介したような爽やかなタイプは、いわゆる「軽い」ワインです。
それでは、どっしりとして渋みも複雑味もあり色も濃いめの赤ワイン。
こんなワインを目の前にしたら、どんなお料理が食べたくなりますか?
- 牛肉の炭火焼ステーキ
- ビーフシチュー
- 豚肉のスペアリブBBQソース
こういうものといかにも合いそうですよね。想像するだけでお腹が空いてきますね!
軽めのお料理には爽やかなタイプのワイン、重めのお料理にはしっかりとしたタイプのワイン。
それぞれのボリュームを合わせるという感覚を覚えてみてくださいね。
3:色を合わせる
「お魚には白ワイン、お肉には赤ワイン」と聞くことがあります。私もワインの勉強をするまではそう信じていました。
しかしながら、ワインの大先輩の言葉を拝借するなら・・・
「それは都市伝説」!
例えばフランスワインの銘醸地・ボルドー地方には「ウナギの赤ワイン煮」という郷土料理があります。
お魚なのに、赤ワインで煮ているのはこれいかに。
実際に色々と試してみると、その常識は覆ってしまうのです。
マグロのお刺身に、ピノ・ノワールという品種の赤ワインを合わせたりもします。
さてこのワインと料理の「色を合わせる」セオリーは、とても簡単です。
ウナギでいえば日本食なら、蒲焼きのこってりと甘辛いお醤油タレには赤ワインが合いそうな気がしませんか?
でも白焼きならスッとした白ワインの方が合いそうですよね。
では、チキンのクリーム煮はどうでしょう?
お肉ですが赤ワインを合わせるというよりは、白ワインの樽の香り(バニラのような香り)がきいたふくよかな味わいのものを飲みたくなりませんか。
では最後にもう一つ、ピンクに色よく焼けたポークソテーはどうでしょうか?
白ワインと赤ワインのいいとこ取り(と個人的に思っている)、同じくピンク色のロゼワインはいかがでしょう。
ブドウの皮からのほんのりとした渋み成分も感じながら、軽やかさがあり料理を邪魔しない。
ロゼワインはとかく敬遠されがちですが、ぜひオススメしたい組み合わせです。
自分好みのマリアージュを
ここまで、基本的な考え方とセオリーをお伝えしました。
しかしながら、ワインは堅苦しいことにとらわれず、自由に飲むことが本来的であると思います。
今回のマリアージュ法をご参考いただきながらも、色々な組み合わせをご自身で試し探してみるのもまた一つの楽しみ方です。
明太子に合うワインを日々研究する友人もいます(笑)。
ぜひこの機会に、遊び心を持って、”私が世界一好きなマリアージュ”を見つけてみてくださいね!
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