【管理栄養士・片桐佑香の受け継ぎたいばあちゃんの知恵 vol.14】さっぱりおいしい赤紫蘇ジュース

【管理栄養士・片桐佑香の受け継ぎたいばあちゃんの知恵 vol.14】さっぱりおいしい赤紫蘇ジュース

こんにちは、管理栄養士・そぼく料理研究家の片桐佑香です!

 

【受け継ぎたいばあちゃんの知恵】は、“食の多様化が進む中でも、10年後も20年後も、ずっと受け継がれて行けば素敵だな”と感じる「ばあちゃんの知恵」が詰まった日本の伝統的な“美味しいもの”を、漬物作り・味噌作りなど、手仕事が大好きな私がご紹介していく企画です。

 

8月といえば、夏休み。私の夏休みの思い出は、いろいろありますが、小学生の頃、毎日昼過ぎになると学校のプールに通ったことは印象的です。

運動神経は悪かったですが、水泳だけは得意で大好きでした。プールで泳いで、その後、ちょっと校庭で友達と遊んでから帰るのが定番だったような気がします。真夏のこの暑い中、外遊びができるって、大人となった今では考えられませんね。

ある日、家庭科室の方から「みんな水分補給してる?紫蘇ジュース作ったから飲んできな~!!」と女の先生の声が。 初めて飲んだ、キンキンに冷えた甘酸っぱい赤紫蘇ジュースの味が、今でも忘れられません。

 

 

今回は、赤紫蘇ジュースの作り方をご紹介します。

 

 

赤紫蘇とは

赤紫蘇は大葉の一種で、葉が赤紫色なのが特徴です。赤紫蘇は、5〜8月にかけて市場に出回っています。

葉が硬くえぐみがある為、生で食べることはあまりありませんが、特有の風味と鮮やかな色が出る特徴を活かし、梅干しやシロップ、紫蘇ジュースなどに使われることが多いです。

 

 

赤紫蘇の赤い成分はアントシアニンによるものです。

アントシアニンはブルーベリーに多いことで有名ですね。目の疲労回復や視力の回復に効果が期待できます。また、強い抗酸化作用がある為、体や血管の老化防止、シミ・しわの予防に効果が期待できます。

赤紫蘇のアントシアニンは、酸性になると鮮やかに発色します。

例えば、赤紫蘇ジュースを煮出した時にはくすんだ赤紫色ですが、クエン酸や酢を加えるととってもきれいな濃いピンク色に変化します。

梅干しを漬ける際に赤紫蘇を入れるというのも実は理にかなっていて、梅の酸と赤紫蘇が合わさることできれいな色の梅干しに仕上がります。これも昔からの知恵の1つですね。

 

 

 

赤紫蘇ビネガーの作り方

赤紫蘇ジュースは通常、鍋で煮出して作ることが多いですが、暑い夏に火を使った作業はちょっぴり億劫だったり・・・。今回ご紹介するのは、材料さえあればすぐに仕込むことの出来る簡単レシピです。

 

 

<材料>作りやすい分量

 

 

材料 分量
赤紫蘇 200g
氷砂糖 400g
400cc

 

作り方

1.赤紫蘇は良く洗ってざるに上げ、10分くらい置いて水気を切っておく。

 

 

2.消毒したビンに、赤紫蘇→氷砂糖の順で交互になるように入れていく。

 

 

3.酢を入れてフタをし、冷暗所で保管。5日後くらいからが飲み頃。

 

 

冷暗所で半年以上保存可能ですが、途中でカビが生えたり傷んでいないか確認してください。

 

 

 

 

赤紫蘇ビネガーの使い方

赤紫蘇ビネガーは、炭酸水や水で3〜5倍薄めて「赤紫蘇ジュース」として飲みます。さっぱりとして美味しいです!かき氷のシロップとして使うのもいいかも知れませんね。

 

いかがでしたでしょうか?さっぱりと美味しいだけでなく、抗酸化作用によって、紫外線による肌へのダメージを回復させてくれる働きもあります。また、お酢による疲労回復効果も期待できます。

赤紫蘇が手に入ったら、ぜひ作ってみて下さいね。

 

 

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