お料理クラブパルタージュの竹本です。
忙しい毎日を豊かにする、フランス家庭風の料理を研究しています。
今月も食品館あおばにお肉の買い出しです。
焼肉への誘惑
食べ盛りの味方、400gの特大ステーキ。
食欲の秋は、あおばのお肉売り場もいつもに増して賑やかな雰囲気。
フランスの家庭料理を作る身としては、これからの季節はぜひご紹介したいのが、牛肉をたっぷりと使った濃厚なお料理。
そして牛肉に合うお酒といえば赤ワイン。11月といえば、ボジョレー・ヌーボーの解禁ですね。
目次
とはいえ楽しみなボジョレー・ヌーボー
2019 Lyon 古木のぶどうで作られたヌーボー。
ボジョレーヌーボーはリヨンの北にあるボージョレ地方で、その年にできたぶどうで作られたワインです。
一般的に赤ワインは熟成させた方が美味しいとされるものの、ボージョレ地方のぶどうの中には早飲みに適している品種があることと、その年の収穫を祝う意味を込めて、フェスティブ(お祭り向き)なワインとして飲まれるようになりました。
このあたりがボージョレ地方です。ブルゴーニュの少し南です。
日本にもボジョレーヌーボーは70年代や80年代から輸入されるようになり、ボジョレー解禁はもはや年中行事になった感がありますが、フランスでもそれは同じです。
よく「フランス人はボジョレーヌーボーを飲まないよ」とまことしやかに言われることもありますが、私の知る限りフランス人もボジョレーヌーボーの解禁を待っています。
とくにリヨンには手頃で美味しいワインとしてボージョレのワインを日常的に楽しむ人が多いので、ボジョレーヌーボーも楽しみにしている人がたくさんいます。
街のワイン屋さんにはこの季節になると”Le beaujolais nouveau est arrivé(ボジョレー解禁)”の文字が踊り、色々な生産者のボジョレーヌーボーを見ることができます。ボジョレーヌーボーはヌーボーでないワインよりもいっそう手頃に手に入れることができる場合も多いので、ヌーボーを入り口に素敵な生産者を知るという嬉しい出会いもあります。
気になるのはボジョレーヌーボーに合わせる料理ですが、ここはいっさい気取らないのがリヨン流。
背の低い分厚いグラスで並々と注いだボジョレーをいただきながら、野生味溢れるソーセージや分厚いステーキを頬張ります。
今回は11月のボジョレーヌーボー解禁記念、一緒に合わせたい赤ワインのソースで食品館あおばのステーキをいただきます。
赤ワインを使ったソースは色々ありますが、今回はとにかく簡単に家にある食材で作れる家庭料理向きのソースにしました。
オージービーフのステーキ 赤ワインソース(2人分)
材料 | 分量 |
---|---|
オージービーフ(肩肉などお好みの部位) | 400g |
玉ねぎ | 1/4個 |
バター | 30g |
赤ワインl | 150ml |
コーンスターチ(または薄力粉) | 小さじ1 |
ローズマリー(乾燥) | ふたつまみ |
塩胡椒 | 適量 ※お好みで蜂蜜を加えても甘くてコクのあるソースになります |
材料<つけあわせ> | 分量 |
ジャガイモ | 小2個 |
今回使ったオージービーフのステーキです。写真のように切れ目が入っているお肉は食べやすいだけでなく、火の通り具合を確認しやすいのでオススメです。
オージービーフのステーキ 赤ワインソースの作り方
玉ねぎを粗くみじん切りにします。
小鍋にバターを全て溶かし、みじん切りにした玉ねぎを炒めます。
火加減は弱火で、焦げないようにゆっくりと加熱します。
写真のように全体的に少し茶色っぽくなったらOKです。
赤ワイン、ローズマリー、コーンスターチ、塩を加えて中火で煮詰めていきます。
赤ワインの量が半分くらいになるまで煮詰めます。
ザルとボウルを用意して、鍋の中身を漉します。
玉ねぎはザルの表面に押し付けるようにして潰し、ペースト状にしていきます。
漉したソースを再度鍋に戻して、全体的にとろりとするまでさらに煮詰めます。
味を見て、塩、お好みで蜂蜜を加えてソースの味を整えます。
ジャガイモを1cmほどの厚さに切ってオリーブオイル(分量外)と塩をふり、魚焼きグリルで弱火で両面を焼き始めます。
ステーキはあらかじめ両面に塩胡椒をしておきます。
フライパンにバター(分量外)を引き、弱火で両面を焼きます。
焼いている途中にお肉から出る肉汁は大切な旨味です。
適時ソースの鍋に移して、最後にソースの鍋を再度加熱して余計な水分を飛ばしたらお肉とソースの完成です。
ステーキを適当な大きさに切り、お皿に盛り付けたら、ソースをかけて焼き上がったジャガイモを添えて出来上がり。
ボジョレーヌーボーで今年の恵みに乾杯を。よろしければお試しください。
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