無添加食品プロデューサーが提案する【会津納豆】のある暮らし

無添加食品プロデューサーが提案する【会津納豆】のある暮らし

先日、福島県・美里町で工房を構える納豆メーカーがある。
新入社員採用の募集を目的にTiktokによる動画配信を試みたため、取材した。
本日は納豆の魅力と共に、納豆という身近な食品に込められた想いを公開することとする。

今月は、おいしい【会津納豆】のある暮らし。
Not only information, but also emotion.

『好きなものを好きと言おう』Tiktokムービー

現地の工場を舞台に、YOASOBI『群青』に乗せて工場長と踊る1分動画を撮影。
脚本・演出・出演でサポートした。

笑顔で写っているのは、代表取締役の新田社長。(写真:右)
今回は、カメラをもって撮影担当をしていただいた。

動画の中、現役さながらのフリースタイルを踊っているのは、工場長だ。
この社長のお兄様にあたる。

絵コンテを書いて事前に渡しておいた。それでも、イメージ共有はリハーサルが一番である。カメラワークと演出も、実際の工房のスペースを考えて、3人でアイデアを出し合って動線を決めた。

 

動画のコンセプトは、『好きなものを好きと言おう』だった。

 

納豆は、調べてみると「嫌いな食材 第2位」に選ばれているからだ…。
私も大好きな食べ物なのだが、海外で「納豆が好き」と話すと軽蔑するかのような冷たい視線を受ける…。でも、私は納豆が好き。

一方で、納豆の購入金額都市別上位は、「福島市」である。
そうだ。好きなものは、遠慮なく好きと言おう。

 

ということで、YOASOBI「群青」の歌詞に肖(あやか)った。
あの歌は、生き方をテーマとした応援歌である。

好きなものを好きと言って、それを仕事にする苦悩と希望を表現していると感じたのでぴったりな曲だった。青春向けソングは、平均年齢でアラフォーとなる僕らのアオハルになった。

 

たかだが1分のTiktokの動画を撮影するのに約2時間…。
ユニゾンの振付の合わせに30分程度。それでも学生の頃に戻ったように、ものづくり。何度も全員が納得いくまで撮り直した。

連携プレーが楽しく、あっという前の2時間半だった…。
結果、動画は他県のメーカー企業もユニークであると高評価だった。

 

「もともと納豆にはタレを使わない」という人が日本には、大勢いる。

食品添加物が苦手な人や、余計な糖類をタレから摂取したくないという嗜好があるからだ。大豆の旨味を活かした納豆メーカーを応援したいと思い、今回のダンスムービーの仕事を受諾したのがきっかけだった。

 

では、なぜ、新田商店の納豆はおいしいのだろうか?

 

大正12年から地元住民から愛されている納豆

良質な北海道産大豆を厳選して使用しているからこその味わい。

まず、この“素材選び”こそが新田商店の味わいの特徴の1つである。

「味噌を作った樽に目をつけ、納豆を仕込んだけれど塩分で発酵が進まず失敗した」

という経験談を語ってくれた。こうした試行錯誤を続けて、ようやく完成したのが、この「会津高田納豆」

 

第20回全国納豆鑑評会全国納豆 協同組合連合会長優良賞を受賞した商品である。

 

この納豆は、大豆本来の甘味・味・風味を活かした製法を心がけており、職人の培った経験と技術を活かしている。そして、大豆の浸漬時間を見極めて、じっくりと炊き上げ柔らかく仕上げる製法が、唯一無二である。

 

大豆を水に浸す『浸漬』の工程において、企業秘密であるが、工夫があるのだ。

 

また、作業現場の風景はInstagramでも公開しているが、苦み・渋みの原因となる大豆サポニンを洗い出すため、浸漬する前に、大豆を手洗いしている。

 

この一手間が、大きな差である。大量生産の納豆は、大豆が洗われていない企業もあるそうだ。この洗浄をする工程により、虫食いや割れ豆、異物等の除去を行い、大豆の種皮に付着している土や細かいゴミを洗い流すことが可能である。

 

また、浸漬→蒸煮(じょうしゃ)というフローになるが、蒸煮は十分に水分を吸わせた後、高圧の圧力釜で蒸しあげていく。そのため、大豆は柔らかく、ふっくらとした煮豆に仕上がり、納豆菌を散布したときに吸収しやすい状態になっている。

 

つまり、納豆が栄養を取りやすく、増殖しやすい環境をつくっているのだ。当日の気温や湿度等の環境によって、時間を調整しなければいけないため、そこが職人技になっている。

 

現在に受け継がれる新田商店の顔となる製品たちは、すべて創業当初から愛されている代表選手である。こちら、一度食べると惚れる。納豆そのものが美味しい場合、やはりタレをつけることが、もったいないと感じてしまう。

 

山塩納豆 ~会津の代表的な納豆ブランド~

山塩納豆は、大粒、ひきわり、小粒と3種類で展開されている。

この▲(三角形)パックがかわいらしい。そして、経木に包まれており、本格派。

 

もともと新田商店には、納豆のレシピが存在しない。前項に伝えたとおり、毎日の天気や気温、豆の状態によって、水に漬ける時間や釜で炊く圧力を調整するからだ。つまり、簡単に言うと、職人技なのである。

 

なぜ、新田商店の納豆はおいしいのか?

 

その答えが、文章だけでは感じ取れない方は、ぜひ新田商店のインスタグラムの中にあるので覗いてみてほしい。

 

創業してから95年も経過する老舗納豆メーカーだからこそ、導き出した答えが、きっとある。今後は、その伝統に加えて、SNS時代だからこそできる新しい取り組みを行っていく予定である。

 

大手メーカーが真似できない当たり前の作業があって、はじめて美味しさがある。
納豆づくりの真実には、奥が深く、驚くことも多い。ぜひ公式サイトなどに遊びにきてほしい。

 

粘り強く、信念をもって「ものづくり」

 

料理レシピなどアレンジがしやすい、納豆。

野菜と合わせて、糖質コントロールをしているアスリートや、モデルさんにも最適な食材だろう。

 

継続的に食べるべき食品は、メーカーとファンとの間で絆があるからこそ続けられるのではないだろうか。

 

富裕経済層、日本駐在の顧客を中心に物価が高く、カントリーリスクの少ないアジア圏、アメリカ、欧州を狙うことも視野に入れる。例えば、シンガポールでは紀伊国屋、ドン・キホーテ、明治屋などの店舗ではすでに納豆が売られているが、現在の相場価格は271円~369円だ。まだまだ日本の納豆相場は安い。

 

それでも、市場を開拓するために美味しい納豆は、今日も全国へ配送中である。

粘り強い社員の皆様の納豆にかける想いが、私は好き。
これからも応援していきましょう。

 

東京都内でも数店舗で取り扱いアリ。
興味のある方は、直接、新田商店まで聞いてみてください!
(InstagramのDMでも問い合わせ可能です)

 

<お問い合わせ>

新田商店
福島県大沼郡会津美里町字高田甲2914
0242‑54‑3261

https://www.nitta-syouten.com/

 

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