【ワインは特別なお酒】ソンユガンのブドウ栽培挑戦 〜紅葉と落葉〜

【ワインは特別なお酒】ソンユガンのブドウ栽培挑戦 〜紅葉と落葉〜

10月中旬から急に朝晩冷え込み出した長野県。晴れ間の日中は、秋らしいちょうど良い暖かさがとても心地よい。

日はどんどん短くなり、17:00には完全に日は沈み、寒い夜が訪れる。冬が徐々に近づいてきているのを感じる。

ブドウ畑の景色も秋らしく色づき始め、冬へ向かって準備を始めている。

 

 

紅葉

正常に生育している木では、11月に落葉が始まると言われ、その前に紅葉が始まる。

 

 

 

 

落葉期

一般に落葉期は早生品種には早く、晩生品種では遅く訪れると言われている。

早生品種は9月下旬から10月上旬に葉の緑色がしだいに退化し、それぞれ品種特有の紅葉が始め、早ければ10月上旬に新梢から離脱し始める。

葉内の窒素、リン、カリなどは新梢内に回収され、葉中含量は急激に低下し、糖の含量は増加する。

ブドウ栽培の研究で、ブドウの収穫後から落葉期までの期間、枝と葉の窒素濃度を調査したしたものがある。その調査結果では、9月いっぱい2%程あった葉の窒素は、その後急速に低下し10月下旬から11月上旬には半分の1%になって落葉した。その観察によると、窒素の濃度が低くなる時は葉色が比例して淡くなり、緑の濃さが窒素含有の証拠であり、黄色くなる事が窒素消失を示すという。

 

 

 

早期落葉

葉の紅葉の仕方や、新梢の登熟(木質化)の程度などで、その樹の状態が判断出来ると言われる。

カリ欠乏症やホウ素欠乏症の発生や、さび病、褐斑病などにおかされた園では9月中旬から下旬の早期落葉が見られるそうだが、私の園の一部区画では、この早期落葉が発生した。

地力の弱い区画なので、他の区画とは別に堆肥を施してはいるが、今年の生長を見ても少し足りていない印象であった。落葉からその樹の樹相診断ができるとは。生育状況も踏まえて来年の土作りの参考にしたい。

新梢の長さが150から200cmで揃いが良く、総伸長量の80%程が木質化し、紅葉と落葉が正常に行われた樹は、晩秋に葉中成分の回収が適正に行われて枝内の養分含有量が高く、安全に冬を越し、来春によく芽生えるという。

 

 

 

やはり植物を育てる上で、「観察」は非常に重要な作業だ。

その地に生える雑草や、生息する虫や動物、その植物の生育状況や紅葉、落葉まで、彼らはその状態を何らかの形でこちらに知らせてくれる。

そのサインを見逃さずに、彼らに寄り添い手助けできれば、彼らと信頼関係が築けるのかもしれない。

 

 

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