無添加食品プロデューサー「井上嘉文」が提案する【瞑想】のある暮らし

無添加食品プロデューサー「井上嘉文」が提案する【瞑想】のある暮らし

「コーンフレークは、朝から楽して腹を満たしたいという煩悩のかたまりやからね。」

 

2019年のM-1チャンピオンになったお笑い芸人「ミルクボーイ」のこの台詞は、私の心に突き刺さった。録画したVTRを見て、年末に何度も笑った。

牛乳とコーンフレークを掛け合わせた栄養成分表示の五角形のくだりは、誰もが一度は表示を見ながら思ったことなのではないか。
着眼点が、実に素晴らしくて、大好きなコンビになった。

 

今年2月、GOO GOO FOOも出展をしていた『スーパーマーケット・トレードショー2020』では、ケロッグ社のブースに早速ミルクボーイが“公式アンバサダー”として看板に登場していた。確かに、虎マークの『コーンフロスティー』の売行きを伸ばした影役者を、メーカー側が黙っているわけもないだろう。

 

さて、煩悩はコーンフレークだけでなく、取り除く手段にも注目が集まる。
それが、「瞑想」。
瞑想と聞くと、皆さんは何を想像するだろうか?

「僧侶や神主が行う特別な儀式」、「胡坐をかき、背筋を伸ばして目を瞑る」などの絵が浮かぶのではないか。私もそのようなイメージをもっていた。

仏教では煩悩を忘れて「無」になるために座禅を組むが、座禅は立派な瞑想の手法であり、誰しもが行っているものである。瞑想とは、今では世界中の経営者も導入しており、日課にする人たちも多くなった。

古から精神の落ち着きをもたらすための瞑想は、今ではトレンドでもあり、「マインドフルネス」とか、様々な言葉に昇華されて逆輸入をしている。

 

それではemotional tribeが、瞑想について紐解いてみよう。

 

GOO GOO FOOのトップフードクリエーターの水野香織さんのご紹介で、2020年2月某所、suwaru株式会社が提供する「meditation basic teacher training course」by nirmal methodを特別受講させていただく機会に恵まれた。㈱suwaruの全面協力により、気づいたことをレポートする。

 

今月は、瞑想のある暮らし。

emotional tribe

 

瞑想とは何かを探るため、体験してきた!

瞑想を行っている様子

瞑想とは何もヨギーや僧侶だけに限られた特別なものではない。

瞑想という言葉には広い定義があり、穏やかさ、マインドの平穏、現在に集中すること、気づきや意識を高めること。こういった状態を達成するためのテクニックを総称したものを指すという。

サンスクリット語で瞑想は「ディヤナ(Dhyana)」と表され、集中、瞑想、自己の気づきを高めること。自己についての知識を高めることを意味する。

英語の「瞑想(meditation)」はラテン語の「meditatio」からきており、考える、熟考する、集中する、という意味を持っている。

つまり「瞑想する」とは、一定時間マインドを落ち着かせ、かつ気づきがある状態に保つことを指すと分かりやすいだろう。

 

瞑想がもたらす効果とは、何か?

瞑想の授業の様子

 

私たちは、仕事や人間関係において、ネガティブな思考や感情、エネルギーを溜め込んでいるという。自分の背中を重くしているような“負”のエネルギーから影響されなくなっていく姿は、理想である。それが感じ始められるのが、瞑想だという。

つまり、「心の平穏」こそが最大の瞑想の効果である。

 

瞑想とマインドフルネスは、相関が大きい

↑ をクリックすると動画が視聴できます!

瞑想は、ストレス、不安、鬱を軽減し、集中力、想像力、健康など様々な効果をもたらすことが多くの研究によって示されている。そのため、Nirmal先生によると、「たとえ1日に10分でも、瞑想の時間を決めて、毎日の日課として組み込むことがとても大切である」と教えてくれた。

多忙なビジネスパーソンのぼくらには、まず瞑想をする時間を創る意識から始めると、その時点で、深呼吸の役割があるのかもしれない。

例えば、「瞑想を習慣に取り入れている人は、しない人に比べて自分の思考に対する気づきが非常に高いですよ」とNirmal先生は話していた。

思考、感情、欲望に、自分自身が気づくことで、意思決定をする際にベストな選択をできるようになるそうだ。

毎日、私たちは何かしらの意思決定をしているはずだ。僕も、24時間の使い方、会う人とタイミング、行動の順番やフローなど、毎日イメージしながら行動するタイプである。
そして、その中には、当然ながら迷いも生まれる。

そんなとき、瞑想をすることで、外的な要因に影響されにくく、「何を自分が本当に望んでいるのか?」を感じるキッカケになるという。

コチラで、動画を視聴できます!

