こんにちは。日本茶アンバサダー協会の満木葉子です。
前回は「新茶とはなんなのか」について書かせていただきました。
読んでくれた友人から、
「新茶って淹れ方が違ったりするの?」
と、質問が。
ということで、今回は「新茶の淹れ方」について、です。
目次
その前に新茶と一番茶との違いについて
前回、新茶は一番茶とも呼ぶとお伝えしました。
これは明確な定義ではありませんが、一番茶の中でも摘んで製造してすぐに出荷・販売しているものを新茶と呼んで、貯蔵して通年で出荷している一番茶と区別している場合もあるようです。
「新茶」と呼ぶ方が、「初鰹」と同じく旬な印象はありますね。
定義上の違いはありませんが、できたての新茶は格別です!!!
こんなかんじで5月に入った頃から、全国のお世話になっている生産者さんが、新茶を送ってくださったりするのですが、もう、フレッシュ感がたまりません。
ちょっと話がそれますが、スリランカのティーファームでお仕事をしている方から、スリランカの紅茶のできたての新茶を先日いただいきました。
こちらも今まで飲んだことのないフレッシュな風味にびっくりしました。
なんでも新鮮なら美味しいのかというとそういうわけではありませんが、新鮮な美味しさって、高揚感をもたらしてくれますよね。
今回は特にこのできたてフレッシュな新茶の淹れ方ということで書かせていただきます。
新茶の特徴をおさえましょう
新茶の特徴というと、
*爽やかな香り
*生命の力を感じる味わい
なんですね。
この新茶らしい特徴を創り出している要素のひとつは、「青葉アルコール」という香りの成分です。
お茶には300種類以上の香りの成分が存在するといわれていますが、そのうちのひとつで、青葉の香りをさせるものです。
そしてもうひとつ大きな要素は「旨味」です。
新茶には「アミノ酸」が二番茶や三番茶よりも多く含まれます。
アミノ酸は生きていくのに欠かせない栄養成分です。
新茶を飲むと活力が湧くように感じるのはそのせいかもしれませんね。
新茶の特徴を活かした淹れ方
新茶の特徴である香りと旨味をどう活かすかが、淹れ方のポイントとなります。
わたしはどうしているかというと、新茶は爽やかな香りを楽しみたいので、80℃くらいのお湯で30秒くらいさっと蒸らしていただくことが多いです。
香りの成分は揮発性なので、香りをたてるには高温で淹れることが必要です。
高温であまり長い時間浸出すると苦みや渋みが出るので蒸らし時間は短めがポイント。
茶葉の量はちょっと多めで、大匙1杯、5gくらい。
こちらは上の写真の新茶を80℃×30秒で淹れました。
いや~美味しい!!!
茶工場に立ち込めるお茶の香りがそのまま我が家にやってきたようです。
ちなみにどちらのお茶かというと、静岡県牧之原のカネロク松本園さんです。
牧ノ原台地の美しい茶畑の景色に思いをはせながらしばし堪能いたしました。
いろいろ試してご自分の好みにはいる淹れ方を探して楽しんでくださいね。
ENJOY!日本茶♡