【世界をつなぐおもてなし♪フィンガーフードレシピ vol.1】イランと日本に共通するおもてなしの心とは?

【世界をつなぐおもてなし♪フィンガーフードレシピ  vol.1】イランと日本に共通するおもてなしの心とは?

こんにちは、ゴルマルヤム・マスウード・アンサリーです。1981年イランの首都テヘラン生まれで、2009年に結婚と同時に来日しました。私は母国のテヘラン自由芸術大学で絵画を専攻し、卒業しました。それに加えて写真、フラワーアレンジメント、ピアノを学んで来ました。そして、子供の頃から大の料理好き!料理に関わる仕事は、ずっと私の天職だと思ってきました。

 

 

来日してから数年間、私は日本食と日本の食材について調べ、独学で勉強しました。そして、和風フレーバーの作り方を学びながら練習しました。日本で調達できるイラン料理の食材は限られているので、日本の食材を使い、味を近づけることで、日本の食材について、よりよく知ることができました。

同時に、食品分野でのビジネスを真剣に考えていたので、日本で得た知識と母国での過去数年間の経験を活かし、日本での新しいケータリングの方法を考え始めました。

 

 

 

イランにいた頃は、よく日本の映画やテレビシリーズで、食べ物でおもてなしをする場面をいつも興味深く観ていました。なぜなら、イランも同様な文化だからです。

イランでは、お客様は幸運を運んでくる使者だと考えられています。そのため、自宅で来客をもてなし、自分の家のように、リラックスして長く滞在してくれることを望みます。特に、突然の来客を喜びます。イランの家庭は頻繁にお客が来て、突然の来客も多いため、常に自宅は綺麗に掃除され、インテリアに凝り、料理や果物や飲み物がいつでも豊富にあること、これが良しとされます。

 

「イラン料理」と聞いて、みなさんは何を思いつきますか?思いつかないというかたもいらっしゃるかもしれません。 イランは南北にも距離があるので、一年を通して暑いペルシャ湾岸に対して、北部は四季が美しく、スパイスはもちろんのこと、肉も野菜も果物も、種類が非常に豊富な国です。また歴史も長く、伝統文化を大事にしているため、暦や行事に沿った料理を作り、家族や親戚で集まっていただく習慣が今でも守られています。そういう点は、お正月や慶事・弔事などでの食事を大切に考える日本の文化と非常に似ています。

 

 

 

 

私も幼いうちから、来客のためのご馳走やパーティ料理を作る母や祖母の手伝いをしてきました。味はもちろんのこと、見た目も美しい料理が求められ、その料理を引き立てるテーブルセッティングも、母と祖母から教えられました。

 

 

日本のフィンガーフードと言えば・・・お寿司!

そこで、日本でも来客のための料理、特に中東や欧米では既に人気のある、フィンガーフードを日本で広めてみたい、と思いました。フィンガーフードとは、前菜やスナックなどを小さなサイズで提供するフードの総称です。フィンガーフードはその名のとおり、調理法とセッティングを工夫することで、手で簡単に食べられることがポイントです。手で食べられる、小さなフード、何かに似てると思いませんか?

そう、日本のお寿司に似ています。私はサイズも食べ方も工夫して、日本人にも外国人にも違和感なく、新しい味を楽しめる新しいスタイルを考案しました。

 

私がこのスタイルを選んだもう1つの重要な理由は、同じ国の料理を同時にいくつも試すことができるということでした。 このスタイルは、いろいろな国の味や食文化を知るのに大いに役立つと思います。

 

そのため、日本で調達できる食材を使用し、形、色、味のすべてにおいてお客様に魅力的な中東風味のフィンガーフードを作ります。同時に、こちらではイランをはじめとする中東の食文化も皆さんにシェアできたらと思います。

 

 

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