【木村きく子のLet’s SDGs ! 通信 vol.4】日本茶はすばらしい~わたしが今こそ緑茶をおススメしたい理由~

【木村きく子のLet’s SDGs ! 通信 vol.4】日本茶はすばらしい~わたしが今こそ緑茶をおススメしたい理由~

こんにちは。日本をエコフレンドリーな社会にしてくことをビジョンに推進事業をしています“KANKIKU”こと環境のきく子です。

 

この夏は新型コロナウイルスBA.5の感染状況は高止まり、わたしの周りでも感染し自宅療養されていた方がけっこういらっしゃいます。それに加え、猛烈な酷暑かと思ったら、台風大雨で一気に低気圧、また先週くらいからは急に朝晩は涼しく秋の気配も・・・

 

気温の差になかなかカラダがついていかず、体調不良の方も多いのではないでしょうか。

 

とかく、過酷な環境に今私たちは暮らしているわけですが、かくいうわたしも、あの手この手で免疫を保つのに全力を注いでいると言っても過言ではありません。

 

そんななか、前回のコラムでは豊富な乳酸菌で免疫力アップできる味噌のお話をしましたが、この夏、もうひとつ特にわたしが積極的に取り入れているのは“緑茶”。

 

今回のコラムでは、健康の面と環境的な目線、これからの緑茶の魅せ方について提言していきたいと思います。

 

 

緑茶の健康効能“カテキン&テアニン”パワーに期待

 

みなさんは、緑茶を飲まれますか?コーヒーは好きだけど、緑茶は飲む習慣ないなぁ、なんて方も今の日本人にはけっこういらっしゃるのではないでしょうか。もしくは、お茶は自販機でペットボトルでは買うけれど自分では淹れない、という方も増えているとか・・・

 

お茶のなかでも、緑茶は古くから日本の食文化に当たり前のようにあったのですが、食文化の多様化、生活様式の変容によって、その存在価値や魅力がここ現代においては薄れてきているのかもしれません。

 

もしお茶を飲む理由があれば飲む方が増えるのであれば、まずおススメしたいのは、その健康効能でしょう。

 

緑茶には、カテキン、カフェイン、テアニン(アミノ酸)、ビタミンなどが豊富に含まれています。特に、わたしはカテキンとテアニンを積極的にとれるということで、このご時世に意識して緑茶を飲むようになりました。

 

カテキンには、抗酸化作用、抗菌作用、インフルエンザ予防、がん予防、動脈硬化、脳卒中予防・コレステロール値低下作用などの効果があると言われています。

 

テアニンはアミノ酸の一種で、緑茶に含まれるテアニンにはリラックス効果があり、ストレス軽減やうつ病予防にも効果があることが明らかになってきているとのこと。

 

新型コロナウイルスにも効果があるとか、というのは学会でも発表はされていますが、100%効果があるというのはもちろん確証はありません。しかし、抗菌作用など飲むことによって薬と同じような役割も得られ、かつ上記に挙げたような健康効能があれば、カラダに良いことには変わりないです。ビタミンも豊富に摂取できるのも嬉しいところ。カラダの中の免疫力をいかに保ち高めるか、というのは今のご時世とても大事なことですよね。

 

※株式会社伊藤園運営の日本茶情報サイト「お茶百科」を参照

お茶の成分と健康性|お茶百科 (ocha.tv)

 

また、飲み方としては、お湯で淹れたほうが栄養成分は多くでるようです。リラックス効果のテアニンは、冷茶でもOK。夜寝る前に飲む場合は、水出し緑茶が良いでしょう。(お湯で淹れるとカフェインが多く出て眠りにくくなることがあります)

 

 

日本における茶農業の現状と環境面でおススメしたい理由

日本茶産業は今や”斜陽産業”と言われていることとをご存じでしょうか?

