2021年の新年を迎えてから早いもので3月中旬、長野は昨年12月中旬の初雪から継続して雪が降り、畑はそれから雪に覆われていた。ようやく気温も10度を超える日も増え、雪は溶け少しづつ春の気配を感じている。
冬の間は、ブドウ樹を仕立てるための支柱設置作業を中心に行っている。
目次
雪に埋もれたブドウ樹
長野へ来て3度目の冬、ようやく冬の寒さには慣れて来たが、それよりもこの幻想的な雪景色に心奪われてしまう。
支柱設置作業(1)杉林と雑木林
チェンソー片手に森に入る日々。
支柱設置作業(2)間伐
支柱で使用する木材は、ほぼ全て圃場敷地内の杉林と雑木林で間伐したものを使用している。
支柱設置作業(3)皮むきと穴あけ
支柱設置作業(4)異形丸銅
間伐した木材は皮を剥ぎ、約50cmの穴をあけて製材加工する。
そして、1.5mの異形丸銅を地中に1m打ち込み、地上に出た50cmに穴をあけた木材を差し込む(打ち込む)。
支柱設置作業(5)差し込み
支柱設置作業(6)打ち込み
支柱設置作業(7)現在
約900本の支柱を木の伐採から行うのはとても時間と労力を要するが、やる意義は大いにある。
日本全国に放置されている人工林の問題。密植されたまま間伐もされず、木々は生長出来ず可哀想なほどに細く価値もなくなり、さらに森に光が入らずに生態系にも悪影響を及ぼし、土砂災害の原因にもなっている。
畑内の環境を良くしていくことは当たり前だが、畑以外の敷地周辺も含めて一つの大きな畑と考え、出来る限りその環境を良くしていきたいと思っている。隣接する杉林と雑木林を間伐してあげることで森に光が入る。
森には継続的に入り、間伐を行うとともに、木材の有効利用を考えていくつもりだ。
その他、環境改善につながる植林、植花や日本蜜蜂飼育も行っていく。
現在、およそ60%完了。残りの支柱設置、隅柱のステイ方式、ワイヤー張りなどまだまだしなければいけない作業は多く先は長い!!
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