お茶を飲むとき、お茶を「見て」いますか?
この春、発売されたペットボトルの伊右衛門が緑色になったことをアピールしていましたが、皆さんはお茶の色や見た目をどのくらい意識しているでしょう?
飲むときにどれくらいお茶を見ているでしょう?意識的に見ることでお茶の楽しさは倍増します。
その方法をお伝えしますね!
目次
水色といいます
お茶(淹れた液体)の色を水色(すいしょく)といいます。
鑑定士じゃあるまいし、色なんか見ない・・・ですか?でも、ワインだと、詳しくないなりにも色や粘度を見てみたりしませんか?そんなノリでぜひ見てみてください。
- 「緑色か山吹色か?」(※)
- 「濃いか薄いか?」
- 「暗いか明るいか?」
- 「澄んでいるか濁っているか?」
- 「澱(おり)は有るか無いか?」
※深蒸しと普通蒸しの色の違いについては、vol.12「日本茶の風味の変遷」で書いていますのでそちらもあわせてご覧ください。
お茶の色を鑑定するなら白い湯飲み茶わんがいいのですが、お気に入りの茶碗に映えるお茶を探すなんて楽しみ方もあっていいですよね。
モフモフな日本茶??
前述した項目に加えてもうひとつ、注目していただきたいことがあります。
「モフモフしているかいないか?」
お茶にしっぽが生えているとかではありません。よく見ると細かい毛が浮いていませんか?
写真に写すのが難しく・・・ともするとホコリのようにも見えるこのお茶の表面に浮いているものです。
スクリーンの汚れではありません!
これは毛茸(もうじ)といって、新芽の裏側に生えている産毛です。
成長して固くなるとなくなりますので、番茶などではみられないですね。また、火入れをしたり加工がされるほど少なくなっていきますのでほうじ茶などではみられません。また茎茶なども部位が違うとみられません。
新茶は若い芽を摘んで、深蒸しの産地なんかでも通常より浅蒸しに作るところもあるので、新茶に多く見られます。光にかざすと浮いているのがよく見えますよ。
ちなみに写真のお茶は、わたしがいつも勉強させていただいている、宇治茶師かねまた谷口さんの宇治田原の手摘み煎茶です。気が満ちていて余韻で酔わせてくれる、美味しいを超えて「凄い」お茶です。
そしてモフモフどっさりです!
皆さんもご自宅のお茶にモフモフがいないか探してみてください。「モフモフ発見♡」の喜びを味わっていただきたいです。目を使うことでお茶の楽しさが倍増!
なお、毛茸は数ミリの短い細い毛ですので、もし長いのが浮いていたらそれは本物のモフモフの抜け毛であると思われますのでお気を付けください。
ちなみに深蒸し茶だと、飲み終わった後に残る茶殻の形状を見る楽しみ方もあります。
たまにこんなふうにハート型になっているのを発見すると、とっても嬉しい気分になります!ENJOY!日本茶!!!
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