 

日常的にお茶はどこにでもにあるし、ペットボトル飲料でもたくさんの緑茶が販売されているので、わたしは最初、その話をお茶農家さんから直接聞いたときは「そんなことはないのではないか?」と疑問でした。

 

その後も、goo goo foo のトップフードクリエイターでもあり、日本茶アンバサダー協会理事の満木葉子さんが”今にも消そうな日本茶産業に光を照らしたい”とどこかで書かれているのをお見かけし、本当なの??と気になりだしまして、環境オタクのわたしは、データを調べました。

 

 

※農林水産省「茶をめぐる情勢」令和4年資料より引用

 

こちら農林水産省の「茶をめぐる情勢」という分厚い資料から引用してきましたが、この茶農家数の推移のグラフを見ていただければ一目瞭然。全国合わせて20年前は54000家弱あった茶農家は、20年間という年月で12000ちょっとになっているというのです。茶業をやめていくというのは、お茶の消費量が減少し、経営がやっていけないから、ということが一番、その次に若手後継者がいない、ということです。少子高齢化、人口減少なので、数が維持されることが完全に大事というわけではないですが、この数字はSDGsの観点からすると、不安視する数です。

 

茶農業がなくなるということは耕作放棄地が増え、土地が荒れてしまうし、日本の産業がまた一つ減って衰退するということ。美しい茶畑の風景がなくなるというのはとても寂しい、消費量を上げて支えたい、という理屈ではないところも私のなかでは緑茶を飲む理由のひとつです。

 

 

日本から遠く離れた諸外国から、大量にコーヒーや安い労働賃金で生産されている紅茶を輸入してくることと、日本の中にある素晴らしいお茶を飲まずして衰退させているというバランスについて少し想像してみると、環境問題のあらゆることがつながってくる、そんなことを思いながらもわたしはお茶を飲むわけです。

 

 

日本茶を飲む日常のすすめ~お茶の魅せ方~

緑茶の健康効能と茶農業の産業の実態、環境のことに触れてきましたが、理屈ではなく、お茶をどうやったら日常に素敵に取り入れたくなるか、ということを多くの方が提案してきています。

 

わたしは、今急須やポットを持っていないという日本人が増えているというのを耳にしまして、ただペットボトルで緑茶を飲むというのもなんだか味気ないかな・・・と思っていまして。(緑茶を飲むシーンというのがテレビで見ていると、ペットボトルでごくごく飲む絵が主流になっているのがなんだか残念に見えてしまうという主観)

 

日本には古くから日本茶を日常的に飲む文化というのがありました。

 

朝食の時に、急須でいれた温かい緑茶をまず飲む。その後、また出がらしとは言いますが、家事の合間に2回、3回と淹れて飲むという習慣も昔はあったようです(今も、シニア世代にはあるのかもしれません)。

 

茶殻がシンクを汚すからいやだ、という方も多いということで、まずは、ティーバッグでもいいので、在宅勤務中、家事の合間、昼食の時、仕事から帰って温かいお茶で一服してみるのも良いと思います。このお茶で“一服”というのは、お茶の持つ効能から薬を服用するという「服」からきているのでしょう。

 

そして、次は、お気に入りのティーポット(急須)をひとつ買ってみる。

 

3時のお茶の時間、学校帰りの娘と by 木村きく子

 

一目惚れして購入した1人用急須 by 木村きく子

 

茶葉から淹れると緑茶の香りが全然違って、美味しいって思うんです。旨み、栄養成分も多く摂れます。

 

緑茶にもいろんな産地があり、いろんな種類のお茶があります。自宅用に100g500円などリーズナブルなお茶から、深蒸し新茶1000円なども何かに機会に買ってみたり、飲み比べをしてみるのも楽しいですよ。

 

自分に合ったお茶、その時の気分にあったお茶を選んでゆっくりとお茶を淹れる時間はリラックスタイムになります。 緑茶は、田舎臭い、古臭い、コーヒーはかっこいいけれど・・・そんなイメージがある方もいるかもしれませんが、

”日本茶を飲む日常って、とても素晴らしくて崇高な時間“

わたしは、そう思っています。

 

 

農林水産省も日本茶の普及に今年4月(正確には3月30日)から力を入れ始めたようです。日本茶と暮らそうプロジェクトと題して、”毎日お茶のある暮らしキャンペーン”を立ち上げられています。

 

お茶のページ:農林水産省 (maff.go.jp)

 

あれこれ言いましたが、どんな理由でも良いんです。緑茶を飲むとなんか良いことあるみたい、そんな気軽なきっかけから、ぜひ日常に取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

 

木村きく子の“Let’s ! SDGs通信”でした。また次回のマガジンもよろしくお願いいたします!

 

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