世界的なスポーツの祭典が終わりましたね。
フィギュアスケートファンのわたしとしてはワリエワ選手のドーピング問題はとても残念で後をひいています。 いったいどんな経緯で口に入ることになったのか、、、トップアスリートともなると口にするものは厳密にコントロールしているはずなのに。
そんなアスリートにとって日本茶はどうなのでしょう?!
目次
ポイントはカフェイン
アスリートが日本茶を飲むべきか否かのポイントはカフェインにあります。
カフェインを含むものには日本茶以外に紅茶や、代表的なのはコーヒー、そしてエナジードリンクやサプリメントもあります。
トイレに行きたくなると困るので摂取すべきではないとする考えと、パフォーマンスの向上に寄与するので摂取するといいという考えと、両方が存在します。
どっちやねん・・・。
実際プロのスポーツ選手に伺った際にも、試合時間が長いので試合前の日本茶の摂取を自分は控えているけれど試合中にガブガブ飲んでいる選手もいる、というお話が。
どっちやねん・・・。
そもそもカフェインが苦手な体質の人もいますし、利尿効果を実感しにくい体質の人だっていますし、人にもスポーツにもよりますよね、ということだと思うのですがこれで終わらせるのもなんなので、頑張ってもう少し考察してみます。
世界アンチ・ドーピング機構におけるカフェインの扱い
ワリエワ選手の件で世界アンチ・ドーピング機構(WADA)が注目を集めましたね。
日本国内で検査や啓発を行う日本アンチ・ドーピング機構のサイト(※1)で確認すると、カフェインは興奮薬として「監視プログラム」に指定されています。
2003年までは禁止薬物に指定されていましたが除外になったので、検出されても失格にはなりませんがパフォーマンスに影響を及ぼす可能性の高い物質ということがわかります。
国際スポーツ栄養学会(ISSN)の見解(※2)では、カフェインは3~6mg/kgの用量で摂取すると、スポーツパフォーマンスを改善することが示されています。
また摂取方法にもよりますがスポーツ開始の60分前の摂取が一般的とされています。体重が60kgだと、3mg/kgなら180mg、 6mg/kgだと360mgの摂取が必要です。
カフェインを360mgとるには、コーヒー1杯のカフェイン含有量が60mgとして6杯!煎茶だと1杯に20mgとして18杯は飲まなくては!!
たいへん。利尿作用以前にちゃぽちゃぽで動けませんね。
スポーツパフォーマンスのためにカフェインを摂取するならエナジードリンクやサプリメントに頼るのが良さそうです。
アスリートにお勧めしたい日本茶は
では日本茶はスポーツに活かせないのかというと、そんなことはありません。
例えば玉露を丁寧に淹れて、舌の上で転がし、鼻を突き抜ける爽やかな香りに集中すると雑音がしばし遠くなる・・・そう、カフェインの効果を狙うというよりもマインドフルネスに日本茶の活用をするのがいいでしょう。
特にペットボトルが主流になって以降、日本茶=清涼飲料水で喉の渇きをいやすものとして捉えられていますが、日本茶は喉の渇きをのみを埋めるものではなく心を潤すものです。
玉露なら1杯あたりのカフェイン含有量160gとなかなかいい数字ですよ!
スポーツするときもENJOY!日本茶!!!
《参考》
※1:日本アンチ・ドーピング機構HP https://www.playtruejapan.org/
※2:(一社)日本スポーツ栄養協会HP https://sndj.jp/
※3:カフェイン量の算出は日本食品標準成分表2020による
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