こんにちは、管理栄養士・そぼく料理研究家の片桐佑香です!
【受け継ぎたいばあちゃんの知恵】は、“食の多様化が進む中でも、10年後も20年後も、ずっと受け継がれて行けば素敵だな”と感じる「ばあちゃんの知恵」が詰まった日本の伝統的な“美味しいもの”を、漬物作り・味噌作りなど、手仕事が大好きな私がご紹介していく企画です。
今年の東京都の猛暑日は14回。なんと歴代最多記録を更新したそうです!連日暑くてうんざりしていましたが、8月も末になり、ようやく秋の兆しを感じるような日も出てきましたね。
この時期になると食べたくなるのが、ばあちゃんが毎年作っていた「青トマトのピクルス」。ご飯の時、お茶の時、必ず出してくれました。
伊那谷地方の郷土料理なのですが、子どもの頃は「なんでトマトなのに青いの?」と、不思議に思いながら食べてました。しかもピクルスなのにカレーの味がするんです。そもそも、郷土料理で「ピクルス」って珍しいですよね。
今回は、そんな「青トマトのピクルス」の作り方をご紹介します。
目次
青トマトとは
トマトといえば、真っ赤に熟したものが一般的に出回っていて、柔らかく甘くて美味しいですよね。青トマトは、その熟す前の段階の未熟なものをいいます。秋に近づき涼しくなってくると、発育不足になり、赤くならないことがあります。それを収穫したのが青トマトです。
都会のスーパーに並ぶことはあまりないかも知れませんが、田舎の直売所や道の駅などでは、この時期になるとよく見かけます。少し硬いのでそのまま食べるのには向きませんが、ピクルスやジャムにすると美味しく食べることが出来ます。
伊那谷の郷土料理「青トマトのピクルス」も、未熟なトマトをなんとか美味しく食べようと知恵を絞って出来た料理なのではないかな、と思います。
青トマトのピクルスの作り方
ピクルス液にはカレーを加え、さっぱりしつつもクセになるスパイシーな味わいです。火を使わずに簡単に作れますし、青トマトの代わりにきゅうりやセロリで代用しても美味しく作れます。
<材料>作りやすい分量
材料 | 分量 |
---|---|
青トマト | 4個 |
玉ねぎ | 1個 |
A.酢 | 200cc |
A.砂糖 | 40g |
A.塩 | 20g |
A.カレー粉 | 小さじ2 |
作り方
1.玉ねぎは薄切りにし、10分ほど水にさらす。
2.青トマトは縦半分に切ってヘタを切り取り、5mm幅に切る。
3.ボールにAを入れ混ぜる。
4.保存容器に、ざるで水気を切った①、②を入れ、③を注ぐ。密着するようにラップをしてフタをし、冷蔵庫に入れて一晩漬ける。
器に盛り付けてお召し上がりください。食事の箸休めにも、お茶請けにもピッタリです。余った漬け汁は、オリーブオイルを加えて混ぜ、ドレッシングにするのもおすすめです。
いかがでしたか?家庭菜園などでトマトを育てている方も、このレシピがあればまだまだこれからの季節もトマトを楽しめますよ。よろしければ参考にしてみて下さい!
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