こんにちは、管理栄養士・そぼく料理研究家の片桐佑香です!
【受け継ぎたいばあちゃんの知恵】は、“食の多様化が進む中でも、10年後も20年後も、ずっと受け継がれて行けば素敵だな”と感じる「ばあちゃんの知恵」が詰まった日本の伝統的な“美味しいもの”を、漬物作り・味噌作りなど、手仕事が大好きな私がご紹介していく企画です。
この季節になると食べたくなるのが、ずんだ。ずんだ餅やずんだシェイクなど、枝豆の風味と程よい甘さがたまらない美味しさです。
夏に旬をむかえる枝豆をたっぷりと使ったずんだは、夏の風物詩の1つでもあります。昔から、東北地方のおばちゃんたちは、枝豆の収穫時期になると「ずんだ餅」を作り、お盆やお彼岸のお供え物としても使われます。
今回は、基本のずんだの作り方と、それを使った「ずんだ大福」のレシピをご紹介します。
目次
ずんだの歴史
ずんだとは、宮城県の郷土料理の1つで、枝豆に砂糖や塩を混ぜてすり潰したものです。
その歴史は、戦国時代にまで遡るといわれています。
名前の由来は諸説ありますが、
・戦国大名・伊達政宗が「陣太刀(じんたち)」を使って豆を潰して食べたことから、それがなまって「ずんだ」になったという説
・豆をすり潰す際に豆を打つ(叩く)工程を「豆打(ずだ)」と呼び、それが「ずんだ」になったという説
などがあります。
ずんだの歴史
ずんだ大福を作る前に、まずは基本の「ずんだ」の作り方をご紹介します。
ずんだのレシピ
<材料>作りやすい分量
材料 | 分量 |
---|---|
枝豆 | さや付きで300g |
砂糖 | 大さじ3 |
塩 | 少々 |
作り方
1.鍋にお湯を沸かし、枝豆を入れて、再沸騰したら弱火にして20分茹でる。
2.1をざるにあけ、水で冷やし、実をさやから取り出して、薄皮も取り除く。
3.2の水気をよく切り、すり鉢に入れ、砂糖、塩を加えてすりこ木で潰しながら混ぜる。
4.お好みの潰し加減になれば完成。
ずんだ大福のレシピ
大福は、市販の切り餅と電子レンジを使用すれば、おうちでも簡単に作ることが出来ます。さっぱりとしたずんだあんと、濃厚な生クリームの組み合わせもばっちりです!
<材料>作りやすい分量
材料 | 分量 |
---|---|
A.生クリーム | 20g |
A.砂糖 | 小さじ1/2 |
切り餅 | 2個(100g) |
B.水 | 大さじ2 |
B.砂糖 | 大さじ1 |
ずんだあん | 40g |
作り方
1.Aをボウルに入れて、硬めのホイップになるまで泡立てる。
2.切り餅を1cm角に切り耐熱容器に入れ、Bを加えて、ラップをせずに電子レンジ500wで3分加熱する。
3.2の餅が柔らかくなったら木べらでなめらかになるまでよく混ぜて、4等分にする。
4.3に片栗粉を付けて平らにし、ずんだあんと①をのせて包むようにして丸め、口をつまむように閉じる。表面に片栗粉をまぶす。
ずんだの材料である枝豆は、夏が旬で美味しいだけではなく、体づくりに重要なたんぱく質や、疲労回復効果のあるビタミンB1が含まれます。
ずんだやずんだ大福で、美味しく味わいながら栄養補給してみてはいかがでしょうか?
よろしければ参考にしてみて下さいね♪
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