こんにちは、管理栄養士・そぼく料理研究家の片桐佑香です!
【受け継ぎたいばあちゃんの知恵】は、“食の多様化が進む中でも、10年後も20年後も、ずっと受け継がれて行けば素敵だな”と感じる「ばあちゃんの知恵」が詰まった日本の伝統的な“美味しいもの”を、漬物作り・味噌作りなど、手仕事が大好きな私がご紹介していく企画です。
今年はなんだか例年より暖かい気がして、つい季節を忘れかけててしまうのですが、もう12月ですね。
今住んでるアパートからはちらりと富士山を見ることができ、晴れた日には眺めるのが楽しみの1つとなっているのですが、最近は日に日に雪化粧をしていて、そろそろ冬がやってくるのだなあと実感しています。
ストーブを付け始めるこの季節になると、毎年必ずと言っていいほどやるのが“焼き干し芋“。
ばあちゃん家に行くと、「イモボシ食べるら?」とばあちゃんがどこからか干し芋を出してきてくれて、ストーブの上で焼いて食べさせてくれました。
焼いている時にほんのりと立ち上がってくる甘い香り、焼き立てアツアツの柔らかい食感や表面のカリッと感がたまりません。
自分の家ではヒーターを使っておりストーブがないので、トースターで焼いて食べています。
先週、信州の実家からサツマイモが送られてきたので、干し芋を手作りました。意外と手軽に美味しく作れる方法があるので、ご紹介したいと思います。
目次
干し芋のルーツ
干し芋といえば、茨城県のイメージがあるかもしれませんが、実は発祥は静岡県なんだそう。難破した薩摩(今の鹿児島県)の船を、大澤権右衛門が助けたことがきっかけで、静岡県にさつまいもがもたらされました。
栗林庄蔵という人が、さつまいもを煮て薄く切ったものを干す、という手法を考え、これが干し芋の始まりなんだそうです。
干すことで日持ちもして、すぐに食べられて、しかも優秀なエネルギー源。戦時中にもとても重宝したそうです。
自家製干し芋の作り方
自家製干し芋の作り方をご紹介します。干し芋といっても、オーブンで低温で焼いて水分を飛ばすことで仕上げます。なので、天候や干すスペースなどの問題もありません。
ぜひお好きな品種のさつまいもで作ってみて下さい。
材料
材料 | 分量 |
---|---|
さつまいも(中サイズ) | 1本 |
作り方
1.さつまいもは弱火で40分ほどじっくりと蒸す。
2.熱いうちに皮をむき、冷めたら1cm幅に切る。
3.オーブンは100度に予熱しする。天板にクッキングシートを敷き、2.を並べ、100度のオーブンで1時間加熱する。
4.取り出して、水分が多ければ追加で加熱する。冷めたら、ジッパー付き保存袋に入れ、冷暗所で保管する。
焼き時間を少し短めに設定して、ソフトな食感に仕上げても美味しいです。好きな種類で、好きな食感に仕上げられるのも自家製ならではの良さですね。
多めに作って冷凍保存しておくのもおすすめです。おうちにさつまいもが余っている時など、ぜひお試しください。
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