【ワインは特別なお酒】ソンユガンのブドウ栽培挑戦 〜病気と生長〜

【ワインは特別なお酒】ソンユガンのブドウ栽培挑戦 〜病気と生長〜

6月中旬の梅雨入り〜8月初旬までのほぼ晴れ間のない悪天候から一転、全く雨の降らない猛暑日が続く異常気象に見舞われた長野県。

私の圃場では、去年の失敗を踏まえ、しっかりと防除を行った甲斐あり、小さな被害で乗り越えた。

それでも今年、被害にあった病気をご紹介したい。

 

 

 

1.ベト病

 

 

 

 

葉で発病した場合、初め表面に輪郭がはっきりしない淡黄色の斑点を生じ、その後、葉裏に白色のカビが密生してくる。葉は葉裏に気孔が多いので、葉裏からの発病が多い。多発すると葉柄を残しての落葉や、褐色後の壊死もある。全般的に欧州系品種は弱い。

 

果実では、開花期から幼果期に発病が多く、果穂に発病すると病患部に白色のカビが密生し、褐色に腐敗する。幼果では表面に白いカビを生じるが、2cm以上の果粒では、付け根部分から鉛色に乾固して脱粒する。

 

病原菌は、落葉中の病斑中(組織内)で卵胞子の形で越冬し、卵胞子の寿命は長く、土中でも2年間は生存可能とされている。越冬した卵胞子は5〜6月の水湿を得て発芽し、雨風で気孔から感染。

 

生育期の防除(農薬散布)開始時期が極めて重要で、まず展葉5〜6枚頃に予備散布を行い、以降は10日間隔を目安に定期的に予備散布をする。この初期の防除が遅れ、花穂や幼果に発病すると被害は甚大になる。

 

昨年は広い範囲で感染してしまった反省を踏まえ、今年は短い間隔(約1週間おき)で、丁寧にしっかりと防除を行った。日々のブドウ観察と徹底した防除、初期治療が重要だと再認識した。

 

 

 

2.黒とう病

 

 

 

 

昨年は全く被害の出なかった病気だが、欧米雑種1種が感染してしまった。

 

新梢や葉、巻きひげ、果粒など、特に軟弱な組織に発病する。葉では褐色の小さな斑点が現れ、その後2〜3mmの円形病斑に拡大する。いったん発病すると、その後多発する可能性が高い。

 

病原菌は、結果枝や巻きひげなどの病斑組織内に菌糸の形で越冬する。発芽期頃の降雨で病斑部が濡れると、その上に胞子が形成され、これが一次感染源となり、雨滴により新梢や若い葉などに感染する。この一時感染源に近い場所にある新梢や果房などに多発する。夏に減少するが、秋雨があると10月下旬まで続く可能性がある。

 

発生してからでは防除が困難なので、剪定時に病斑のある結果母枝や巻きひげなどの伝染源の除去と、発芽前の休眠期防除が重要となる。

 

 

 

3.ブドウハモグリダニ

 

 

こちらも昨年は見られなかった病気。そこまで広範囲ではなかったが、特にソービニヨン・ブラン種に多く見られた。

 

若葉の葉裏に寄生し、成幼虫の吸汁により葉表がデコボコにふくれあがり変形、葉裏には白色の毛じが発生し毛せんを形成する。(毛せん病とも呼ばれる)

 

芽鱗片の内側で成虫が越冬し、発芽と同時に加害を開始。展葉とともに吸汁をはじめ、1~5葉に毛せんが形成される。成虫の体長は0.2mmと小さく肉眼で見ることはできない。6月になると一時活動が弱まることがあるが、 9月に再び発生量が増加する可能性がある。

 

石灰硫黄合剤による休眠期防除、生育初期の被害葉除去が効果的。

 

ブドウ栽培において世界的問題となっているウイルス病の一種「ブドウえそ果病」を媒介する虫であるため、発生した場合は注意が必要である。

 

 

 

順調に生長(セミヨン種)

 

 

その年の気候条件、ブドウ品種、その他いくつかの条件が違えば、ブドウが病気にかかるリスクも違って来る。雨量、湿度、温度の変化などを考察し、それに合わせて的確に対処していかなければいけない。

 

やはり、毎年ブドウ樹を1本1本をきちんと見守り管理する事がとても重要である。

 

 

 

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