こんにちは。日本茶アンバサダー協会の満木葉子です。
「平成最後の・・」とSNSをはじめ各所で目にしましたが、新元号発表以降は「令和元年の・・・」と言われるようになりましたね。
日本茶にも「令和元年の新茶シーズン」がやってきました!
こちらの写真は赤坂にある赤坂銘茶土橋園さんのレジ周りの新茶コーナーです。
お茶屋さんや農家直売店など早いところだと4月中旬くらいから新茶が店頭に出ていて、スーパーなどでは5月に入ってから並び始めます。
ところで皆さん、新茶とはなにかご存知でしょうか?
目次
日本茶にはシーズンによる分類がある
新茶は一番茶とも呼びます。
冬の間眠っていたお茶が、春に目を覚まして、今年の芽をぐぐっと伸ばします。
蓄えた栄養分がたっぷり詰まっている芽を、その年最初に摘んだのが新茶です。
一番早いのが沖縄で3月。首都圏では4月くらいから出回り、産地は種子島をはじめ鹿児島のもので、「走り新茶」や「大ばしり」などの呼称がつけられています。
「夏も近づく八十八夜~♪」と日本人なら誰もが知る茶摘み歌がありますが、だいたいこの頃に新茶を摘み始めます(地域や年によって異なります)。
立春から数えて八十八日目なので年によって変わりまして、今年(2019年)は5月2日が八十八夜にあたります。
そこから40日ほどあいて二番茶、さらに40日ほどあいて三番茶、鹿児島のように暖かいところだとさらに四番茶、秋冬番茶と10月くらいまであります。
高級茶をつくっているところや、或いは日本茶の消費が減っていく中で、一番茶のみを作っているというところもあります。
新茶はなにがいいの?
ちなみにこちらの新茶の写真は春日部のおづつみ園さんのもの。
新茶には冬の間蓄えた栄養素がたっぷり詰まっていること、旬のものであるということから、
- 「新茶を飲むと一年病気をしない」
- 「長生きする」
と、昔から言われています。
初鰹も同じようなことが言われていますよね。
実際新茶には生き物にとって欠かせないアミノ酸が一番豊富なことが今では解明されています。
昔の人の生活の知恵ってすごいですね。
単純に日本人がなんでも初物好きっていうこともありそうですが。
新茶が一番おいしいの?
「新茶が一番おいしいんですか?」とご質問をいただくことが、多々あります。
フレッシュな風味は、「あぁ〜春が来た」と感じさせてくれるいいものですが、お茶好きな方には熟した秋のお茶が好きという方も多くいます。
お茶好きな徳川家康さんが飲んでいたのは、春に摘んだものを加工して茶壺に詰めて封をして蔵に保管しておいて、秋に運ばせて封を切ったものです。
そのため、それぞれのお好みで意見が分かれます。
ちなみにこちらはわたしが今年一番最初にいただいた赤坂銘茶土橋園さんの新茶。鹿児島は知覧産。
「フレッシュで、ほろ苦さと甘みがあって、とろぉっとして、美味しかった~♪」
ぜひいろいろ飲んで、お好みのお茶を探してみてください!
まずは令和元年の新茶を召し上がって、季節と、時代を感じてみてはいかがでしょうか?
それではまた次回!