【木村きく子のLet’s SDGs ! 通信 vol.12】古くて新しい昆布の魅力~北海道広尾町の“星屑昆布”と出会う~

【木村きく子のLet’s SDGs ! 通信 vol.12】古くて新しい昆布の魅力~北海道広尾町の“星屑昆布”と出会う~

こんにちは。KANKIKUこと“環境のきく子”です。

 

環境のきく子だなんて恥ずかし気もなく言っちゃってますが・・・エコロジストでもない普通の庶民派ビジネスウーマンの私はコロナ下で環境意識と主体的に生きることに目覚め、“日本の消費の光景がエコフレンドリーになることを目指します”と掲げて、2021年よりSDGsに特化したフリーランスの企画営業、地産地消ワークショップを行っています。そんな私の姿を見て当時8歳の娘が「環境のきく子でKANKIKUっていう名前で仕事したらどう?」と提案してくれたわけで“環境のきく子”と自己紹介しています(笑)。

 

さて、そんなわたしですがInstagramを通じて、日本にいる素晴らしい生産者さん達の情報収集をしている中で、今年の春先に、北海道の広尾町というところにいる、昆布漁師の保志弘一さんを知りました。

 

 

エシカル雑貨などの紹介をしている方のインスタグラムで、保志さんが六次産業化として商品化した、廃棄されてしまう端材の昆布に付加価値をつけ1.5mmの粗挽き状昆布、その名も“星屑昆布”という瓶入り商品を作ってて、それがすごくいい!という発信をされていました。さっそく気になり購入。

 

 

 

これまで梅製品を扱う食品メーカーに勤めていたので、和食の食材については色々リサーチもしてきた経験がありますが、この昆布の形状は、今まで見たことも食べたこともなかったし、しかも保志さんという若手漁師が動画で、この「星屑昆布」を作った背景を語っていて、そのストーリーがまたすごくいい!胸を打たれました。

 

広尾町・第二話『食料調達編』〜漁師として異業種と生きる〜 – YouTube

 

わたしは、さっそくこの瓶入りの星屑昆布を保志さんご本人から仕入れて、月に1回開いているポップアップマルシェで販売してみることにしました。

 

写真:吉祥寺にて出店したマルシェで販売

 

販売しながら、自分でもカブの浅漬けにしてみたり、お鍋の出汁にしたりしていましたが、常連のお客様がこの星屑昆布をとても気に入って、お友達にもプレゼントしたいから、とまとめ買いしてくださる様子を見て、彼女にもどうやって使うのがおすすめですか?と聞くと、「なんにでもかけちゃうけれど、炊き立てのご飯にかけて食べるだけでもとっても美味しいよ」というので、やってみると、なるほど。

シンプルに一番昆布の旨みが感じられ、食欲がそそられます。

 

そうやって、星屑昆布に惚れ込んで、ポップアップショップで販売していく中で、北海道広尾町のこの昆布漁のことをネットで調べていきました。

 

広尾町で獲れるこれらの昆布は「ミツイシコンブ」と呼ばれる種類で出汁の即効性が高い。

流れてくる昆布をマッケという竿をひっかけて、陸に揚げて、家族総出で選別し、こんぶ浜と呼ばれる一面砂利の上に天日干しをして、それを既定のサイズにカットして出荷する。200年以上前から、変わらぬ方法だそうだ。昆布漁は重労働にもかかわらず利益は低いらしく・・・こんぶ漁師のところには嫁に行くな、なんて言われる時代があったのだとか・・・涙。加えて高齢化、古くから続いてきた漁が未来へ続けていけるか、そんな状況でも、未来を切り開こうとしている若手の漁師たちがいて・・・という動画をぜひご覧いただきたいのですが、普段何気なく食べている昆布がなんてありがたいものなのか、そんなことを感じるようになりました。

 

 

そしてわたしは、ふと気づいたのです。

 

これは、BtoBで大ロットで展開するとより、こんぶ漁師さんにとっても、わたしにとってもエコフレンドリーなのではないか、と。

 

わたしの言う「エコフレンドリーな社会実現」は、環境に優しい暮らしということだけではなく“エコロジーとエコノミー”が混ざっているので「環境にもやさしく、地域経済にも嬉しい社会になること。

 

次世代に持続可能なこんぶ漁業を続けていくために、日本の消費者が私たちが和食の基本として慣れ親しんできた「こんぶ」を今こそ、大事にすることで、こんぶの可能性を広げていくことができるのではないか、そんな思いがふつふつと沸き上がりました。

 

そこで、私はこんぶ漁師保志さんと、リモートでの打合せを重ねて、営業パートナー契約をさせていただき、東京で主に業務用として星屑昆布を適所にてたくさんの方に知っていただき、ご愛顧いただけるようなお手伝いを始めることになりました。

 

パートナー契約を締結したからには、やはり直接、こんぶ漁の現場を見てみたいし、ひたむきで情熱あふれる保志さんにお会いしてみたい!

 

そう思い立って、7月上旬に単身、北海道出張を遂行!

 

久しぶりの北海道にわくわくしながら、飛び立ちました。

 

何かに突き動かされる、というのはこういうことなのかもしれません。

 

次回は、続編として「星屑昆布のこんぶ漁師を訪ねて~北海道出張レポ~」をお伝えしていきたいと思います。

 

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木村きく子の“Let’s ! SDGs通信”でした。また次回のマガジンもよろしくお願いいたします!

 

日々のKANKIKUのエコな暮らしぶりについてはInstagram@kikuko_kankiku

 

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