 

様々な瞑想方法について

講師の先生方

 

ここでは、いくつもある瞑想の中から、自分自身に合いそうだと感じた瞑想を選んで紹介。

  • オープンモニタリング瞑想

オープンモニタリング瞑想は、一点集中とは反対に自分の思考を見つめる瞑想法だ。頭に浮かび上がる思考に囚われたり、深く考え出してはいけない。ただ浮かび上がって消えていく思考に気づきを持つことを行う。

  • ヴィッパサナ瞑想

世界で人気のある瞑想法で、呼吸を観察することであらゆる感覚や思いに気づかせるもの。体や心に浮かび上がる微妙な感覚に気づいてそれを手放していくらしいが…私はそのレベルまで到達しなかった。というのも、瞑想中に爆睡をしてしまった。

ちなみに、座禅も立派な瞑想法のひとつである。

 

食事の時間もマインドフルネスの練習になる

栄養のある食事の様子

 

マインドフルネスとは、たとえ食事をしながらでもトレーニングできることも学んだこと。

例えば、食事中では、食材の味・食感・香り・動作などに意識を向けて、集中することで、マインドフルネスの練習となる。マインドフルネスは、瞑想の場面でも、集中力が深まることため、相性が良いものだ。

幼少期に、私は何かを読みながら食事をしようとしたときに母親から叱られた記憶がある。
「料理の作り手に失礼」ということだったが、確かに、たまにスマホを見ながら、読書をしながら食事をしている人を見かける。こういう人は、「ながら食べ」が習慣化しているため、もう一種の依存症なのではないか。おそらく、口にいれた食に関する感度は恐ろしいほど低くなるだろう。

これは、ダイエットにも通ずるのではないか。咀嚼して、食事(時に命)をいただく行為に対して自覚をすれば、満腹感にもなるだろう。「ながら食べ」は、食事にフォーカスをしていないため、満腹感にならずに、過食傾向に陥りそうだ。

さて、4日間の瞑想インストラクター講座では、ランチにはアーユルヴェーダランチが供された。

GOO GOO FOOのトップフードクリエーター水野香織さんの生徒さんがつくった手作りのベジタリアンカリーと総菜が詰まったランチボックス。カレーペーストの手前にある総菜は、ピクルスのような発酵食品。これが、美味しい。私は水野先生の料理教室にも参加したことがあるが、とても美味しいので、家でも試したいと思っている。

 

瞑想の私の考察は、「水泳中の体との対話」に似ていること

ご飯とおかずの付いた、お弁当の様子

今回の講座で、瞑想の気づきは、「スポーツのトレーニングに似ている」ことだった。

私は、原則週3回、水泳をする。トレーニング時間は、全体で55分と決めている。
1分×3回のインターバルを間に入れるようにしており、あとはひたすらクロールをする。

水泳中に脳みそに浮かぶのは、「自分の体の使い方と対話」だ。
腕の伸び、水のかき方、ブレスなど。思うようにスピードが乗らないときは、寝不足だったり、体調がよくない証拠である。そして、泳ぎながら仕事のプレゼン内容とか、ビジネスモデルを考えることも多い。集中力が、水泳中と後に、一気に上がる瞬間が私にはあって「スイマーズハイ」みたいな状態がある。これが、瞑想に似ていると感じた。

つまり、自分の体の動きを観察し、感覚を研ぎ澄ます意識と時間を創ることの大切さがマインドフルネスなのであれば、「瞑想」をする方法は、自分の行動の中で習慣化してもよいかもしれない。私のような正座や胡坐をかくのが苦手は人は、何かの行動でマインドフルネスを整える方法もありなのではないか。

 

編集後記

ホールに複数名が瞑想を行う様子

GOO GOO FOOのトップフードクリエーターである水野香織さんとの出会いは、表参道のあるカフェで実地されている「ビーガンマンデー」というイベントである。ライターとして、別の媒体でも連載をもつ私は、水野香織さんがつくるビーガンカリーを取材させていただいた。

アーユルヴェーダの専門家として、海外でも修行された水野さん。驚くべきは、感覚の鋭さだ。

アーユルヴェーダでは、人は生まれつき、ドーシャと呼ばれる生命エネルギーを持っていると言われている。

水野さんは、私の右腕の脈を指でおさえて、目を瞑った。
そして、今の現状を的確に伝えられたことに鳥肌が立った。

私の脈と数分の会話の中で“ドーシャ”を見事に言い当てた。私のドーシャは“風(ヴァータ)”が強く、火(ピッタ)があることを前もって知っていた)

占いや手相の類は、一切信じない私。
初対面でドーシャについて的確に話をされてアドバイスを頂いたことに感動した。
それがキッカケで、GOO GOO FOOのクリエーターに推薦させていただいた。

現在、社内研修や人事フォローの一環で、社員のマインドフルネスを整える時間をつくる企業も多くなってきた。瞑想の講座でも分かるように、余計な雑念が頭の中を右往左往する日々で生産性は低くなる。

心の落ち着きを求める人たちに、「ビーガン料理」や「マインドフルネス」を導入した社内研修プログラムをGOO GOO FOOから独自に設計できたらと考えている。

この機会を頂いた水野香織さん、そしてsuwaru株式会社の取締役であり、今回の講師のNirmal Raj Gyawali先生に、感謝します。

emotional tribe

 

 

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