昨年5月に行った植樹だが、今年はいよいよ定植を迎える。
昨年育成した約16000本の苗木を全て引き抜き、他の畑へ一度仮植、圃場再設計、一部土壌改良工事を行い、選抜した苗約7000本を植え戻すという途方も無い作業が待ち受けている。
目次
苗の移動
植樹育成した苗すべてを掘り起こす作業。重機の運転はプロに任せ、深さ30-50cm/幅100cmくらいで、苗ごと掘り起こし、引き抜いていく。
順調に育成できたおかげで、根付きはとても良く、長いもので1mを超えるものも多くあった。
別の畑へ仮植
冬の間に一部土壌改良工事を行う為、春まで別の畑に苗を移した。春に掘り起こし、元の畑へ戻す。
有り難い事に保水力のある日当たりの良い畑を確保できた。
長い根が収まるように大きな溝を掘り、一本一本ばらばらにして並べ、細根の部分にまでムラなく土を入れ水をまき乾燥の被害を受けないようにする。根が厳冬時に凍結しないようなるべく深く、かつ丁寧に土を被せた。
仮植完了
約16000本の苗木の仮植が完了。春までここで休眠させる。
一部土壌改良工事
一部客土工事を行った。「客土」とは、他所か土を新たに搬入し用いる事で、耕地の土壌改良として行われる事が多い。主な目的は排水対策や、植物の根が張れる範囲(作土層)を拡張、土壌不足要素の補填などだが、今回こちらの畑に行った理由は、作土層を確保するため。昨年行った土壌改良工事ではまだ地盤が堅い部分が多く、生育不足の苗が多くあったこともあり、土壌により根を張れるよう土を足した。
来春の定植作業に向けて
育成していた苗木が全て抜き取られ、何も無くなってしまった寂しい畑だが、来春待ち受けている定植作業まで、準備は山積み。ブドウ達が眠っている間にしっかりと準備を進める。
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