夏場は家ではもっぱら煎茶や番茶をいただいていましたが、涼しくなってくると抹茶や玉露の出番が増えます。
お茶をいただくならお菓子もいただかなくちゃ。
お茶を決めてお菓子を選ぶ場合と、お菓子を決めてお茶を選ぶ場合とがありますが、お菓子をしまってある引き出し(チェスト一杯分…)とさらに冷蔵庫の中を眺めまわしながら熟考します。
近年、フードペアリングという概念は普及したように思いますが、高級なお店でするものと思っていませんか?
そんなことないんです。
日々の生活にこそとりいれていただきたい!!!
紹介するのは、スーパーやコンビニで手に入るスナック菓子と日本茶のペアリングです。
深蒸し茶とポテトチップスのペアリングをvol.14でご紹介しましたが、今回あわせるのは玉露と抹茶です。
高級なお茶とスナック菓子が意外や意外、あうんです!
甘いお菓子よりダイナミックなペアリングを楽しむことができます。
目次
玉露×ハッピーターン
これはもう珠玉の組み合わせ。
ハッピーターンの旨みパウダーと玉露の旨みとが衝撃的な出会いを果たしました。
お茶の力が弱いとハッピーターンに負けてしまうところが、玉露ならでは、ハッピーターンをさらに盛り上げます。
甘い旨みパウダーでいっぱいになった口に玉露の爽やかな旨みが飛び込んでスプラッシュします。
余韻はスッキリなのでまた次の一口が美味しくて食べ続けてしまう、無限ウマウマ地獄・・・(天国?)。
同じ要素をもつもの同士がさらにお互いを高めあうパターンの力強いペアリングです。
玉露は旨みだけでなく爽快さのあるものがあいます。
今回あわせたのは、今年も2年連続で農林水産大臣賞に輝いた八女の栗原製茶さんの玉露「匠」。
抹茶×グリーン豆
これぞわたしの推し。
発見して以来、周りに勧めまくっている組み合わせです。
抹茶とグリーン豆の両方に存在する“青さ”と甘みが結託して強め合ったところに、抹茶の旨み、さらにグリーン豆の塩味と油味が追い込みをかけるような・・・
たとえるなら第九のような、味が大合唱するペアリングです。
フードペアリングでは色が同じものは相性がいいと言いますが、まさしくですね。
抹茶はお点前用の甘み・旨みのあるマイルドなものを選ぶといいですよ。
今回あわせたのは宇治の古川製茶さんのお抹茶。あさひとうじひかり、さえみどりを合したもの。
ピンとこない方はお店で体験を
フードペアリングなんてほんとに意味あるの~?と思っている方は、まずは体験してみてください!
わたしのおススメは四谷三丁目の「鎮守の森」。
竹口敏樹さんが手がける日本酒ペアリングが有名ですが、お茶を含めたノンアルコールペアリングもされています。
コースのお料理と、ハーブやスパイス、出汁を組み合わせたドリンクとの掛け合いが、ラストにむかって盛り上がる続けるオーケストラのようで、もはや凄まじいです。
秋刀魚の山椒煮にあわせた玄米茶は、知覧茶を50度で淹れたものと、70度で淹れたもの、白米を炒って煮出したものをあわせたもの。
香ばしいだけではなくお米の甘みも出ていて、またとろみがあることで厚みが増して、秋刀魚の濃厚な味わいにお茶が互角に渡り合っています。
フードペアリングの効果や意味が体感できますよ!
とは言え、フードペアリングをしているお店が近所にあるかというと、まだ稀有なんですよね。
ワインはソムリエの方がいても、ノンアルコール、ましてやティーペアリングをしているお店となると都内でも数えられますね。
とりあえず、ハッピーターンとグリーン豆を買ってきて、ほんとに~?と怪しみつつでいいので試してみてください!
おうちで日本茶を楽しむ時間がさらに楽しくなりますよ。
鎮守の森HP:https://gg0j100.gorp.jp/
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