こんにちは。SDGs推進事業家KANKIKUこと、木村きく子です。
今年も早いもので残すところ1か月。皆さんにとってこの1年はどんな年でしたでしょうか。
世界的にみると、2022年はロシアによるウクライナ侵攻により激震が走る1年でした。
食に関しても供給の問題、高騰により世界全体に大きな影響が出ていることは言うまでもありません。
先日、NHKで放送されたNHKスペシャル「混迷の世紀 第4回世界フードショック~揺らぐ『食』の秩序~」をご覧になられた方もいるかと思います。環境オタク、そしてSDGs推進事業家のわたしとしては、番組の中でフランスの世界的経済学者であるジャック・アタリ氏が「日本は今までの食のあり方を“自らまかなう”という方向に考え直すべき」と示唆した言葉に、食料自給率の低さに危機感を抱き、お米の消費量を上げるべく米粉の推進をしてきたことは“間違っていない”という確信にもなりました。
不安定な世界情勢に左右されることから、自国で何とかしないと、というのもありますが、それとは関係なくとも環境の観点、SDGsの観点からも食料自給は国防である、とわたしは考えています。
[NHKスペシャル] 世界“フードショック”~揺らぐ『食』の秩序~ | 混迷の世紀シリーズ | NHK – YouTube
自給するのに一番有力なのは日本のお米。でもお米をもっと食べましょう!というだけではこんなに食が多様化している日本においては限界があります。
そこでわたしは、この一年、米粉に注目して米粉を我が家の食卓に取り入れるだけでなく、米粉の魅力を伝えるワークショップを企画開催したり、シェアキッチンを借りてポップアップショップを開き、そこで米粉を使ってクッキーを焼いて販売して米粉を身近に感じてもらう取り組みをしてきました。
米粉を子どもの食物アレルギーや、健康志向のためのグルテンフリーの観点からではなく、食料自給率向上に貢献したいという、環境への思いから食べ始めたのは、わたしくらいしかいないかもしれません(笑)
↑米粉倶楽部(今年初めにこのロゴの使用は終了。ニッポンフードシフトにまとめられました)に登録した経緯について熱弁しているわたし(笑)
築地での親子向け米粉ワークショップの様子。田んぼや稲作の大切さを伝えています。
エコフレンドリーをキーワードに多岐にわたり手を出しているわたしですが、米粉についてはけっこう人々の反応が良く、“米粉に詳しいきく子さん”と覚えていただけるようにもなってきましたし、米粉を使ったクッキー(国産小麦粉と混ぜて作るチョコチップクッキーと米粉100%のショートブレッドクッキーの2種類作ります)は大好評いただいて毎回完売。「米粉って美味しいし、気軽に使えるんだな」ということを多くの方に知っていただけたことは成果のひとつだったと思います
住宅街の中のお店ですが、毎回80枚ほど焼いて完売するクッキー
↑プラスチックの個包装ゴミを極力減らしたいというこだわりで、意地でおやつにクッキーを焼くことも・・・(笑)
米粉100%バターたっぷりの抹茶ショートブレッドクッキーはほろっとさくっと。食感に感動(焼きたて、当日中に食べるのがベスト)
目次
お店で見つけた米粉製品の紹介
身近に手に取れる米粉製品というのもぜひ多くの方に知っていただきたいです!米粉は粉として買うだけでなく、おなじみの製品が米粉で作られている、そして価格も手ごろなのがちらほら出てきましたので一部ご紹介したいと思います。
米粉のフジッリ
米粉でパスタが作れる!
国産あきたこまちを使用しているこちらのフジッリは、とても使い勝手が良いですよ。 イオン系のスーパーや、カルディに売っていますのでぜひお試しを。
↑米粉フジッリはクリーム系にするのがおススメ。キノコとベーコンのカルボナーラ。
食感は軽く、でも言われないと米粉でできていることに違和感はまったく感じません。弾力もあり、とてもおいしくパスタが作れます♪
トップバリュー 小麦粉不使用 熊本県産米粉使用 餃子の皮
米粉の餃子の皮がイオンのトップバリュー製品で販売されています。特徴は、白い!そして、焼き上がりがよりパリッとします。価格も小麦粉の餃子の皮とさほど変わらず、こちらは試してみる価値アリ!です。
今日は最後に、米粉こぼれ話。
ここ数年で米粉は“微細粉米粉”といって、製粉技術の発展により、小麦粉と同じように使いやすく美味しい仕上がりでお料理やお菓子づくりができるようになってきました。
以前は、「なんかケーキ作ってみたら“ういろう”になってもうたわ・・・」ということが起きたりしていました。しかし、2021年から米粉を使い始めた初心者のわたしの経験からもほとんど「なんじゃこりゃ」ということはおきません。
ニンジンケーキも米粉で作りましたが、ふわっとしっとり良い食感でした。米粉の良いところは食後にどーんと、お腹がもたれることが少ないところ。これは食べてみないとわからないので、ぜひお試しいただきたいです。
お米が余っている、なんていうことも問題になっていますね。日本のお米産業を支えるべく、ぜひお米を“米粉”でも活用し、安価な輸入小麦粉に依存する日本の食のあり方を見直してみませんか。米粉は美味しくてカラダに優しくて、日本の農業を支えられる、そのためには、米粉を気軽に手に取ってくれる方がひとりでも増えることが大前提です。色んなメーカーさんが、美味しく手軽な米粉製品を出されています!ぜひみなさんも、スーパーなどで注目してみてくださいね!
次回以降も、エコフレンドリーな発信をしていきますので、お楽しみに!♪
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木村きく子の“Let’s ! SDGs通信”でした。また次回のマガジンもよろしくお願いいたします!
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