こんにちは、管理栄養士・そぼく料理研究家の片桐佑香です!
【受け継ぎたいばあちゃんの知恵】は、“食の多様化が進む中でも、10年後も20年後も、ずっと受け継がれて行けば素敵だな”と感じる「ばあちゃんの知恵」が詰まった日本の伝統的な“美味しいもの”を、漬物作り・味噌作りなど、手仕事が大好きな私がご紹介していく企画です。
半袖やノースリーブでも過ごせるような暑い日も日に日に増えてきましたね。スーパーには、新しょうがやスイカなど、夏らしい食材もいろいろと並ぶようになってきました。
新しょうがといえば、初夏になるとよく、祖母の家の冷蔵庫には、新しょうがの漬けたものが入っていた気がします。
今回は、今の季節に手に入りやすい「新しょうが」を使った甘酢漬けの作り方をご紹介したいと思います。
目次
新しょうがの栄養
新しょうがは初夏になるとスーパーでよく見かけるようになりますが、実は路地栽培のものの旬は9~10月。夏に出回っているものはハウス栽培のものが多いです。
「新しょうが」と一般的にどの季節も出回る「根しょうが」とでは、栄養的にさほど違いはありません。
生姜には、ジンゲロール、ジンゲロン、ショウガオールという香りや辛味の成分が含まれ、生姜三大成分とも呼ばれます。
ジンゲロール
生の生姜のピリッとするもととなる成分です。血管を拡張させ血の巡りを良くして、体を温める効能があります。
ジンゲロン
ジンゲロールを加熱や乾燥させるとジンゲロンに変化します。中枢神経を刺激して、エネルギー代謝を促したり、体を温める効能があります。
ショウガオール
ショウガオールも、ジンゲロールを加熱や乾燥させることで変化してできる成分です。痛みの原因となるホルモンを抑える効能があります。
甘酢漬けを作る際は1度加熱するので、ジンゲロンやショウガオールが多く含まれるということになります。
季節の変わり目で、のどの痛みなども出やすい時期なので、この季節の生姜料理はとても理にかなっていると言えると思います。
新しょうがのごろごろ甘酢漬けのレシピ
新しょうがの甘酢漬けといえば、薄くスライスしたものをイメージする方が多いのではないでしょうか?
今回はごろごろと一口大に切るので、切るのも簡単♪甘さ控えめのお酢に漬けて、浅漬け感覚でポリポリと食べられます。
材料
材料 | 分量 |
---|---|
新しょうが | 200g |
A.甜菜糖 | 大さじ4 |
A.塩 | 小さじ2 |
A.りんご酢 | 200㏄ |
作り方
1.鍋にAを入れて火にかけ、混ぜながらひと煮立ちさせて、火から下ろす。
2.新しょうがは皮をむき、一口大に切る。
3.沸騰したお湯に①を入れ、2分茹でる。
4.3をざるにあけて水を切り、熱いうちに容器に入れ、2をかける。/p>
そのままお漬物として食べるのはもちろん、お肉を巻いて焼いて食べても美味しいです。残った甘酢はご飯に混ぜて酢飯にするのもおすすめ!
ぜひご活用ください♪
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