2013年 リヨン
お料理クラブパルタージュの竹本です。忙しい毎日を豊かにする、フランス家庭風の食卓を研究しています。
まだまだ真夏のように暑い日はあるものの、ふと秋の雰囲気を感じる季節になりました。
街角のお店にも栗や秋刀魚が並び始めて、食卓にも秋が届き始めました。
今回は、秋の野菜の代表格サツマイモを、簡単に、美味しく、おしゃれにいただくレシピのご紹介です。
目次
優しいじゃがいもという名前
photo by Marc Bonica(Flickr)
サツマ、という名前がついているので日本ならではの野菜に思われるかもしれませんが、南米から世界に広まったサツマイモの仲間は、フランスにもあります。
フランス語では”パタット・ドゥース(patate douce)”と呼ばれるこの芋は、安納芋のようなオレンジ色をしていて、焼くとねっとりとした食感が特徴。
名前にある”ドゥース”の意味は、”優しい”とか”甘い(砂糖のような甘さではなく自然な甘さをイメージ)”といったところで、名前の通り優しい甘さを活かしてポタージュにしたり、フライドポテトのように揚げたりといった調理が一般的です。
私はサツマイモが好きなので、フランスでパタット・ドゥースを見つけた時は嬉しかったのを覚えていますが、甘かったり味気なかったり、水っぽいものも多くて、結構当たり外れがあるなあというのが印象でした。ただ美味しいものは安納芋のようにねっとりと甘くてまるでお菓子のよう。ぜひチャンスがあればフランスのサツマイモ、お試しください。
今回は日本で手に入れやすい品種の「紅あずま」を使って、サツマイモの甘みと生ハムのしょっぱさが癖になる簡単な一皿をご紹介します。
お仕事から帰ってきて、お酒を片手に作ることができる簡単料理です!
サツマイモのタルティーヌ風のレシピ(2人分)
材料 | 分量 |
---|---|
サツマイモ(紅あずま) | 太めのもの1本 |
牛乳 | 300ml |
レモン汁 | 大さじ1と1/2 |
生ハム(ハモンセラーノなど薄切りのもの) | 4枚 |
バター(有塩) | 20g |
パセリ | 適量 |
クミンパウダー・コリアンダーパウダー | 適量 |
塩・胡椒 | 適量 |
蜂蜜 | ※お好みで |
サツマイモのタルティーヌ風の作り方
サツマイモを皮付きのまま斜めに1cmほどの厚さに切ります。
バターを溶かしたフライパンにサツマイモを入れ、ごく弱火で蓋をしながら両面を焼きます。
10分から15分が目安です。
サツマイモを焼いている間にカッテージチーズを作ります。
今回は酢ではなくレモン果汁を使って酸味を抑えて作りました。
65度に温めた牛乳にレモン果汁と塩ひとつまみを加え、ザルとキッチンペーパーで濾して作ります。
詳しい作り方は、こちらの記事をご覧ください↓
https://googoofoo.jp/partage-vol24/
カッテージチーズを作る時間はない・・・という方はクリームチーズでもOKです。
カッテージチーズよりも濃厚に仕上がりますが、美味しく作れます。もちろん市販のカッテージチーズでもOKです。
サツマイモが両面カリッと、中はホクホクに焼き上がったら、カッテージチーズを敷いて生ハムを乗せ、刻んだパセリ・クミンパウダー・コリアンダーパウダー・塩・胡椒をふりかけて完成です。甘い味がお好きな方は蜂蜜をかけても美味しくいただけます。
普通はバゲットで作るタルティーヌを、今回はサツマイモに置き換えて、サツマイモに合うスパイスで香りをつけてみました。
簡単なのに見た目も華やか。夏の終わりと秋の始まりの今の季節らしく、キリッと冷やしたロゼと一緒にいただきます。
サツマイモを見つけたらぜひ、お試しください。
フランス家庭料理にインスピレーションを受けた家庭料理を、インスタグラムでもご紹介しています。
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今月もお読みいただきありがとうございました!