約3ヶ月間に及ぶ、ブドウ栽培のための植樹準備が完了した。
植樹当日の様子はこちらのブログでご紹介した通り、大勢の地元ボランティアの方々にご協力いただき、無事に終える事ができた。
そして、気温の上昇と共に萌芽が始まった。
目次
萌芽前の挿し木
ブドウ栽培のために用意した挿し木の数は、約27,000本。
20~25㎝の長さに切り揃えた挿し木を、以下の写真のように植樹した。
萌芽の始まり
地温が12℃以上および平均気温が10℃以上を維持するようになると、芽を形成する組織が細胞分裂して萌芽原基が成長し発芽する。
農作物を育てる圃場(ほじょう)のある長野市北部では、5月上旬のゴールデンウィーク明けがその時期にあたる。
発芽する芽は、まず鱗片が割れて綿毛があらわれ、次に芽全体が丸みをもってふくらんでくると、おおわれた綿毛を通して発芽頂部が観察できるようになる。
外観がこの状態に生長した芽が、樹全体の芽の20~30%に達した日が、一般的に発芽期とされる。
展葉および初期伸長
気温の上昇とともに葉っぱが付き始め、若い新しい芽の新梢(しんしょう)が生長していく。
展葉後の新梢の伸び方をくわしく観察することによって、その樹の栄養状態や勢力が診断できると言われている。
一般に、新梢がそろって一斉に伸びてくる場合を「樹勢が強い」と言い、反対の場合を「樹勢が弱い」と表現される。
樹勢は強すぎても弱すぎても良くないとされ、ほぼ中庸な樹勢を保つように管理する事が大切である。
今後、樹が大きくなるにつれて、この樹勢管理をしっかりとしていかなければならない。
7月初旬の様子
植樹後、約2ヶ月で20cm以上に生長した。
ブドウは、1つの新梢に葉が6~7枚開くところまでは、樹体内に蓄えられた養分で生育すると考えられているので、無駄な貯蔵養分の浪費を押さえる為に必要の無い芽を取り除く作業を行った。
引き続き、水やりや施肥、除草、新梢管理などを行いながら、梅雨時期に起こる病気蔓延を未然に防ぐ防除など、畑での作業に終わりは無い。
3年目にブドウが実るよう見守っていく。
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