【週末のパルタージュ Vol.19】食卓に今年いちばんのLoveを。ハートがいっぱいミネストローネ

【週末のパルタージュ Vol.19】食卓に今年いちばんのLoveを。ハートがいっぱいミネストローネ

「お料理クラブ パルタージュ」の竹本です。
日常に取り入れて楽しむことができるフランスの家庭料理をご紹介します。

 

 

2019.イタリア・ミラノ中央駅

 

2020年も12月になりました。
乱気流の中にいるように、右に左にあおられながら年の瀬に飛び込んでいくような、そんな感じがしています。

 

嵐のような1年でしたが、”Stay Home”が合言葉になったように、今年ほど家の有り難みというか、絶対に安全な場所として家を見直したことはなかったかな、と思い返しています。

 

私も今年の前半はずっと家に居ましたが、今まで外出に費やしていた時間を少し家の中に戻してみると、食事を作る時間や、家族との暮らしにも、創意工夫や愉しみを見出すことができたような気がしています。

 

日常の小さなことを楽しむ気持ちを、今年という年は思い出させてくれたかもしれません

 

そんなことを考えていたところ、先日こんなパスタを友人からいただきました。

 

 

見た瞬間、思わず ”かわいい!!”。
山形県の玉谷製麺さんという会社で製造されている、山形の特産品を使ったパスタです。
雪の結晶もクラゲも桜もとても精巧です。低温乾燥にこだわって作られているので、食感もモチモチ。

 

そして私がとりわけ心を惹かれたのは、こちら。

 

山形県村山市産バラ「ルージュロワイヤル」が入った、「ローズパスタ」です。

 

 

小さなピンクのハートがたくさん。溢れんばかりのハート!見ているだけで笑顔になります。

こんな可愛いパスタが料理に入っていると、とても嬉しくなりますね。

今回はこのハートのパスタを使って、食卓に真っ赤なハートでいっぱいのミネストローネをお届けしたいと思います。

 

 

 

【食卓の”ハート”のあるスープ】

 

 

フランスの家庭料理の中で、いちばんフランスらしいメニューは?と聞かれると、私は真っ先にスープを挙げます。
それも野菜がたっぷり入った、栄養満点のスープを。

 

日本では、「おひたし」のように、野菜は色や食感が残るよう、あまり長い時間加熱をしないのが良しとされる場面も多いですが、反対にフランスでは野菜はくたくたになるまで煮込むのが一般的。口の中で溶けるような食感になるまでコトコト煮込んだスープこそ、美味しい野菜の食べ方の王道かもしれません。

 

スープにもいろいろ種類があります。
食材の旨味だけを抽出した透明なスープは「コンソメ」、野菜を煮込んでからピューレにした「ポタージュ」、そしてボルシチや今回のミネストローネのような具材がゴロゴロと入ったものもスープの仲間です。

 

ミネストローネはイタリア生まれのスープですが、フランスの家庭でも広く愛されています。名前の意味は「具沢山のスープ」。トマトベースのイメージがありますが、トマトが入ったのは1600年代後半から後の時代と言われています(それ以前もトマトはヨーロッパにありましたが観賞用の植物でした。このあたりのトマトやバジルがヨーロッパにやってきた時代のお話はすごく面白いのでどこかでご紹介します)。

 

ミネストローネには食材のルールはないので、私はその時手に入る季節の野菜を使って作っています。今回は”赤”をテーマにトマトやビーツ、冬野菜をメインに作りましたので、参考にしていただけると嬉しいです。

 

ハートがいっぱいミネストローネのレシピ(2人分)

 

 

材料 分量
ローズパスタ 10g
スライスビーツ(缶詰) 1缶
ホールトマト 200g
キドニービーンズ 30g
ベーコン(切り落とし) 70g
1/5本 7g
1/3個
パプリカ 1/2個
セロリ
(あればサラダ用の水耕栽培のもの)
1/4束
ディル・ 適量
ニンニク 小さじ1

 

材料<調味料> 分量
白ワイン 大さじ2
オリーブオイル 大さじ2
コンソメキューブ 1個(お好みで)
塩・胡椒 適量

 

 

「食べる輸血」と呼ばれるほど体に良い野菜と言われているビーツですが、缶詰も便利です。
輸入食品を扱うお店では取り扱いがある場合が多いです。

 

 

 

ハートがいっぱいミネストローネの作り方

<下準備>

ハートのパスタは所定の時間下茹でをしておきます。

 

 

 

 

 

 

ビーツ・人参・蕪・パプリカ・ベーコンの型を抜きます。
パプリカは裏側から型を当てると抜きやすいです。
型抜きをした残りの端の部分はまとめて、セロリと一緒に全部みじん切りにします。

 

ハートがいっぱい。

 

 

みじん切りにした食材の端の部分とセロリを、オリーブオイルで炒めます。

 

ホールトマトをつぶしながら加え、白ワインと水(400ml)を注ぎ、キドニービーンズを加えて塩胡椒をして10分ほど煮込みます。

10分ほどしたらハートに抜いた野菜とベーコン、ディルを加えます。

 

10分ほどしたら味を見て、お好みでコンソメキューブを加え、下茹でをしたハートのパスタを加えて、さらに5〜10分煮込んで完成です。

 

 

普段なかなか伝えられない感謝の気持ちやLoveを、ハートの形に託してみるのはいかがですか。
あったかいミネストローネは、きっとぴったりな一皿になることうけあいです。

 

 

 

インスタグラムを始めました。覗いていただけると嬉しいです。
フランス家庭料理のレシピを随時更新します!

https://www.instagram.com/tomoko_partage/

▼こちらもおすすめ!

 

海藻を使って作るタルタルソースが爽やかな一皿!

 

ブルターニュ風レシピ!糸島産海藻のタルタルとサーモンのソテー

 

特別な日におすすめ!海の幸を盛大に使ったフランス家庭料理

 

牡蠣のサバイヨン・オ・シャンパーニュのレシピ

 

アクアパッツァにラタトゥイユ、フランス定番料理をご紹介!

 

フランス流バカンス!食卓を彩る4つの美味

CONTACT

フードビジネスに関するお悩みは、お気軽にご相談ください。