東北大学がとても面白い研究発表を先月しました。
「緑茶を1日4杯以上飲んでいる人で約1.6本の歯が多かった ~特に1か月に会う友人の数が少ない人に効果大~」
これはいったいどういうことでしょう?
目次
お茶のカテキンやフッ素
お茶に含まれているカテキンには雑菌を防ぐ効果が、フッ素には歯を強くして虫歯を予防する効果があるといわれています。
お茶屋さんのサイトでは虫歯や歯周病予防のために日本茶を勧めている記事をよくみかけます。
イギリスでは歯のために紅茶を飲みましょうという運動があると聞いたことがあります。
お茶が歯にいいことを示す研究発表はさまざま出ていますが、今回の研究は、お茶を飲む頻度とソーシャルネットワークの豊かさと歯の数の相関を調べるという、実にユニークなものです。
人と会う機会が減っている今こそお茶です!
⽇本の要介護認定を受けていない65歳以上の高齢者24,147人(平均年齢74.2歳、男性が45,9%)を対象としてお茶を飲む頻度とソーシャルネットワークの豊かさと歯の数の相関を調べたところ、
✦1か⽉に10⼈以上の友⼈に会う⾼齢者は、友⼈に会わない⾼齢者に⽐べて約2.6本多く歯が残っていた
✦緑茶を1⽇に4杯以上飲む⾼齢者は、緑茶を飲まない⾼齢者に⽐べ、約1.6本多く⻭が残っていた。特に1か⽉に会う友⼈・知⼈の数が少ないほど、緑茶と現在⻭数の関連が強い傾向にあった
という結果となったのだそうです。
お茶飲みには嬉しい情報
調査では友人との交流があるほうが健康について情報をとりやすいことが背景にあるとしていますが、加えて身だしなみへの関心や、元気でいる張り合いが出ることも要因として大きいのではないかと私は思います。
お茶を飲んでいる人の方が歯の本数が多いことについては、お茶の機能的な効果もですが、お茶を淹れて飲むという丁寧な生活、規則正しい生活をしているということにも理由があるのではないでしょうか。
自分の身を振り返ると、仕事で忙殺されているときは、お茶を淹れる回数が減ったり(逆にものすごく増える場合も…笑)、淹れ方が雑で自分の余裕の無さに気づかされることがあります。
いずれにしてもお茶を飲むことは歯によい影響をもたらすと言えそうですね。
体質にもよりますし、機能性を求めてお茶を飲むわけではありませんが、お茶飲みには嬉しい情報です!
ご紹介した論文のプレスリリースをこちらからご覧いただけます:https://gg0j100.gorp.jp/
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