【世界をつなぐおもてなし♪フィンガーフードレシピ vol.3】ザクロのガーリックシチューの作り方

【世界をつなぐおもてなし♪フィンガーフードレシピ  vol.3】ザクロのガーリックシチューの作り方

こんにちは、ゴルマルヤム・マスウード・アンサリーです。

ここ数日で気温が急降下しました。体調を崩さないように気をつけなければなりません。

今回は、イランの重要な伝統的な儀式と、イランの一部で食べられている有名な料理についてお話ししたいと思います。

冬至の日の夜は、イランでは秋の最後の夜と呼ばれ、ヤルダーと呼ばれる儀式が行われます。ヤルダーの夜は、秋の最後の日没で始まり、冬の最初の日の出で終わります。

 

 

一年で最も長い夜であるヤルダーの夜は、どのイラン人にとってもたくさんの思い出がある夜です。家族や親戚が集まるため、ディナーの食卓の準備をし、ザクロを飾ります。ディナーのあとには炬燵の周りで詩や物語を聞きます。この夜について、子どもの頃から学校でエッセイを書きます。

 

ヤルダーとは、誕生を意味する古典シリア語です。古典シリア語はキリスト教徒の間で話される言葉でした。一部の考古学者の間では、ヤルダーの夜の歴史は7000年前から始まったと考えられています。ヤルダーの夜の風習は下記の通りで、昔からあまり変わっていません。

 

 

ヤルダーの夜の風習

1.火

かつて火は太陽の象徴であり、警備のために火を起こしていました。この火の役割は、闇と悪魔の力を破壊して追い払うことだったと言われています。昔の人は炬燵の周りに集まっていました。それ以前は火の周りに集まっていましたが、今ではストーブが集まりを温めています。

 

 

2.ヤルダーの夜のハーフェズ占い

イランの詩人であるハーフェズ・シーラーズィーの詩を読んだり、占いをしたりすること。

 

3.ヤルダーの食卓

ヤルダーの夜の最も魅力的な儀式の1つは、食卓とその食事です。ヤルダーの夜の食事には、特別な果物、特別なナッツ、その他軽食が含まれます。

 

4.ヤルダーの夜の果物

果物はヤルダーの食卓の主要部分です。このテーブルでは、赤い果物が主な役割を果たします。これらの果物の赤い色は太陽を象徴しています。

 

 

4-1ザクロ

ザクロは、ヤルダーの食卓のメインの果物です。古代の人々は、ザクロを豊穣と恵みの果物と考えていました。ザクロには多くの種があるからです。また、その赤い色から幸福と太陽の象徴でもあります。つまり、ザクロを食べることで、その多くの種子から恵みを受け、繁殖力を高めると考えられています。

 

 

 

4-2スイカ

スイカは、ザクロと同様、ヤルダーの食卓にとって欠かせない果物です。でも冬の始まりの日ではスイカを食べるのって変じゃないですか?

スイカが夏の果物であることは誰もが知っていると思います。スイカは赤い色も太陽の象徴であり、夏の暑さを連想させます。ヤルダーの夜にスイカを食べると、チェッレ・ボゾルグ(12月22日から1月30日)とチェッレ・クチャク(1月31日から2月20日)までは風邪や病気から守られると思っていたからです。

 

4-3秋の果物

ヤルダーの食卓にはあらゆる種類の秋の果物を挙げることができます。 昔は、ザクロやスイカとともに、季節の果物も食卓に並べられていました。 オレンジや柑橘類、リンゴ、柿、ナシ、さらには野菜ですがカボチャもヤルダーの食卓に置くことができます。

 

4-4ヤルダーの夜のスナックとナッツ

この夜は、夕食よりも軽食やナッツが重要です。

ピスタチオ、クルミ、アーモンド、ヘーゼルナッツなどのナッツが、ヤルダーの夜のナッツのメインです。これらに加えて、イチジクやドライベリーも入っています。ヤルダーの夜に人気のスナックの 1つは、ドライフルーツです。

 

さて、ここで、イラン北部のヤルダーの夜に用意される非常に有名な料理について説明したいと思います。

 

 

ザクロのガーリックシチュー(5~6人前)のレシピ

イランの北部、特にマーザンダラーン州の美味しい郷土料理の1つです。

ほとんどの人は、新鮮なザクロの季節であるヤルダーの夜にこの料理を作ります。今回は5~6人前くらいの料理についてお話をしていきます。

 

 

材料 分量
鶏のむね肉 1kg
玉ねぎ 1個(中)
ザクロの種 2カップ
にんにく 5片(大)
トマトペースト 半カップ
ザクロ果汁 半カップ
ガーリックパウダー 1杯 中さじ
胡麻油 4杯 中さじ
塩胡椒 お好みで
サフラン 1杯 中さじ

 

 

ザクロのガーリックシチューの作り方

1.鶏のむね肉を切り、よく洗います。 余分な脂肪は必ず取り除いてください。鍋を弱火にかけ、油や添加物を使わずに鶏肉を鍋でゆっくりと炒めます。

2.数分間ローストし、鶏肉の汁気がなくなったら胡麻油中さじ2杯を加え、10分ほど炒めて鶏肉を鍋から取り出します。

3.玉ねぎを細かく刻み、中さじ2杯の胡麻油と一緒に鍋に入れ、黄金色になるまで炒めます。玉ねぎを炒めた後、すりおろした、またはつぶしたにんにくを加え、弱火で1〜2分炒めます。お好みで塩胡椒を加えます。

4.サフランを半カップのお湯に溶かし、トマトペーストとザクロジュースに加え、よく混ぜて鍋に注ぎます。鍋の材料が沸騰したら、鶏肉を鍋に入れ、少し沸騰したらザクロの種を入れ、蓋をせずに弱火で1時間煮込み、落ち着くまで待ちます。

5.ザクロの種を入れた後は、蓋をしないでください。蓋をしてしまうとザクロが変色し、料理の見た目が悪くなります。

6.このシチューにお好みで揚げなすを追加することもできます。

7.シチューを炊き上げたら器に盛り、日本のご飯を添えます。

 

イランの北部の味、ザクロのガーリックシチューを、どうぞごゆっくりお召し上がりください。

 

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