金木犀の薫る季節になりました。ふわんといい香りがしてくるので周りを見わたして金木犀を見つけると、うれしい気持ちになりますよね。
この時期茶畑を歩いていてもほのかにいい香りがしてくることがあるんです。
それは「お茶の花」。
お茶にも花が咲くって、ご存じでしょうか?
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お茶の花が咲くのはよくないとは言うけれど…
お茶の花が咲くのは秋から冬にかけて。ツバキ科だけあって椿の花を小ぶりにしたようなかわいらしい白い花が下を向いて咲きます。
茶畑に行ったことのある人でも、見たことのない方がほとんどかもしれません。なぜかというと、もし咲いていてもお茶農家さんがむしっちゃうから。
お茶は葉をいただくもの。花に栄養をとられてる場合ではないので、むしります。なんなら花が咲く前の蕾の段階でむしります。
お茶の花が咲くのは、茶の木が生命の危機を感じて子孫を残さねば!!という状態だからなので、圃場管理をちゃんとしていないように思われて体裁がよくないからむしっちゃう、というお話も聞きます。
茶畑で立ち話をしていると、話しながら片手で花をほぼ無意識でむしる方がいて、骨の髄まで茶農家さんだわ~と感心したことがあります。
しっかり管理していても多少は咲きますし、日の当たりにくい下のほうに咲いていることがありますのでしゃがんで探してみてください。 放棄茶園や自然栽培をしているところなんかでは鈴なりに咲いていたりします。
こちらは兵庫県で自然栽培で約7haお茶を栽培している仙霊茶さんの茶の実をとったりするエリア。これだけたくさん咲くと一帯が香りに包まれます。
もう、夢心地でした。お茶の花を楽しむ茶園があってもいいですよね。
お茶の花もいただけます
日本三大振り茶(といっていいかな)の一つ、島根のぼてぼて茶では乾燥させた茶の花を具にしています。
花を摘んで乾燥させたものを茶葉にブレンドしてフレーバーティーをつくっているお茶屋さんもありますが多くはないので、見つけたら買いです!
こちらは狭山市の横田園さんの「茶茶花茶」。大好きで何度もリピートしています。 花が咲けば実もなる、ということで次回あたりは茶の実について書きたいと思います。
お花もENJOY!日本茶!!!
《参考リンク》
■仙霊茶:https://www.senrei-tea.com/
■横田園オンラインショップ「茶茶花茶」:https://shop.yokotaen.com/products/detail.php?product_id=15
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