お料理クラブパルタージュの竹本です。
日常に取り入れて楽しめるフランスの家庭料理をご紹介します。
牛乳って、同じように見えて、比べてみると個性豊かです。
「うちの牛乳はコレ!」と決めているという方も少なくないと思いますが、時々新しいものに目を向けてみると、気がつかなかった個性にちょっと驚くことがあるかもしれません。
なぜこんな話をするかというと、最近これを実感することがあったからです。
神奈川県と東京都に展開するスーパーマーケット、食品館あおばのPB商品、「産地直送牛乳」。シンプルなパッケージをよくよく見てみると・・・
どうですか?この牛乳、一言でいえば「濃い」んです。
成分無調整で、年間を通して乳脂肪分が3.6%以上、冬場には4%を超えています。
無脂乳固形分(乳脂肪分を除いたタンパク質や炭水化物など)も、この通り。
おなじみの牛乳のパッケージを見て比べてみていただけるとわかると思いますが、これ、とっても「濃い」です。
1パック300円以上するような、いわゆる「高級牛乳」には濃厚さを謳うものはたくさんありますが、すごいのはこの牛乳、
200円しないんです・・・!
これに気付いてしまったら、手に取らないわけにはいきません。
そしてこのお値段でとってもミルキーな牛乳が手に入ったら、作りたいのがカッテージチーズです。
目次
おいしい牛乳が美味しいカッテージチーズを作る
フロマージュ・ブラン photo by Erica Ashleson (Flicker)
作りたい、と言いましたが、ここだけの話、昔はカッテージチーズのようなフレッシュチーズが苦手でした。昔どこかで食べたカッテージチーズに味気のない印象を受けて、そのイメージをずっと持っていたのです。
でもこの印象を塗り替えるたのが、リヨンで食べた「ごくごくフレッシュなフロマージュ・ブラン」でした。
フロマージュ・ブランはカッテージチーズ同様ミルクの成分を凝固させて固めたフレッシュチーズで、リヨンでは特におなじみのチーズです。砂糖を振りかけて食後のデザートにしたり、ハーブとオリーブオイルで混ぜ合わせた「セルヴェル・ド・カニュ」にして前菜のようにいただくおなじみの食べもの。
フロマージュ・ブランには乳脂肪分がほとんど無いものから、クリームを加えて濃厚に仕上げたものまでありますが、乳脂肪分が少ないものでも、新鮮な牛乳で作ったフロマージュ・ブランはとてもミルキーで目から鱗でした。
ここで知ったのが、美味しいフレッシュチーズを作るにはおいしい牛乳を使うこと。
当たり前の話かもしれませんが、シンプルな食べものだからこそこれに尽きると思います。
カッテージチーズの材料(2人分)
材料(2人分) | 分量 |
---|---|
産地直送牛乳 | 500ml |
白ワインヴィネガー(またはりんご酢などクセが少ないもの) | 大さじ2 |
塩 | 2つまみ |
カッテージチーズの作り方
牛乳を小鍋で70度ほどになるまで温めます。
塩、白ワインヴィネガーを加えて全体を大きく混ぜます。
だんだん固まってきます。
全体が液体(ホエー)と白いモロモロとしたものに分かれたら、ザルにキッチンペーパーを敷いた上に流し入れ、5〜10分ほど置いて分離させます。
上から押したりしないで、固形分の重さで水分が自然と落ちるのを待ちます。
完全に分かれたら、軽くキッチンペーパーを絞って余分な水分を落とし、出来上がりです。
ミルクの美味しさがギュッと凝縮されたカッテージチーズになりました。
パンに塗って蜂蜜をかけたり、サラダにトッピングしても美味しくいただけます。
「産地直送牛乳」で作ったカッテージチーズは適度に粘りがあって、乳脂肪のコクもしっかりと感じます。
私はメロン、きゅうり、ミント、ディルと一緒に和えてさっぱりとしたサラダに。
皆さんもご自宅で出来立てチーズを楽しんでみてください。
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