こんにちは、管理栄養士・料理研究家の片桐佑香です!
【受け継ぎたいばあちゃんの知恵】は、“食の多様化が進む中でも、10年後も20年後も、ずっと受け継がれて行けば素敵だな”と感じる「ばあちゃんの知恵」が詰まった日本の伝統的な“美味しいもの”を、漬物作り・味噌作りなど、手仕事が大好きな私がご紹介していく企画です。
もう師走。
この時期、クリスマス料理を作ること以上に、おせち料理を作ることを私は毎年楽しみにしています。
子どもの頃、年越しはだいたい父方のばあちゃん家で過ごし、なます、栗きんとん、お雑煮など、いろんなお正月料理の作り方を教えてもらいました。実はおせち料理、伊達巻や数の子など、私にとってちょっと苦手な料理も・・・。
自分で手作りすれば、自分や家族があまり食べない料理は入れなくて済み、食べたい料理だけ入れることが出来るし、好きな料理はたくさん作ってたくさん食べられるから好きです。
おせちは日本の伝統的なハレの日の料理で、基本の作り方が大切なのは重々承知なのですが、自分や家族がさらに美味しく食べられて楽しめるよう、年々、私流のおせちレシピは進化しています(笑)。
今日は、お正月の特番を観ながら温かい緑茶と共にずっと食べ続けたい、『黒糖ナッツ田作り』のレシピをご紹介します。
目次
黒糖ナッツ田作りの栄養
田作りは『ごまめ』とも呼ばれ、カタクチイワシの幼魚を乾燥させたもののことです。
骨ごと食べられるためカルシウムが豊富な他、たんぱく質やDHAも多く含まれます。
日本人はカルシウムが不足しがちなため、しっかりと摂っていただきたい栄養素です。
『田作り』も栄養豊富な食材ですが、ナッツや黒糖も栄養価が高い食材です。
ナッツにもいろいろありますが、多くのナッツにはビタミン・ミネラル・良質な脂質などがバランスよく含まれます。
また、黒糖には白砂糖に比べてミネラルが多く含まれる他、オリゴ糖が含まれます。オリゴ糖は腸内環境改善に役立つ栄養素です。
「黒糖ナッツ田作り」の作り方
私は毎年、田作りはナッツ入りで作るのですが、今年は黒糖で試作してみたところとても美味しくできました。
フライパン1つで作り方もお手軽です。
黒糖ナッツ田作り<作りやすい分量>
材料 | 分量 |
---|---|
田作り(味付きでないもの) | 30g |
お好きなミックスナッツ(無塩) | 100g |
塩 | ひとつまみ |
白いりごま | 小さじ1 |
A.黒糖 | 30g |
A.酒 | 大さじ1 |
A.みりん | 大さじ1 |
A.醤油 | 大さじ1 |
A.水 | 大さじ1 |
作り方
1.フライパンに田作り、ミックスナッツを入れて中火にかけ、時々混ぜながら4~5分炒り、バットに移して冷ます。
2.1のフライパンをキッチンペーパーで拭き、Aを入れて弱火にかけ、混ぜながら溶かす。
3.煮たってとろみがついてきたら火を止め、2と白いりごまを入れて全体にからめる。バットにクッキングシートを敷き、田作りを広げて冷ます。
いかがでしたか?
美味しいだけじゃなく、縁起が良く栄養価も高い『黒糖ナッツ田作り』。
おせち料理の参考にしてみてくださいね。
片桐佑香(管理栄養士) ⌇心と体をいたわるおうち和食と手仕事
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